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留学用の試験といえば、有名なのがIELTSです。しかし、IELTSがどんな試験なのかあまり知らないという方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回の記事では、これから留学するためにIELTSの受験を考えている方に向けて、知っておきたいポイントをご紹介します。
IELTSのスコアが伸び悩んでいる方、効果的な学習方法がわからないとお悩みの方へ
幅広く対策をしなければいけないIELTSは、独学では思ったように結果が出ないことがあります。IELTSの対策は独学のほかにも、英会話スクールや英語コーチングを利用する方法があります。
講師とともに、独学では強化しにくい、リスニング力を強化することができたり、自分の進捗を講師とともに把握しながら学習を前に進めることができるため、短期間でも大きくスコアアップを狙える可能性があります。
IELTSを受験したことがない方の場合は、盲目的に単語帳や問題集をめくる前に、学習方法や目標設定について、IELTS対策を提供するスクールに相談してみることをおすすめします。
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【留学用試験】IELTSとTOEFLの違い
留学用の試験といえば、IELTS(International English Language Testing System:アイエルツ)とTOEFL(Test of English as a Foreign Language:トッフル)が有名です。
まずは、TOEFLと比べながら、IELTSの特徴を解説します。
なお、IELTSには留学用のIELTS Academic(アイエルツ アカデミック・モジュール)と就労・移住用のIELTS General Training(アイエルツ ジェネラル・トレーニング・モジュール)がありますが、今回はIELTS Academicについてご紹介します。
IELTSとTOEFLの試験形式の違い
IELTSとTOEFLは、どちらも、Reading・Listening・ Speaking・Writingの4技能の試験です。
TOEFLはそれぞれ30点で120点満点です。IELTSはそれぞれ1.0~9.0の0.5点刻みで採点され、4技能の平均点が得点となります。
時間配分は下記の通りです。
IELTS | TOEFL | |
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Reading | 60分(3パッセージ) | 54-72分(3-4パッセージ) |
Listening | 30分+解答時間10分 | 41-57分 |
Speaking | 11-14分 | 17分 |
Writing | 60分 | 50分 |
時間配分だけ見ると似ていますが、問題形式は4技能それぞれに違いがあります。また、解答形式としては、TOEFLはすべてパソコンで実施するのに対して、IELTSは紙の解答用紙に記入する形式です。
リーディング
リーディングは、どちらも1パッセージにつき20分程度で、合計3パッセージ(TOEFLは4パッセージのときもある)です。1パッセージの文字数は、TOEFLは700語程度に対してIELTSは800語程度と、ややIELTSの方が長いです。
問題形式は、TOEFLは選択形式のみですが、IELTSは選択問題だけでなく、正誤問題・組み合わせ問題・記述問題・穴埋め問題など、多様な形式があります。
リスニング
リスニングの試験時間はどちらも約40分です。
まず、1つ大きな違いとしては、TOEFLはアメリカ英語が中心であるのに対して、IELTSはイギリス英語が中心です。日本の英語教育はアメリカ英語が中心なので、イギリス英語の発音に苦戦する方もいます。
もう1つの違いは、問題形式です。TOEFLは、まとまった長さの会話や講義などの音声を聞いた後に、それを理解した上で答える問題が中心です。音声を聞く前に、問題を見ることはできません。
一方で、IELTSでは、ディクテーションして答える、穴埋め問題もあります。これらの問題は、内容を理解していなくても、音が聞き取れていれば答えられる問題です。音声を聞く前に、問題を見ることもできます。
スピーキング
スピーキングは、IELTSとTOEFLで一番違う部分です。TOEFLは、マイクに向かってしゃべり、録音するのに対して、IELTSは面接形式です。
