海外旅行に行く際、現地でも使い慣れたスマートフォンで旅の風景を撮影したり、写真をSNSにアップしたり、日本にいる家族や友人にメールやLINEで送ったりできたら便利ですよね。
海外で日本と同じように自分のスマートフォンを使うには、海外SIMカードが便利です。
海外でスマートフォンをインターネットに接続する方法としては、他にも海外ローミングや海外Wi-Fiレンタルといった選択肢もありますが、この記事では海外SIMカードに焦点を当てて解説していきたいと思います。
海外SIMカードは、現地で買うこともできますが日本国内でも簡単に入手できます。
使い方や購入方法、おすすめのSIMカードを紹介していきますので、渡航が近い人はぜひ参考にしてください。

グローバルWiFiの特徴
- データ容量300MBから無制限まで幅広いニーズに対応
- 世界200以上の国と地域で利用でき、複数の国を旅行して回る人はヨーロッパ周遊プランやアジア周遊プラン、世界周遊プランなども利用可能
- 留学などに使いやすい長期プランもあり、ライトユーザーから複数人でシェアするプランまで選びやすいのが特徴
- 受け取り可能な空港が17ヶ所と圧倒的に多く、地方空港でも受け取り・返却できる利便性の高い
- カウンターに並ばずに受け取りができるスマートピックアップ(ロッカー受取)も利用可能
このページの内容
海外で使えるプリペイドSIMのおすすめ6選!
まずは、海外で使えるプリペイドSIMのおすすめを6種類ご紹介していきます。
IIJmio「海外トラベルSIM」
販売会社 | IIJ(株式会社インターネットイニシアティブ) |
利用可能な国名 | ヨーロッパ・アメリカ・アジアなど 42ヵ国(均一料金) |
通信速度 | 4G対応(利用エリアによっては3G) |
価格 | 初期費用3,000円(税抜) |
有効期限 | 14日間 |
スタートパックの内容(データ専用) | ・データ量:500MB ・料金:3,850円(免税) |
スタートパックの内容(データ+SMS+音声) | ・データ量:500MB ・通話可能時間(発着信合計):30分まで ・SMS可能数(送受信合計):25通まで ・料金:4,600円(免税) |
日本語のサポート | IIJサポートセンターあり |
SIMサイズ | 通常/micro/nanoに対応 |
テザリング | 可能 |
リチャージ | 100MBから |
IIJの海外SIMは世界42ヵ国で利用でき、しかも日本語のサポートセンターがあるプリペイドSIMです。
最初のチャージ(スタートパック)のデータ容量は500MB。有効期限14日間で、音声通話ありなしが選べます。
最後にチャージした日から1年以内ならSIMカードを買いなおす必要がなく、お得に何度でも利用できます。
初期費用として3,000円(税抜)ほどかかりますが、日本語のサポートがあるのは海外SIM初心者にはありがたいポイントですね。
IIJの海外SIMの利用可能国
アメリカ、ヨーロッパ、アジア、オセアニアなどの42ヵ国で利用ができる海外SIMカードです。

ハナセル
販売会社 | HanaCell |
利用可能な国名 | アメリカ |
通信速度 | 5G、4G対応 |
価格 | 初期費用$9(SIMカード購入代金) 利用料金 月$9.99~ |
有効期限 | 解約まで |
内容 | $9.99プランの内容: ・SMS使い放題(米国外への送信も含む) ・データ $0.27/MB ・米国内通話 $0.27/分(発信、着信ともに) $29プランの内容: ・高速データ 2GB ・SMS使い放題(米国外への送信も含む) ・米国内通話 $0.27/分(発信、着信ともに) $49プランの内容: ・高速データ 2GB ・米国内通話使い放題 ・SMS使い放題(米国外への送信も含む) $59プランの内容: ・高速データ 6GB ・米国内通話使い放題 ・SMS使い放題(米国外への送信も含む) $79プランの内容: ・高速データ使い放題 ・米国内通話使い放題 ・SMS使い放題(米国外への送信も含む) |
日本語のサポート | カスタマーサポートあり |
SIMサイズ | 通常/micro/nanoに対応 |
テザリング | 可能 |
リチャージ | 可能 |
