「IELTSライティング試験でどんな表現を使えば良いのか分からない」「どうやって勉強すれば良いのか分からない」とIELTSライティング対策でお悩みの方は多いと思います。
この記事ではIELTSライティング試験の概要から、解き方のポイント、おすすめの勉強法などをご紹介します。解答方法や勉強法でお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。
IELTSのスコアが伸び悩んでいる方、効果的な学習方法がわからないとお悩みの方へ
幅広く対策をしなければいけないIELTSは、独学では思ったように結果が出ないことがあります。IELTSの対策は独学のほかにも、英会話スクールや英語コーチングを利用する方法があります。
講師とともに、独学では強化しにくい、リスニング力を強化することができたり、自分の進捗を講師とともに把握しながら学習を前に進めることができるため、短期間でも大きくスコアアップを狙える可能性があります。
IELTSを受験したことがない方の場合は、盲目的に単語帳や問題集をめくる前に、学習方法や目標設定について、IELTS対策を提供するスクールに相談してみることをおすすめします。
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IELTSライティングとは?
まず、IELTSのライティングの概要などについて説明します。
IELTSライティングの試験概要
IELTSには「アカデミック・モジュール」と「ジェネラル・モジュール」の2つの試験があります。
大学への留学、英語圏で看護師や医師登録申請をしたい方向けのテストが、アカデミック・モジュール(以下、アカデミック)で、留学目的でIELTSを受けたい方はこちらを受けます。
IELTSの受験者の約7割が留学や進学目的にアカデミックを受けているというデータもあります。
一方、ジェネラル・モジュール(以下、ジェネラル)は英語圏で学業以外の研修を予定している方や移住申請をされる方向けのテストです。就職や永住ビザの申請に必要です。
ライティングは以下の2つのパートに分かれており、アカデミックとジェネラルでは、主にタスク1の問題が異なります。
タスク1 | アカデミック | 150語のエッセイグラフやデータを見て文章にする |
---|---|---|
ジェネラル | 150語のエッセイメールや手紙を作成する | |
タスク2 | アカデミックでジェネラルで大きな差はなし | 250語のエッセイ与えられた問題に対して、議論したり解決策を提示したりするアカデミックは学術的なテーマから出題されることが多く、ジェネラルは職場や日常生活に関するテーマから出題されることが多い |
解答時間は、2つのパートで60分です。どちらの問題から解いても構いませんが、タスク2の方が書くべき文字数も多く点数も高いので、タスク1は20分、タスク2は40分を目安にすると良いでしょう。
IELTSライティングの評価基準
IELTSは、各スキルごとに1(最低)から9(最高)の9段階で評価されます。
IELTSライティングテストでは、評価の公平さと正確さを保つために、資格を有する2人の試験官、又は3~4人の試験官が採点します。
タスク1とタスク2では、詳細な評価内容に違いはありますが、両者とも「課題の達成度」「一貫性とまとまり」「語彙力」「文法知識と正確さ」の4つの分野で採点されます。
詳しい評価基準はこちらから確認できます。
IELTSライティングの出題傾向
IELTSライティングのトピックは多岐に渡ります。
アカデミックのタスク1では、グラフやチャート、ダイアグラムや地図を見て答える問題が多く出題されます。
グラフやチャートの内容はさまざまで、例えば、失業者の棒グラフやテレビとラジオの視聴者の折れ線グラフ、都市の変化を示す地図を見て設問に答える問題が出題されたことがあります。
自分の考えを入れずに、客観的に答えることが大切です。
ジェネラルのタスク1では、依頼やお礼、謝罪内容を手紙やメールで書く問題が出題されます。
例えば、購入した品物が壊れていたので返金を要求する苦情の手紙や、パーティの招待状についてなどが出題されます。
タスク2はアカデミックとジェネラルでは、出題されるテーマに差がありますが、タスク1ほど大きな差ではありません。
問題のパターンは以下の5つに集約されています。
- 自分の考えを問われる問題
- ある見解に賛成か反対かを問われる問題
- メリットとデメリットを説明する問題
- 質問文に応える問題
- 問題の原因を突き止め解決策を提示する問題
情報を整理し、関連付けながら、自分の考えなどを表現することが大切です。
