英語試験

英語学習を始めようとした際に、「目標として使える」、あるいは「企業や大学から受験を課せられる」のが英語の試験です。そんな英語試験のなかでも有名な2つがTOEICとTOEFLですね。似ているようで色々違う両者の違いをご存知でしょうか。今回は、TOEICとTOEFLそれぞれの違いを紹介していきます。

TOEICとTOEFLの概要

TOEIC試験の概要

TOEIC

TOEIC試験とはどういう試験なのでしょうか。

TOEIC(Test of English for International Communication)は、ETSというアメリカの機関が運営する試験で、日常生活やグローバルビジネスにおける英語力を測定するための世界共通のテストとなっています。

実はTOEICと言ってもいくつかの種類があるのですが一番有名なのがTOEIC Listening & Reading TESTです。

TOEIC Speaking & Writing Testsというものもありますが、基本的に“TOEIC”と言った場合は、このTOEIC Listening & Reading Test(L&R)のことを指します。

この記事内でもTOEICと言った場合は、このTOEIC L&Rのことです。その名前の通りReading(読む)能力とListening(聞く)能力を測定するテストとなっています。

試験の概要は下記の通りです。

試験形式 合計 2時間・200問 990点満点
・リスニング  45分・100問 495点満点
・リーディング 75分・100問 495点満点
解答形式 マークシート方式(ペーパー)
開催頻度 年10回
受験料 6,490円

マーク式で、2時間で200問と問題数が多いという特徴があります。ほぼ毎月開催しているので、受験したい月に受験が可能です。

TOEFL試験の概要

TOEFL

一方、TOEFL試験とはどういう試験なのでしょうか。

TOEFL(Test of English as a Foreign Langage)も、運営機関はTOEICと同じETSです。大学・大学院レベルのアカデミックな場面で必要とされる英語能力を測定する試験であり、主に大学入試などに利用されます。

TOEFLにもいくつか種類があります。一番利用されているのがインターネット版であるTOEFL iBTであり、TOEFLと言った場合は、このTOEFL iBTを指す場合が多いです。この記事内でもTOEFLと言った場合はTOEFL iBTを指します。

他に団体向けペーパー版のTOEFL iTPもあります。国内の大学院の入試などで使われるケースがあります。

TOEFL iBT試験の概要は下記の通りです。

試験形式 合計 約3時間・200問 120点満点
・リーディング 54-72分 30点満点
・リスニング  41-57分 30点満点
・スピーキング 17分   30点満点
・ライティング 50分 30点満点
解答形式 全てパソコン利用
・リーディングとライティングは選択方式
・スピーキングはマイクにて録音
・ライティングはパソコンで入力
開催頻度 月2-5回 年間40回以上
受験料 $235 (25,850円 ※1ドル=110円換算)

4技能全ての試験であることや問題から解答まで全てパソコンを利用することが特徴です。開催頻度は非常に多いです。

TOEICとTOEFLの違い

受験目的の違い

TOEICとTOEFLの大きな違いのひとつが受験目的です。

会議

TOEICは日常、ビジネスでの英語力の測定

TOEICは日常会話やビジネスでの英語力の測定のための試験です。そのため、学生からビジネスパーソンまで幅広い層が英語力の測定のために受験しています。

大学入学後や就職活動、あるいは就労中なのいろいろなケースで受験が求められることがあります。

問題としても日常やビジネスでの1シーンにまつわる問題が出題されます。

TOEFLは留学用の英語力の測定

TOEFLは学校などアカデミックな英語力の測定のための試験です。主に留学を考えている人が受験する試験となっています。

アカデミックな文章や、講義にまつわる問題が出題されます。

試験形式の違い

TOEICは2技能、TOEFLは4技能

試験形式として、TOEICは基本的にリスニングとリーディングの2技能だけですが、TOEFLはスピーキングとライティングを含む4技能全てという違いがあります。

TOEICは短文から長文まで、TOEFLは長文中心

リスニングとリーディングはTOEIC, TOEFLどちらも選択式です。

ただし、TOEICではリスニングもリーディングも、短いものから長いものまで形式の違う問題が幅広く出る一方で、TOEFLはリーディングであれば学術的な長文、リスニングであれば講義といった長めの英文を扱うことが多いです。

TOEICは紙のマークシート、TOEFLはパソコンで解答

TOEICは問題用紙も解答用紙も紙であるのに対して、TOEFLは全てパソコンでの実施というのも違いの1つです。

全て紙は慣れている方も多いかと思いますが、問題も解答も全てパソコンというTOEFLは慣れていないのとなかなか苦戦します。

試験 オンライン

難易度の違い

難易度は一般的にTOEFLの方が高いといわれています。

TOEFLは、英語圏の大学への留学を考えている人が受験するためのテストです。教科書や講義を英語で理解できるレベルに達しているのかを測定するので、難易度が高いです。