対象国はアメリカに限られますが、日本語のカスタマーサポートが受けられるうえに料金プランも豊富。
SIMカード購入費用として$9必要ですが、各プランには有効期限が定められていないため、長期間のアメリカ滞在にもおすすめです。
料金プランも、月額$9.99~と非常にリーズナブル。最も高額な月額$79プランはデータ・通話・SMSが使い放題と、ライトユーザーからヘビーユーザーまで満足できる料金設定となっています。
AIS「SIM2Fly」
販売会社 | AIS |
利用可能な国名 | アジア・中国・ヨーロッパ・アメリカなど 世界70ヵ国以上 |
通信速度 | 4G対応(利用エリアによっては3G) |
価格 | 3,780円(Amazon価格) ※アジア・オーストラリア専用カードもあり |
有効期限 | 15日間(8日間もあり) |
内容(データ専用) | データ量:4GB |
日本語のサポート | 日本語マニュアル付き |
SIMサイズ | 通常/micro/nanoに対応 |
テザリング | 可能 |
リチャージ | 可能 |
AISの海外SIMカード「SIM2Fly」は、グローバル対応SIMとアジア各国用SIMの2種類から選べます。
公式HPはタイ語・英語・中国語に対応。公式通販もしていますが、Amazonや楽天市場などから購入することも可能です。
有効期間15日間、データ容量4GB。世界70ヵ国以上で利用できるので、ヨーロッパをめぐる旅やアジアを周遊する旅での利用時に、SIMカードを抜き差しせずに使い続けられます。
Amazonでは、15日間・8日間と有効期限が異なるカードが販売されていますので、利用する日数によって選びましょう。
ただし、タイの企業が販売しているSIMカードではありますが、タイでは利用できません。その点は、注意が必要です。
AISの海外SIMの利用可能国
<利用可能な国および地域名(2019年2月現在)>
1.オーランド諸島2.アルバニア3.アルゼンチン4. アルメニア5.オーストラリア6. オーストリア7. アゼルバイジャン8.バングラデシュ9.ベルギー10.ベラルーシ11.ブルネイ12. ブルガリア13. カンボジア14. カナダ15. チリ16.中国(チベットを含む)17.コロンビア18.クロアチア19.チェコ共和国20. デンマーク21. エジプト22. エルサルバドル23.イングランド24. エストニア25.フェロー諸島26.フィジー27.フィンランド28.フランス29. ドイツ30. ガーナ31.ギリシャ32. グアム33.ホンジュラス24.香港35.ハンガリー36. アイスランド37. インド38.インドネシア39. アイルランド40. イスラエル41. イタリア42.日本42.カザフスタン44.クウェート45. キルギスタン46.ラオス47.ラトビア48.リヒテンシュタイン49. リトアニア50. ルクセンブルグ51.マカオ52.マケドニア53. マレーシア54. マルタ55.メキシコ56. モンテネグロ57.ミャンマー58.ネパール59. オランダ60. ニュージーランド61. ナイジェリア62.北キプロス63.北アイルランド64. ノルウェー65. オマーン66. パプアニューギニア67.パラグアイ68.パキスタン70. ペルー71.フィリピン72.ポーランド73.ポルトガル74. プエルトリコ75. カタール76. ルーマニア77.ロシア78. サンマリノ79. サウジアラビア80.スコットランド81. セルビア82. シンガポール83. スロバキア共和国84.スロベニア85.南アフリカ86.韓国87.スペイン88.スリランカ89. スヴァールバル諸島およびヤンマイエン島90. スウェーデン91. スイス92. 台湾93. トンガ94.トルコ95. ウクライナ96.アラブ首長国連邦97.ウガンダ98.ウルグアイ99.USA(ハワイを含む)100.アメリカ領ヴァージン諸島101.ウズベキスタン102.バチカン市国103.ベトナム104.ウェールズ
Three
販売会社 | Three |
利用可能な国名 | ヨーロッパ・アメリカ・アジアなど 世界60ヵ国以上 |
通信速度 | 4G対応(利用エリアによっては3G・2G) |