TOEFLは問題が出題されたら、制限時間内に考えてすぐに答えなければいけません。突然問題が与えられて瞬時に答えなければいけないということで、例え日本語だとしても難しく感じる問題もあります。
周りに他の受験生がいる中で録音する、という特殊な状況に緊張する人もいるでしょう。
IELTSは、実際に目の前にいる試験官との面接ですし、会話のように進むので、TOEFLのような緊張感はありません。聞き取れなければ、聞き返すこともできる安心感もあります。
ライティング
ライティングの問題は、どちらも2問です。TOEFLでは合計450語以上、IELTSでは合計400語以上の記述が求められます。
違いの1つは、TOEFLがパソコンで入力するのに対して、IELTSは手書きということです。
もう1つ、大きな違いは、TOEFLのライティングでは、リーディングとリスニングをした上で答える問題があることです。複合問題といわれるこの形式は、TOEFLの難しさの1つです。
IELTSでは、そのような複合問題はありません。1問目は、データや図表の説明、あるいは、物事の過程や手順の説明をする問題です。もう1問は、意見を述べるタイプの問題です。
IELTSとTOEFLの難易度の違い
IELTSとTOEFLで、どちらが難しいと感じるかは一概には比較できませんが、日本人はIELTSの方が点数をとりやすい人が多いです。
特に、日本人はリスニングが苦手な傾向にあります。TOEFLのように、内容を理解していないと解けない問題だと、まったく解けないということにもなりかねません。
IELTSであれば、穴埋め問題などもありますので、まったく解けないということにはなりません。問題形式が日本で受ける英語の試験に似ているので、慣れている分解きやすさもあります。
また、前述の通り、IELTSのライティング試験には複合問題がないという点でも、TOEFLと比べて点数が取りやすい傾向にあります。
スピーキングとライティングの試験も、英検や手書きの試験形式に慣れている日本人には、取り組みやすい形式だと言えるでしょう。
IELTSとTOEFLは採点方式にも違いがあり、、IELTSは4技能の合計ではなく、平均をとります。この4技能の平均から算出されるスコアのことををOverAllスコアと言います。
スコアは0.5刻みですが、平均スコアが0.5刻みの中間以上だった場合、切り上げられて計算したものがOverAllスコアとなります。
例えば4技能それぞれの点数が、6.0-6.0-6.5-6.5の場合、平均点は6.25となりますので、切り上げられて、OverAllスコアは6.5となります。同様に6.0-6.5-6.5-6.5(平均:6.375)の場合もOvarAllスコアは6.5となります。
ただし、6.0-6.0-6.0-6.5のように、平均点が6.125で0.5刻みの中間にも届かない場合は切り下げとなります。
切り上げられて、得する可能性が高いので、合計点でスコアが算出されるTOEFLよりも、目標点数がとりやすいというのも、IELTSの方が点数を取りやすい理由となっています。
IELTSとTOEFLの留学先の違い
IELTSがイギリス留学用で、TOEFLがアメリカ留学用というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
実際、IELTSはイギリスではほぼ全ての高等教育機関で認定されていますが、アメリカの全ての学校で認められているわけではありません。
しかし、現在では、アメリカでもIELTSを認定している学校は増えてきていて、約3,000の高等教育機関・プログラムで認定されています。ハーバード大学やプリンストン大学、イェール大学といった超有名大学も、IELTSを認定しています。
IELTSは、イギリス以外でも、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、アイルランドのほぼ全ての高等教育機関で認定されています。
アメリカの一部の学校で利用できない可能性があるので注意は必要ですが、アメリカ・イギリス問わず、多くの学校でIELTSを利用することができます。
TOEFLはアメリカの学校はもちろん、イギリスも含めほとんどの学校が認定しています。しかし、イギリス留学のためのVISA申請では、IELTSのスコアの提出が必須です。
そのため、イギリス留学をする際には、必ずIELTSを受験する必要があるため、留学先をイギリスと決めているならば、IELTSの対策に集中することをおすすめします。
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【留学先別】IELTSの目標スコア