IELTSライティングの解き方のコツ|アカデミックモジュール タスク1
それでは具体的に、IELTSライティングの解き方のコツをご紹介します。
アカデミック・モジュールのタスク1では、提示された図表からデータを読み取って、客観的に説明できるかが問われます。
図表やデータを正確に理解することが大切
まずは、与えられた図表やデータを正確に理解することが大切です。図表の説明文が添えられている場合が多いので、その図表が何を表しているのか把握しましょう。
設問も確認したうえで、図表を見ましょう。図表はひとつの場合もあれば、複数表記されることもあります。
次で説明する「テンプレート」の「概要」部分に、図表から読み取った内容をまとめます。傾向や変化、注目すべき特徴などに気を付けて図表を見ましょう。
テンプレートに沿っているか
採点基準のポイントを押さえるためにも、次のようなテンプレートを使うことをおすすめします。
- 導入部(イントロ、問題文の書き換え)
- 概要(図表の主な情報を2つ書く)
- 詳細1(概要で挙げたひとつ目を詳しく書く)
- 詳細2(概要で挙げたふたつ目を詳しく書く)
「概要」の書き方
概要については、「最も高い数字と低い数字」「安定しているか」「一番目立つ差」「急な変化が発生した箇所」など、図表の特徴部分から2つを選んで書きます。
Overall、To summariseなどのつなぎ言葉を利用して書くと良いでしょう。
評価基準「課題への回答」も参考にしましょう。
引用元:英語教員向けガイドPDF|ielts.org
バンド7 重点/要点が明確に記述され、強調できているが、詳述の余地がある バンド6 重点/要点を記述し、十分に強調できているが、詳細部分が関連性を欠いたり、不適切であったり、不正確であったりする バンド5 重点/要点を記述しているが、十分にカバーしきれておらず、詳細にこだわる傾向がある場合もある
「詳細」の書き方
ここでは「概要」で挙げた特徴について、図表のデータ(数字や割合、部屋や構造など)を使用して、その特徴を裏付けます。
詳細1も詳細2も3~5文で書くと良いでしょう。数字を使ったり比較級を使ったりして特徴を説明しましょう。
評価基準「課題への回答」は以下のとおりです。記述を裏付けるデータが含まれていないとバンドスコア5になってしまうため注意しましょう。
引用元:英語教員向けガイドPDF||ielts.org
バンド7 主要動向、差異、段階の明確な要旨が記述されている バンド6 適切に選択された情報を含む要旨が記述されている バンド5 明確な要旨がなく機械的に詳細を記述し、記述を裏付けるデータが含まれていない
客観的な文章か
アカデミックのタスク1では、データを正しく読み取って客観的な文章を書く力が試されます。
そのため、自分の知識やアイデアなどを書く必要がありません。以下の点に注意して客観的な文章を書くと良いでしょう。
- 一人称「I」は使わない
- 意見は述べない
- データは正確に引用する
IELTSライティングの解き方のコツ|ジェネラルモジュール タスク1
ジェネラルのタスク1では、与えられた状況に合わせて、手紙やメールを作成します。
フォーマルかインフォーマルか
まず確認すべきなのが文調です。日本語の手紙と同じように、目上の人や知らない人に対しては相手に失礼がないように書く必要があります。
一方、親しい間柄の友人に対しては、丁寧すぎる表現はかえって不自然なので、カジュアルな表現で書きます。
文調は評価基準「課題への回答」にも挙げられています。
引用元:英語教員向けガイドPDF||ielts.org
バンド7 意図が明確に記述されている バンド6 概ね明確に意図を記述している バンド5 手紙は時おり不明瞭であるが糸が記述されている
文調を統一することは大切です。フォーマルの手紙が出題される頻度が高いため、しっかりと対策しておきましょう。
テンプレートに沿っているか
ジェネラルのタスク1では、以下のテンプレートに当てはめて回答します。問題文には3つのタスクが箇条書きで示されているので、各段落に盛り込んでいきます。
なお、問題文は箇条書きですが、手紙では箇条書きはNGです。文章を使って表現しましょう。各タスクに対して40~50字で書いていくと良いでしょう。
- 宛名(Dear[相手の名前])
- 手紙の目的
- タスク1の内容
- タスク2の内容
- タスク3の内容
- 結びの言葉(再度リクエスト述べる、返事を待つことを表記)
- 署名
同じ単語を繰り返さずに、パラフレーズすることで語彙力をアピールしましょう。また、文法の過去形や現在形なども適切に使用することが大切です。