価格 | 1GB /30日間:950円 3GB /90日間:1,800円 12GB /360日間:5,680円 12GB/30日間:2,280円(音声3,000分付き) など多数 |
有効期限 | 30日〜360日間 |
内容 | データ量:1GB〜12GB 音声通話付きのカードもあり |
日本語のサポート | 日本語マニュアルがある場合も |
SIMサイズ | 通常/micro/nanoに対応 |
テザリング | 対象外 |
リチャージ | 不可 |
イギリスの通信会社Threeが販売しているSIMカードで、Amazonなどでたくさんの種類が販売されています。
データ通信専用が1GBのカードが1,000円以内で購入できるなど、安さが人気です。
通話3,000分つきのカードもありますので、目的に応じて選んでください。
主にヨーロッパに強いSIMカードですが、アジアの一部、アメリカでも使用可能。訪問場所や利用する容量で選びましょう。
データ通信専用プリペイドSIM【3GBタイプ】【最大90日間有効】
Threeの海外SIMの利用可能国
<利用可能な国および地域名(2019年2月現在)>
イギリス(LTE可)
【ヨーロッパ地域(Go Roam in Europe)】
アランド諸島/オーストリア/アゾレス諸島/バレアレス諸島/ベルギー/ブルガリア/カナリア諸島/クロアチア/キプロス/チェコ/デンマーク/エストニア/フィンランド/フランス/フランス領ギアナ/ドイツ/ジブラルタル/ギリシャ/グアドループ/ガーンジー/ハンガリー/アイスランド/アイルランド/マン島/イタリア/ジャージー/ラトビア/リヒテンシュタイン/リトアニア/ルクセンブルク/マデイラ/マルタ/マルティニーク/マヨット/オランダ/ノルウェー/ポーランド/ポルトガル/レユニオン/ルーマニア/聖バルトレミー/サンマルタン/サンマリノ/スロバキア/スロベニア/スペイン/スウェーデン/スイス/バチカン市
【その他の地域(Go Roam Around the World)】
アメリカ/プエルトリコ/米領バージン諸島/コスタリカ/グアテマラ/エルサルバドル/ニカラグア/パナマ/ブラジル/チリ/コロンビア/ペルー/ウルグアイ/オーストラリア/ニュージーランド/イスラエル/スリランカ/香港/マカオ/インドネシア/シンガポール/ベトナム
GIG SKY
販売会社 | 株式会社アイツー |
利用可能な国名 | ヨーロッパ・アメリカ・アジアなど 世界90ヵ国以上 |
通信速度 | 4G LTE対応(利用エリアによっては3G) |
価格 | 300MB/1200円(1日) 500MB/1800円 1GB/2400円 2GB/3600円(15日間) 5GB/6000円(30日間) 対応地域によって異なる |
有効期限 | 1日〜30日間 |
内容(データ専用) | データ量:300MB〜5GB |
日本語のサポート | 日本語マニュアルがダウンロード可能 |
SIMサイズ | 通常/micro/nanoに対応 |
テザリング | 可能 |
リチャージ | 可能 |
GIGSKYのSIMカードは、データ量300MBから5GBまでチャージして利用するプリペイド式のSIMカードです。
世界90ヵ国以上で利用ができますが、地域によってチャージ購入に対する料金が異なります。自分が訪れる国の料金を確認した上で、購入してください。
Amazonでは、600円クーポン付きのSIMカードが販売されています。
日本語のアプリがあり、そこから日本円でチャージできますので、インストールして利用するといいでしょう。
また、パッケージ裏面にあるQRコードから、日本語のマニュアルがダウンロードできます。
GIGSKYの利用可能国(チャージ料金別一覧)
料金 | 対応地域 |
300MB/1200円(1日) 500MB/1800円 1GB/2400円 2GB/3600円(15日間) 5GB/6000円(30日間) |