単語としても、専門単語なども覚える必要があるのがTOEFLの特徴です。

4技能の試験を長時間にわたって実施するので、集中力が必要であることや問題形式がやや特殊な点も、TOEFLを難しくしている要因となっています。

英検やIELTSとの違い

英語の試験というとTOEICやTOEFL以外の有名どころとして、英検やIELTSなどがあると思いますのでそれらとの違いも簡単に紹介しておきましょう。

英検との違い

英検は中高生でも受験する方が多く、一番馴染み深い英語試験ではないでしょうか。

TOEICやTOEFLはアメリカの機関が運営している試験ですが、英検は日本の機関が運営する試験です。

日常からビジネスシーンまで幅広く利用できる英語力の測定を目的としていて

  • 1次試験では選択式のリスニングとリーディング+記述式のライティング
  • 2次試験では面接

と4技能の試験となっています(面接とライティングは3級以上から)。

英検最大の特徴は面接があることです。またTOEICやTOEFLは「全員が同じ試験を受けて点数がでる」という仕組みに対して、英検は級が分かれていて、「合格点を超えたかどうかが重要」というのも違いのひとつです。

IELTSとの違い

IELTSはあまり聴き馴染みがないかもしれませんが、TOEFLと並ぶ海外への留学を考えている人向けの試験です。

アカデミックな場面での利用を想定した4技能に関する試験です。TOEFLとの違いとしては、IELTSは基本的に筆記形式であるということです。

リーディングやリスニングもパソコン上ではなく紙の解答用紙に解答を記入します。ライティングも実際に手書きですし、スピーキングはパソコンに向かってしゃべるのではなく英検のように面接形式となっています。

TOEICとTOEFLのどちらを受験すれば良い?

クエスチョンマークを持つ女性

ビジネス英語を身につけるならTOEIC

英語の能力を測るためにTOEICとTOEFLどちらを受験すれば良いのかと迷った場合、留学などを考えていない限りはTOEICがふさわしいテストということになります。

TOEFLは今まで申し上げてきたように留学用であり、内容もアカデミックな内容に特化していて
難易度も値段も高いです。

さらには、パソコンで問題を解くという形式にも慣れないといけません。会社からTOEFLの受験が求められることは、まずありません。

一方、TOEICは値段も比較的安くリスニングとリーディングのみです。また、マーク式なので非常に取り掛かりやすいテストです。

  • 英語の基礎能力をあげておきたい
  • 日常で使える英語を身につけたい
  • ビジネスで使える英語を身につけたい

という方はTOEICの受験がおすすめです。

留学のために受験するならTOEFL

留学のためであれば、TOEICではなくTOEFLが適したテストとなります。

ほとんどの海外の大学で、留学生に課す英語の試験はTOEFLかIELTSでありTOEICではありません。そのため、留学を考えているのであればTOEFL(またはIELTS)の受験が必要となります。

また、国内でも東大の大学院など一部の大学院では、入試の英語試験にTOEFLを使う場所もあります。国内での入試で英語の試験が課される場合は、TOEICなのかTOEFLなのか間違えないように注意しましょう。

TOEICとTOEFLの勉強法の違い

TOEIC TOEFL 勉強

TOEICの勉強法

TOEICの対策は基本的な考え方としては、受験英語のときに行っていたような対策が有効です。TOEIC用の単語帳や問題集を使い、単語・文法・リーディング・リスニングの対策をします。

単語では、ビジネス単語などは学校などではあまり習わないので、重点的に対策する必要があります。リーディングは75分で100問と非常にスピーディな解答が求められます。

1文1文を丁寧に和訳できる能力よりは、素早く読み内容を把握する能力が大切になるので、時間を意識してリーディングの対策をする必要があります。

また、TOEICの半分の点数を占めるのがリスニングです。リスニングも学校での学習では手薄になりやすい部分なので、しっかり対策する必要があります。

教材としてはTOEICのリスニングの問題集も良いですし、YouTubeなどを利用する方法もあります。

YouTubeでは、有名なプレゼンテーション番組であるTEDトークなどを利用する方法がおすすめ学習方法のひとつです。

リスニングの学習もしながら内容も楽しめるので一石二鳥です。

TOEFLの勉強法

TOEFLは少し特殊なテストなので、TOEFL専用の対策というものが必要になってきます。

リーディングとリスニングは選択式ですし、それほど特別ではないです。ただ、やはりアカデミックな文章の読解や、講義のリスニングなどは学校での学習ではあまり扱わない部分なので、TOEFL用の教材で対策する必要があります。

スピーキングでは「お題が与えられて、それに対する解答を数十秒で考えて答える」という形式があり瞬間的に英作文する能力が必要となります。

ライティングでは英語でのタイピングをしなければなりません。これは慣れていないと結構時間がかかります。

また、ライティングでもスピーキングでもはじめにリスニングをして、そのうえで答えるという問題があり、リスニングができないとどうしようもない問題がありますので、リスニング力を鍛えることが不可欠です。

TOEICかTOEFLは目的に合わせて正しい対策を!

TOEICとTOEFLは運営会社も一緒でぱっと見綴りが似ているため紛らわしいですが、実際のテストは受験目的や試験形式など異なる点が非常に多い2種類の試験となっています。

そのため対策方法も異なってきます。

ぜひ、自分の目的に合わせて適切な試験を選び、各々のテストに沿った対策をしてください。









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