要点を伝えられているか
各段落で伝えたいことを明確に書きましょう。遠回しな表現はNGです。
明確性について、評価基準「課題への回答」には次のように記載されています。
引用元:英語教員向けガイドPDF||ielts.org
バンド7 意図が明確に記述されている バンド6 概ね明確に意図を記述している バンド5 手紙は時おり不明瞭であるが糸が記述されている
問題文をしっかりと読んでその目的を理解し、文章に盛り込みましょう。
IELTSライティングの解き方のコツ|タスク2
タスク2では、課題に対する自分の考えや理由を、経験や知識を交えて書きます。アカデミックとジェネラルで大きな違いはありません。
設問を正確に理解することが大切
まず、問題文で問われていることを正確に理解しましょう。
評価基準「課題への回答」には以下のように記載されています。
引用元:英語教員向けガイドPDF||ielts.org
バンド7 課題のすべての部分に取り組んでいる バンド6 課題のすべての部分に取り組んでいるが、詳述されている部分とそうでない部分がある バンド5 課題の一部にのみ取り組んでおり、所々の書式が不適切であったりする
バンド7
課題のすべての部分に取り組んでいる
バンド6
課題のすべての部分に取り組んでいるが、詳述されている部分とそうでない部分がある
バンド5
課題の一部にのみ取り組んでおり、所々の書式が不適切であったりする
「設問を正確に理解し、設問に合う答えを作成する」ことは、英語力よりも国語力の問題です。テンプレートに当てはめようと無理やり論理を展開していくのはNGです。
特に「自分の意見が必要かどうか」はしっかり確認しましょう。意見を求められていないのに書いてしまうと「課題への回答」の評価が下がってしまいます。しっかりと設問を読み、構成することが大切です。
構成は論理的か
評価基準には以下のように記載されています。
引用元:英語教員向けガイドPDF||ielts.org
バンド7 <課題への回答>・回答全体を通じ終始明確な見解を示すことができている・主旨を示し、詳細と理由を提示できるが、一般化しすぎたり理由の論旨が明快ではなかったりする(またはその両方である)<一貫性とまとまり>情報や意見を論理的に整理しており、全体を通じ明確な連続性がある バンド6 <課題への回答>・関連性のある見解を示すことができるが、結論が不明瞭もしくは重複していたりする・関連性のある主旨を示すことができるが、詳細に欠けたり、不明瞭であったりする<一貫性とまとまり>情報や意見の配置に一貫性があり、概ね明確な連続性がある バンド5 <課題への回答>・見解を表明してはいるが、展開が不明瞭であったり、結論が記述されていないこともある・要旨が記述されているが、限定的であり、展開が不十分で、無関係な詳細が含まれていることもある<一貫性とまとまり>・情報がある程度整理されているが、全般的な連続性を欠く
一般的には、以下の流れで書きます。
- イントロ
- メインパラグラフ(設問に対する答え1)
- メインパラグラフ(設問に対する答え2)
- 結論
例えば、「ある見解に賛成か反対かを問われる問題」なら自分の立ち位置を明確にして論じることが大切。
「メリットとデメリットを説明する問題」では、自分の意見よりも、客観的に分析したことを書く方が良いでしょう。
「問題の原因を突き止め解決策を提示する問題」も、客観的な立場から回答しましょう。
具体例を提示できているか
先ほど述べたメインパラグラフでは、結論+意見+根拠+具体例を記載します。
この「具体例」がポイントです。ロジックを飛躍させずに詳しく書く必要があります。
「自分では具体的に書いているつもり」であれば、それをもっと具体的に書くようにするとハイスコアが狙えるでしょう。
IELTSライティング全般で気を付けるポイント
それぞれのタスクでの解き方のコツは先ほどお伝えしましたが、ここでは、IELTSライティング全般で気を付けるポイントについてご紹介します。
単語数に気を付ける
指定された単語数を満たすことは必須です。タスク1では150語以上、タスク2では250語以上書く必要があります。
一方で、多すぎるとそれだけミスが多くなったり、問題文の趣旨からそれてしまい冗長になってしまったりするので、評価が下がってしまうこともあるようです。注意しましょう。
なお、特にペーパー版で受ける際は、自分で単語数をカウントしなければいけません。
あらかじめ1行に書く単語数を決めておけば最後に行数を数えるだけで良いので、カウントにかかる時間を減らせるのでおすすめです。
大文字・小文字の区別やスペルミスに気を付ける
