高校生留学総まとめ!費用や奨学金、夏休みにおすすめのプランなどを徹底解説
高校生留学とは、高校生が学校の交換留学プログラムを利用したり、直接海外の高校に入学したりする、海外留学のことです。高校生留学は近年人気が高まっており、長期で留学するケースはもちろん、夏休みや春休みを利用して短期で留学するケースもあります。
高校生のうちから海外の文化や生活を体験し、外国語を現地で学ぶことで、大学や社会人へと成長していく上で大きなアドバンテージになるでしょう。
本記事では、高校生留学の種類や滞在方法、人気の留学先をランキング形式でご紹介します。無料で気軽に相談できるおすすめの留学エージェントも紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
高校生留学とは
高校生留学とは、名前の通り高校生が海外留学することです。高校生留学にはさまざまなパターンがあり、中学校を卒業をそのまま海外の高校へ入学するケースや高校を休学して海外留学するケース、または日本の高校から交換留学で海外に行くケースなどがあげられます。
最近ではグローバル化が進行しており、できるだけ早いうちから海外留学を経験しておきたいと、高校生でも留学する人が増えてきました。高校生から留学に行き海外の生活や文化を肌で感じることで、その後の大学・社会人へと成長していく上で大きなアドバンテージになるでしょう。
高校生留学の種類
高校生留学には、主に以下2つの種類があります。
- 正規留学
- 交換留学
それぞれの留学形態は高校生だからこそできるものとも言えるので、高校生のうちに留学したいと考えている場合はぜひチェックしてみてください。
正規留学
正規留学とは、海外の学校に直接入学する留学の方法です。高校生留学における正規留学では、中学校卒業後、海外の高校に直接入学することを意味します。正規留学の詳細については、以下の表にまとめました。
目的 | 現地高校の卒業 現地高校の単位取得 現地大学への進学 現地企業への就職 など |
---|---|
費用 | 200〜600万円/年 ※国や学習コースなどによって異なる |
留学期間 | 1年間〜3年間 |
必要な語学力 | 低くても問題なし |
メリット | じっくりと成長できる 現地の学生と直接触れ合える 海外の生活にどっぷり浸かれる |
デメリット | 留学費用が完全に自費 |
交換留学
交換留学とは、通っている高校が提携している海外の高校と、生徒を交換する形で行う留学制度のことです。海外を体験したり現地の学生と国際交流したりすることが主な目的で、3ヶ月ほどの短期から1年ほどの長期までさまざまな選択肢があります。
留学費用やメリットなどについては、以下の表にまとめました。
目的 | 海外体験 国際交流 |
---|---|
費用 | 100〜200万円/年 ※国や学習コースなどによって異なる |
留学期間 | 3ヶ月〜1年間 |
必要な語学力 | コミュニケーションがそれなりに取れるレベル |
メリット | 費用負担が少ない 留学していたとしても日本の高校の単位が取れる 現地の高校生と仲良くなりやすい 学校のサポートがあるため安心 |
デメリット | 滞在先の指定ができないケースが多い ある程度の語学力が必要 学校によっては選考がある |
また、交換留学には通っている高校の交換留学プログラムを活用する以外にも、交換プログラムを実施している留学エージェントや国際交流団体を活用する方法があります。通っている高校に独自の交換留学プログラムがないけど、交換留学で海外に行きたいという場合は、ぜひチェックしてみてください。
高校生留学の滞在方法
高校生留学では、以下の滞在方法から選択するのが一般的です。
- ホームステイ
- 学生寮
それぞれ費用や特徴などが異なるので、どちらの滞在方法が自分に合っているのか確認しましょう。
ホームステイ
ホームステイとは、留学先で留学生の受け入れを行っている家庭に滞在する方法のことです。現地の家族と共に生活を送るため、より海外の文化や生活を濃く体験できます。
また、ホームステイでは基本的に食事まで現地の家族が提供してもらえることが特徴です。休日には一緒にお出かけするなんてこともホームステイ先によってはあるため。家族との絆も芽生えるでしょう。
そのため、留学が終わって帰国した後も連絡を取り合っているというケースも多く、再度海外に飛び出すきっかけが生まれるケースもあります。
学生寮
学生寮とは、学校が所有または提携している寮に入居し、同じ学生と一緒に生活することです。基本的に学校から近いことがメリットで、効率よく学習を進められます。