大学・大学院への留学にはどれくらいのスコアが必要なのでしょうか。IELTSの公式サイトを見ると、世界トップ200に選ばれている学校への留学に必要なスコアを確認することができます。
アメリカの大学・大学院
アメリカの大学への留学には6.0~7.0、大学院への留学には6.5~7.5のスコアが求められます。プリンストン大学、イェール大学、ハーバード大学といった超一流大学では、7.0のスコアが必要になります。
もう少しランクを落としたとしても、6.0~6.5は必要となります。
カナダの大学・大学院
カナダの大学への留学には6.5、大学院への留学には6.5-7.0のスコアが求められます。カナダの中のトップである、トロント大学やブリティッシュコロンビア大学でも、必要なスコアは6.5ですので、アメリカの大学よりは易しいといえます。
イギリスの大学・大学院
イギリスの大学への留学には6.0-7.0、大学院への留学には6.5-7.5のスコアが求められます。オックスフォードやケンブリッジ大学への留学であれば7.0のスコアが必要ですが、アメリカと比べると6.0で入れる大学も多いです。
オーストラリアの大学・大学院
オーストラリアの大学への留学には6.5-7.0、大学院への留学にも6.5-7.0のスコアが求められます。大学への留学で7.0を求めるのはメルボルン大学のみで、ほかは6.5でした。
ニュージーランドの大学・大学院
ニュージーランドの大学への留学には6.0、大学院への留学には6.5のスコアが求められます。大学に入る前のファウンデーションコースに入学するためにも、5.0程度のスコアが求められることが多いです。
IELTSの学習方法
参考書で学習する
定番の学習方法は、参考書・問題集での学習です。お金もあまりかからず、自分のペースでできる学習方法です。
参考書・問題集を使っての学習であれば、外せないのがCambridge Englishから出版されている公式問題集の『IELTS 14 Academic Student’s Book』です。
まずは、公式問題集で問題の形式や傾向を把握するのが、IELTS対策の第一歩です。形式や傾向を把握してから、目標点数に合わせて4技能それぞれの対策をしていくことをおすすめします。
スクール・塾に通う
お金をかけてよければ、スクールや塾に通うことも選択肢に入るでしょう。特に、スピーキングやライティングの学習となると、自分だけでやるのはどうしても難しい面があります。
「本気で留学したい」「本気でIELTSの点数をあげたい」と思っているのであれば、スクールや塾に通うのも有効です。
語学留学する
IELTSの点数を上げるために語学留学をする、という方法もあります。
英語力を上げたいのであれば、とにかく英語に触れる時間を増やす必要があります。英語に触れる時間を増やすのに一番良い方法といえば、英語しか使えない環境に身を置くこと、つまり留学です。
語学留学といえば、人気の留学先はフィリピンで、価格の安さが魅力です。ただ、安いとはいっても、数ヶ月滞在するとなると、渡航費込で数十万は当然かかります。
費用や期間、目標点数などにあわせて、語学留学先を決めましょう。
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留学にはIELTSの対策することが大切
留学するにあたって、まず乗り越えなければいけないのが英語試験です。その英語試験の代表であるIELTSは、イギリスだけでなく、アメリカやカナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどでも、多くの大学で認定されています。
問題形式や採点方法的に、TOEFLよりも良い点数を取りやすいテストでもありますので、留学を目指している方はIELTSの受験も検討してみてはいかかでしょうか。
IELTS対策をしっかりして、理想の大学・大学院への留学を勝ち取りましょう。
IELTSのスコアが伸び悩んでいる方、効果的な学習方法がわからないとお悩みの方へ
幅広く対策をしなければいけないIELTSは、独学では思ったように結果が出ないことがあります。IELTSの対策は独学のほかにも、英会話スクールや英語コーチングを利用する方法があります。
講師とともに、独学では強化しにくい、リスニング力を強化することができたり、自分の進捗を講師とともに把握しながら学習を前に進めることができるため、短期間でも大きくスコアアップを狙える可能性があります。
IELTSを受験したことがない方の場合は、盲目的に単語帳や問題集をめくる前に、学習方法や目標設定について、IELTS対策を提供するスクールに相談してみることをおすすめします。
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