北米) アメリカ • カナダ • バージン諸島(米国) • プエルトリコ • メキシコ ヨーロッパ) • アイスランド • アイルランド • イギリス • イタリア • ウクライナ • エストニア • オランダ • オーストリア • キプロス • ギリシャ • クロアチア • サンマリノ • スイス • スウェーデン • スバールバル諸島とヤンマイエン島 • スペイン • スロバキア • スロベニア • チェコ • デンマーク • ドイツ • ノルウェー • ハンガリー • バチカン市国 • フィンランド • フランス • ブルガリア • ベルギー • ポルトガル • ポーランド • マルタ • ラトビア • リトアニア • リヒテンシュタイン • ルクセンブルク • ルーマニア • ロシア アジア・太平洋) アゼルバイジャン • アルメニア • インド • オーストラリア • クリスマス島 • グアム島 • シンガポール • スリランカ • タイ • トルコ • ニュージーランド • バングラデシュ • パキスタン • ベトナム • マカオ • マレーシア • 中国 • 台湾 • 日本 • 韓国 • 香港 南米) •アルゼンチン • ウルグアイ • エクアドル • エルサルバドル • ガイアナ • グアテマラ • コスタリカ • コロンビア • チリ • ニカラグア • パナマ • パラグアイ • ブラジル • ペルー • ホンジュラス • ボリビア |
100MB/1200円(1日) 200MB/1800円 300MB/2400円 500MB/3600円(15日間) 1GB/6000円(30日間) |
イスラエル • ウガンダ • オマーン • カタール • ガーナ • クウェート • ケニア • タンザニア • チャド • ナイジェリア • バーレーン • パレスチナ • ヨルダン • ルワンダ • レユニオン • 南アフリカ |
100MB/1200円(1日) 250MB/1800円 500MB/2400円 1GB/3600円(15日間) 2GB/6000円(30日間) |
• アルバ • アンギラ • アンティグア・バーブーダ • イギリス領ヴァージン諸島 • グアドループ • グレナダ • ケイマン諸島 • サンマルタン(フランス領) • サン・バルテルミー島 • ジャマイカ • セントクリストファー・ネイビス • セントルシア • セントヴィンセントおよびグレナディーン諸島 • タークス・カイコス諸島 • トリニダード・トバゴ • ドミニカ • ハイチ • バハマ • バミューダ • バルバドス • フランス領ギアナ • マルティニーク • モントセラト |
airBalticCard
販売会社 | airBalticcard Mobile |
利用可能な国名 | ヨーロッパ・アメリカ・アジアなど 世界150ヵ国以上 |
通信速度 | 4G LTE対応(利用エリアによっては3G) |
価格 | 750円(Amazon価格、SIMカードのみ) チャージ用バウンサー:1GB15ユーロ〜 |
有効期限 | 1日〜540日間 |
内容 | データ量:1GB〜 150ヵ国でチャージ無しでも音声着信 210ヵ国で発信通話可能 |
日本語のサポート | 日本語の説明書あり |
SIMサイズ | 通常/micro/nanoに対応 |
テザリング | 可能 |
リチャージ | 可能 |
airBalticCardは、エストニアの会社が発行しているSIMカードです。
SIMカードを挿入してからアカウント登録サイトへの登録が必要になるので、設定は日本ですませていくと便利です。
世界150ヵ国以上で使えて、チャージの際には利用可能な国や地域が異なるたくさんのプランの中から、自分にあったプランを選んで購入します。
例えば、ヨーロッパと北欧、アメリカ、中国などを含むNo.48のプランや、北欧エリアのみ対応のNo.53など。
それぞれのプランの詳細は、公式HPをチェックして購入しましょう。英語のサイトですが、日本語に切り替えて閲覧することができます。
使った分だけチャージ金額から引いていく「従量課金制」なので、使用した余りは有効期限内にまた使えます。
airBalticCardの利用可能国

200ヵ国以上の国で利用可能なairBalticCardですが、チャージ金額がなくても150カ国で着信が可能なのが特徴的です。