また、学校の管理下にあるため生徒へのサポートもしっかりとしており、同じ学生と一緒に過ごせるため安心して滞在できるでしょう。一人の時間はなかなか作りにくいですが、寮でのイベントがあったり現地の友達ができやすかったりと、たくさんの思い出が作れます。
高校生留学に人気の留学先ランキングTOP5
高校生留学で人気な留学先ランキングは、以下の通りです。
- 第1位:フィリピン
- 第2位:アメリカ
- 第3位:マレーシア
- 第4位:カナダ
- 第5位:オーストラリア
これらの国は、英語をしっかりと学べる上、かつ充実した海外経験を得られることが特徴なので、ぜひ自分に合った留学先を見つける参考にしてください。
第1位:フィリピン
フィリピンは、日本との時差が1時間しかない身近なアジアの国です。日本よりも物価が安く費用を抑えられることが特徴で、手軽に英語を学べます。
おすすめの都市は、セブ島やマクタン島。1ヶ月の費用は約20万円程度で1年間でも200万円前後と比較的安く、リゾートも楽しめるので、高校生の初めての留学先として選びやすいでしょう。
第2位:アメリカ
アメリカは、世界中からさまざまな人が集まる、多様な文化に触れられる国です。公用語は当然ながら英語で、ネイティブの発音や現地の人が使う言葉などをリアルに学ぶことができます。
おすすめの都市は、ニューヨークやロサンゼルス、ボストン。留学費用は種類によって異なりますが、1年間の留学をした場合は正規留学が約600万円、交換留学が約200万円となっています。他の国に比べても費用は高めですが、さまざまな人との交流ができ世界の先進国で生活できるため、価値のある体験ができるでしょう。
第3位:マレーシア
マレーシアは、マレー語や中国語、英語が入り混じる多民族国家です。さまざまな言語をさまざまな人種の方と学べるのが特徴で、費用が安いというメリットもあります。
また、近年では経済的な発展も進んでいる国なので、社会人になってから経験が活きるかもしれません。おすすめの都市はクアラルンプールで、留学費用は1年間の正規留学でも約350万円前後と費用を安く抑えられます。
第4位:カナダ
カナダは、世界でもトップクラスに住みやすい地域として治安の良さや自然の美しさが特徴で、社会人のワーキングホリデーやco-op留学にも人気の国です。留学先としても人気が高く、英語の学習はもちろん多様な文化体験を楽しめます。
また、物価こそ日本よりも高いですが、留学費用はアメリカやイギリスなどに比べても安めで、1年間の正規留学でも約400万円ほどで抑えられます。トロントやバンクーバーなど人気の都市も多いので、ぜひカナダでの高校生留学も検討してみてください。
第5位:オーストラリア
オーストラリアは、フレンドリーな人が多く治安が良いと言われている国の1つです。季節が日本と逆であることが特徴で、英語の授業以外にはサーフィン・ダイビング・シュノーケリングなどのウォータースポーツが楽しめます。
オーストラリアは日本と交換留学の提携を行なっている高校も多く、通っている高校にも独自の留学プログラムがあるかもしれません。留学費用は種類によって異なりますが、1年間200万円〜400万円ほどと、比較的安く抑えられます。
高校生留学をするメリット・デメリット
高校生留学をするメリット・デメリットには、以下のようなものがあります。高校生留学をする際は、これらのメリット・デメリットを踏まえて、留学先や留学期間を決めましょう。
メリット | デメリット |
---|---|
早いうちから海外を経験できる 質の高い語学学習を受けられる 費用をおさえて留学できる 積極性や自主性が身に付く 外国語への苦手意識が軽減できる | ホームシックの懸念がある それなりの費用がかかる 長期の留学はその後のキャリア選びが難しい |
高校生留学にかかる費用
高校生留学にかかる費用は、国別に分けて以下の通りです。
国 | 3ヶ月の費用 | 1年の費用 |
---|---|---|
フィリピン | 40〜75万円 | 130〜300万円 |
アメリカ | 100〜150万円 | 150〜900万円 |
マレーシア | 50〜80万円 | 150〜350万円 |
カナダ | 80〜110万円 | 200〜450万円 |
オーストラリア | 70〜110万円 | 200〜400万円 |
なお、上記はあくまでも目安であるため、詳しい高校生留学の費用は利用するプログラムや学校に確認してください。
高校生留学に奨学金は使える?
