中国留学のメリットや費用、おすすめ都市や人気の学校は?
急速に経済発展を続ける中国。中国語は世界で最も多くの人口に話されている言語です。中国語の中にも、北部方言である北京語や香港を中心に話される広東語などがあります。北京語を基礎にして共通語が作られ、全人口の約7割がそれを理解すると言われています。「現地で中国語をしっかり学びたい」と思ったら、まずは中国留学についての基本情報をチェックするところからはじめましょう。中国留学で得られるうれしいメリットやおすすめの都市・学校もご紹介するので、中国に留学したい方はぜひ参考にしてください。
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中国で留学できる都市
中国ってどんな国?気候や文化、物価について
まずは中国の基本的な概要をチェックして、どのような国なのかを把握しましょう。
国土が広大なので気候も多様
中国の正式名称は中華人民共和国。国土面積は約960万平方キロメートルで日本の約25倍、人口は約14.1億人で日本の約11倍というスケールの大きな国です。民族は9割以上を占める漢族以外に55の少数民族がいるため言語は多様ですが、国として「標準語」が定められており中国全土で言語教育が進められています。
日本と同様に四季があるものの、砂漠地帯・高原地帯・海岸地帯などさまざまな地勢があるため、温帯・熱帯・寒温帯など気候には地域差があります。滞在する地域に合った服装を用意しましょう。
歴史的な文化遺産や食事も魅力
4000年の歴史を誇る中国には、万里の長城や兵馬俑など見ごたえのある名所が豊富です。世界遺産の登録件数は53件と世界で2番目に多いので、留学の際は、中国の歴史の深さや自然の豊かさを知るためにも休暇を利用して観光してみましょう。食事は基本的に日本人の口に合うものが多く、北京・上海・四川・広東など地域ごとに異なる食文化にも触れることができます。
物価は地域差が大きい
中国の通貨は元(人民元)で1元=約16.3円(2018年11月時点)です。物価は日本より安い場合が多いものの、地域差が大きく、北京や上海など大都市部の物価水準は高いので注意しましょう。また、物品・サービスによっても価格差があります。地元の人が行くような大衆食堂や公共交通機関は安いですが、高級レストランや家電製品などは割高に感じるかもしれません。
中国に留学するメリットは?
中国留学には以下のようなメリットが期待できます。
日本の生活と共通点が多い
食事のときに箸を使うなど、中国の生活様式は日本と共通する部分があるため、欧米人と比べると日本人のほうが留学生活に馴染みやすいでしょう。また、日本人は漢字を一から学ぶ必要がないという点も大きなメリットです。
欧米留学より費用が安い
中国留学の費用は、欧米留学より安価というところも大きな魅力です。日常生活に必要なものは基本的に日本より安いため、留学中に生活費が大きな負担になることはあまりないでしょう。また、隣の国なので渡航費も安く抑えることができます。
就職活動でアピールポイントになる
中国留学の経験は、就職においても強みになるでしょう。中国は目覚ましいスピードで経済発展を遂げているため、中国進出に積極的な企業はとても多いです。とはいえ、英語と比べると中国語を話せる日本人はまだまだ少ないので、中国留学の経験をアピールポイントのひとつにすれば、貴重な人材として高い評価が得られるかもしれません。
中国留学するならどこがいい?人気・おすすめの都市は?
中国留学では、上海・北京・香港が特に人気がありおすすめです。
上海
上海は中国最大の商工業都市・国際都市であり、中国の経済発展の中心的な役割を担っています。高層ビルが建ち並ぶ現代的な街並みですが、かつてイギリスやフランスなどの外国人居留地(租界)があった名残りもあり、レトロな建造物も多数残存するなど新旧一体となった景観が楽しめます。
北京
中国の首都である北京は、政治の中枢都市であることはもちろん歴史文化の中心でもあります。北京の象徴的存在とも言える天安門広場のほか、万里の長城や故宮など中国の悠久の歴史を味わえる遺構や名所が数多く残っています。夏と冬が長く、冬は氷点下になることが多いです。
香港
1997年に中国に返還された香港は、中国大陸の東海岸に位置しています。歴史的・経済的に中国本土とは異なる独自の発展を遂げていて、ショッピング・グルメの街としても世界的に有名です。亜熱帯気候なので年間を通して温暖です。
(補足)中国以外で中国語を学べる国は?