大文字・小文字や単数・複数の区別、スペルミスなどに気を付けましょう。
文章を書く上で、このようなケアレスミスは必ずと言ってよいほどでてきます。
そのため、数行書いたら読み返して見直す、あるいは最後に数分間時間を残しておいて見直すことをおすすめします。
また、せっかく書いても判別できないような文字ではスペルミスと判断されてしまうかもしれません。
特に大文字のKと小文字のk、g/pとj/iなどは、どの試験官が見ても明確に違いが分かるように書きましょう。
パラグラフの最初にスペースを設ける
日本語で文章を書くとき、見やすくするために文章の書き出しはヒトマス空けます。
英語のライティングでも同様です。新しいパラグラフの書き始めは、スペースを設けましょう。なお、日本語では1マス(1字分)空けますが、英語で約5文字下げるのが一般的です(インデントと言います)。
あるいは、字下げをしない代わりに1行空けても構いません(ブロックスタイルと言います)。
どちらかを採用し、段落の区切りが分かりやすいようにしましょう。
特にジェネラルのタスク1(手紙)では見た目も大切です。相手への礼儀として、読みやすいレイアウトで作成しましょう。
IELTSライティングの勉強法
最後にIELTSライティングのおすすめの勉強法をご紹介します。
IELTS受験初心者におすすめの勉強法
IELTS受験初心者は、まず模範解答を繰り返し読んでみましょう。どのようなことが聞かれるのか、どのように答えれば良いのか。何度も読むうちに、パターンが見えてくるでしょう。
スコア5以上を目指す方におすすめの勉強法
スコア5未満の方は、英語の基本が身についていない可能性があります。まずは文型や、基礎的な文法知識をインプットしましょう。その後、何度も書いてアウトプットをしましょう。
おすすめは、模範解答を見て同じような構成で文章を書くことです。制限時間内に解くこと、最低文字数以上を書くことも忘れずに。何度も書いて、IELTSのライティングに慣れましょう。
スコア6以上を目指す方におすすめの勉強法
スコア6以上を目指す方は、「より複雑な文章が書けるように」「課題に明確に答えるように」を意識して練習をしましょう。
まずは構成が大切です。書きながら考えるのではなく、しっかりと考えをまとめてから書き始めるよう訓練しましょう。
最後に自分の文章を読み直してスペルミスがないか確認し、すべての課題に答えているか、論理的に破綻しているところはないかを確認しましょう。
スコア7以上を目指す方におすすめの勉強法
スコア7以上を目指す方は、「表現」に気を付けながら練習をしましょう。
言い回しを避けたり、難易度の高いボキャブラリーを使用したりするなどして、評価基準の「語彙力」「文法知識と正確さ」の評価アップを狙いましょう。
文法の大きなミスはNGです。「間違えずに」「難易度の高い語彙を使って複雑な文章を書く」ことが大切です。
また、特にタスク2で深い議論をするには一般的な知識も必要なので、ワールドニュースなどから知識を取り込んでいきましょう。
第三者に添削してもらうと◎
特にスコア6以上を狙う方は、第三者に添削してもらうと良いでしょう。文法の間違いや、自分でも気づかなかった点などを指摘してもらえます。
一方で、IELTSの採点方法やルールを正しく理解していない人に頼むと、たとえネイティブスピーカーであっても理想的なフィードバックが貰えない可能性があります。
IELTSを専門に教えている講師に添削を依頼すると良いでしょう。
解き方のコツをマスターしてスコアアップ!
IELTSのライティングは一見すると難しそうですが、それぞれのタスクの特徴を理解して対策しておけば得点につながります。
解き方のコツをマスターして、目標スコアに到達できるよう、しっかりと対策をしましょう。
IELTSのスコアが伸び悩んでいる方、効果的な学習方法がわからないとお悩みの方へ
幅広く対策をしなければいけないIELTSは、独学では思ったように結果が出ないことがあります。IELTSの対策は独学のほかにも、英会話スクールや英語コーチングを利用する方法があります。
講師とともに、独学では強化しにくい、リスニング力を強化することができたり、自分の進捗を講師とともに把握しながら学習を前に進めることができるため、短期間でも大きくスコアアップを狙える可能性があります。
IELTSを受験したことがない方の場合は、盲目的に単語帳や問題集をめくる前に、学習方法や目標設定について、IELTS対策を提供するスクールに相談してみることをおすすめします。
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