高校生留学では、高校生を対象とした奨学金制度が活用できます。奨学金制度には、学校が提供しているものや、市区町村などの自治体が提供しているものがあります。
また、学生の場合は文部科学省が提供している「トビタテ!留学JAPAN」という制度の活用も可能です。ただし、奨学金をもらうには留学計画書や所得証明などさまざまな手続きが必要になるので、きちんと準備するようにしましょう。
高校生留学の留学先・国の選び方
高校生留学の留学先・国選びに悩んだときは、以下のポイントにあわせて留学先を見つけましょう。
<高校生留学の留学先の選び方>
- 日本から近い国を選ぶ
- 学びたい言語を母国語としている国を選ぶ
- 治安がよく安全に滞在できる国を選ぶ
- 費用が安く抑えられる国を選ぶ
- 高校が提携している国を選ぶ など
上記が自分に合った留学先を選ぶポイントとなるので、ぜひ参考にしてみてください。
高校生留学を行う流れ
高校生留学を行う流れは、以下の通りです。
<高校生留学を行う流れ>
- 高校生留学の情報を集める
- 留学エージェントや学校に相談
- 高校生留学プログラムへの申し込み
- 必要書類やビザ取得などの準備
- 出発前のオリエンテーションなどの準備
- 留学へ出発
- 留学後の進路決定
なお、まずは留学の相談を経験豊富な大人にしてみることがおすすめ。気軽に相談できるおすすめの留学エージェントに、ぜひ相談してみてください。
高校生留学できる人気の留学先・国9選
高校生留学ができる人気の留学先・国は、主に以下の9ヶ国です。それぞれの国別の費用や高校生留学でできることなどについて、まとめました。
国 | 費用/年 | 留学の種類 | できること |
---|---|---|---|
オーストラリア | 200〜400万円 | 正規留学(私立) 正規留学(公立) 短期留学 交換留学 | 自然の体験 ウォータースポーツ体験 英語学習 ホームステイなど |
カナダ | 200〜450万円 | 正規留学(私立) 正規留学(公立) 短期留学 交換留学 | ホームステイ 英語学習 など |
フィリピン | 130〜300万円 | 正規留学(私立) 正規留学(公立) 短期留学 交換留学 | リゾート体験 マンツーマンの英語学習 など |
アメリカ | 150〜900万円 | 正規留学(私立) 正規留学(公立) 短期留学 交換留学 | 多様な文化体験 英語学習 など |
ニュージーランド | 200〜450万円 | 正規留学(私立) 正規留学(公立) 短期留学 交換留学 | 英語学習 ホームステイ 自然のアクティビティ など |
イギリス | 200〜700万円 | 正規留学(私立) 正規留学(公立) 短期留学 交換留学 | 寮生活 イギリス英語の学習 海外大学体験 など |
アイルランド | 150〜500万円 | 正規留学(私立) 交換留学 | ホームステイ 寮生活 ヨーロッパの学生との交流 など |
マルタ | 200〜500万円 | 短期留学 交換留学 正規留学 | さまざまな人種の人との交流 英語学習 など |
韓国 | 150〜350万円 | 短期留学 交換留学 | 韓国語の学習 ダンス留学 韓国文化体験 など |
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夏休みの高校生留学におすすめのプラン
高校生留学は、交換留学を利用したり正規留学をしたりなど、長期的なものだけではありません。近年では夏休みの期間だけといった留学プランも人気になってきており、休みを利用して気軽に海外留学する高校生も増えています。
なお、夏休みの留学のことをサマースクールと呼びます。そんな夏休みに高校生留学したい人におすすめのプランは、以下の通りです。
現地学校体験入学
オーストラリアのケアンズ郊外(ケワラビーチ)にある語学学校「SPC Cairns」では、夏休みのみの短期留学ができます。オーストラリアの学校で生活ができるので、現地の生徒と友達になれるチャンスも豊富です。
また、語学学習だけではなく、オーストラリア・ケアンズならではのさまざまなアクティビティも楽しめるので、ぜひ詳細をチェックしてみてください。
バスケットボールキャンプ
バスケットボールキャンプとは、バスケットボールの発祥地アメリカで、語学学習とあわせてバスケットボールに打ち込む留学プログラムです。このプログラムでは、大学のスタッフや卒業生が、みっちりとバスケットボールを教えてくれます。
なお、バスケットボールキャンプができる学校は、「FLS International, Boston Commons」です。詳細は、以下よりご覧ください。
実際に高校生留学をした人の体験談
実際に高校生留学を体験した人から、以下のような感想をいただきました。
物価は日本よりも安くて自然が多く、壮大で綺麗なところでした。スカイタワーに行ったり、ゴーカートに乗ったり、ロッククライミングをしたり色々楽しみました。
ホストファミリーに恵まれ英語も向上したと思います。休日に遊ぶ計画を立てたり、他国に友達が出来たりランチを食べたりし、楽しかったです。次はイギリスに行ってみたいです。
女性/留学先:オークランド(ニュージーランド)
高校生留学に関するQ&A
最後に、高校生留学についてよくある質問をまとめました。とくに留学がはじめてという場合は、しっかりと確認しておきましょう。