中国語を学べる国は、中国だけではありません。
例えば以下のような国があります。
台湾
台湾でも中国語は学べます。台湾は治安がよく、衛生面や生活習慣も日本を大きく変わりません。また親日の人が多く、日本人にとって生活しやい環境です。
シンガポール
シンガポールは、英語と中国語のバイリンガル環境で学べる特徴があります。多民族国家ならではの多様な文化に触れながら、ビジネス中国語も習得できるでしょう。
マレーシア
マレーシアも注目の留学先です。クアラルンプールやペナンには中国語学校があり、物価が比較的安いのが特徴です。東南アジア特有の活気ある雰囲気の中で学習できます。
中国留学で人気・おすすめの学校は?
中国留学に適したおすすめの学校を4校ご紹介します。
LTL (Live the Language) Mandarin School, Shanghai
1クラス最大6人と少人数制で日本人が少ないため、国際的な雰囲気の中で中国語が学べる語学学校です。上海の中心部にあり、静安寺まで徒歩3分、複数の地下鉄が利用できるなど好立地なので外食やショッピングの際にも便利です。
Sprachcaffe Languages Plus, Beijing
世界各国に展開しているSprachcaffe(シュプラッハカフェ)の北京校。紫禁城に隣接している人民文化宮に位置し、紫禁城周辺を散策するウォーキングツアーなども楽しめます。1クラスは最大8名と少人数制で、落ち着いた雰囲気の中で集中的に中国語が学べるでしょう。
LTL (Live the Language) Mandarin School, Beijing
北京の中心部に位置し、最寄駅から徒歩5分と好立地な語学学校です。1クラス最大6名、平均4名と少ない人数なので、発言する機会にも恵まれ密度濃く学習できるでしょう。中国文化クラスや発音クラスといったレッスン料無料のクラスにも参加できます。
Q Language
香港の中心部に位置した便利な立地で、オーディオ・ビジュアルなど先端的な教材を活用した授業が行われています。公用語が英語ということもあり、中国語クラスのほか英語クラスもあります。1クラスの最大人数は8名です。
中国留学にかかる費用はどれくらい?
中国留学は欧米留学よりリーズナブルですが、大都市部や有名な学校の場合は高めです。
1ヶ月の短期留学は20〜30万円程度
留学期間が1ヶ月の場合、目安費用は20〜30万円くらいです。
- 学費:5〜15万円
- 宿泊費:2〜8万円
- 生活費:2〜6万円
- 渡航費(往復):5〜10万円
渡航費は旧正月(春節)の時期に高騰するため、それ以外の時期を選び、LCCを利用すればかなり安く抑えられるでしょう。
中国留学する際の必要な手続き・注意点は?
インターネットには接続できますが、中国には政府によるインターネット関連の規制があるため、FacebookやLINEといった日本でポピュラーなSNSは使えないので注意しましょう。
15日以上の留学にはビザが必要
中国に15日以上滞在する場合はビザが必要です。中国のビザには色々な種類がありますが、留学の場合は滞在期間ごとに以下の3種類から選びます。
- 30日以内:旅行ビザ(Lビザ)
- 180日以内:留学ビザ(X2ビザ)
- 181日以上:留学ビザ(X1ビザ)
ビザ取得にはパスポートや申請書のほか、旅行ビザの場合は戸籍謄本、留学ビザの場合は学校の入学許可証などが必要となります。
深い歴史のある中国で中国語を習得しよう
中国は日本の歴史や文化にも深い関わりをもった身近な国なので、中国での生活が初めてという人も馴染みやすいでしょう。中国ならではの歴史的な遺構も各地に点在しており、休暇に足をのばせば歴史や文化への理解を深めることもできます。中国語ができると就職でも有利に働くことがあるため、興味のある方は現地留学を検討してみてはいかがでしょうか。