長期間にわたって海外の電話番号を所持できますので、仕事などで電話番号が必要な人にもおすすめ。電話番号は、エストニアの番号もしくは、有料で英国・米国の番号が得られます。
無料着信は150ヵ国となっていますが、データ通信や音声発信が可能な国・地域は210ヵ国以上もあります。
MOST SIM
販売会社 | MOST SIM |
利用可能な国名 | アメリカ・ハワイ |
通信速度 | 4G LTE対応 |
価格 | ・AT&T 5日間無制限使い放題1,780円〜(Amazon価格) ・T-Mobile 5日間無制限使い放題1,850円〜(Amazon価格) |
有効期限 | 5日〜120日間 |
内容 | ・アメリカ国内通話の発・着信無料 ・アメリカ国内SMSの発・着信無料 (国際電話・国際SMS不可) |
日本語のサポート | 日本語の説明書・サポートあり |
SIMサイズ | 通常/micro/nanoに対応 |
テザリング | ・T-Mobile デザリング可能 ・AT&T テザリング不可 |
リチャージ | 不可 |
MOST SIMが扱うのは、すべてT-MobileやAT&Tの公式SIM。SIMカードの有効期限も複数あり、長期プランも選べるので、海外留学の学生にもおすすめです。
アクティベーション日をあらかじめ連絡をしておき、予約日当日にEメールで電話番号が知らされるシステムです。
現地到着後にSIMカードを挿入する決まりなので、覚えておきましょう。
アメリカ国内での通話、SMS送受信が無制限、4G LTEの高速通信が可能です。
アメリカ本土だけでなく、ハワイやその周辺の島々もOK。カナダ・メキシコ、アラスカの一部でも利用可能です。
MOST SIMの利用可能国
両キャリアの対応バンド数と目的別におすすめする使い方を紹介します。
AT&T | T-Mobile |
対応バンド数 4G: Band 2、4、5、17、30 3G: WCDMA 1900、850 |
対応バンド数 4G: Band 2、4、12 3G: Band 4 (AWS 1700/2100) |
1. 公道を使った旅行をする方(自分で車を運転していても電波が途切れません) 2. アラスカおよび各大型国立公園へ行く方(グランドキャニオンは除く) 3. ハワイおよび周辺の各島々(オアフ島、カウアイ島、マウイ島、ハ ワイ島など) |
1. 主にアメリカの大都市へ行く方(シアトル、 ニューヨーク、ロサンゼ ルスなど) 2. グランドキャニオンへ行く方 |
海外SIMを使うメリット
国際ローミングや海外ポケットWi-Fiを利用しても、海外でスマートフォンをインターネットに接続することは可能です。
しかし、海外SIMカードには海外SIMカードにしかない特徴があります。
ここからは、海外SIMカードの特徴について、他の方法と比較した場合のメリットとデメリットという観点から、掘り下げていきたいと思います。

海外SIMなら通信料を安く抑えられる
海外SIMを利用すると、海外での通信料金を安く抑えられます。
先に挙げた他の方法と比較して、一番通信料金を安くできるのが、海外SIMカードを使う方法です。
国際ローミングの場合、海外用のパケットプランは各キャリアによって上限などの違いはありますが、1日あたり2〜3,000円は必要になります。
海外Wi-Fiをレンタルする場合、本体のレンタル料は無料キャンペーンなどの特典がある場合が多いですが、1日のデータ使用量として1,000円前後が必要です。
一方、海外SIMカードを利用する場合は、チャージした金額から使った分だけ使われます。
事前に使う量だけチャージする事が可能で、現地の国内通信扱いになるため、通信料金を安く抑えることが可能なのです。
海外ポケットWi-Fiを持ち歩かなくてすむ
海外ポケットWi-Fiをレンタルして持参する場合、外でスマホを使うためにはWi-Fi機器を持ち歩かなくてはいけません。
多少でも荷物は少なくしておきたい海外では、ポケットWi-Fiを持ち歩かなくてよいという点も、メリットと言えるのではないでしょうか。
海外SIMを使うデメリット
一方で、海外SIMカードを使うデメリットについても、確認しておきましょう。
SIMフリー対応のスマートフォンが必要
今使っているスマートフォンがSIMフリーならば問題ありません。しかし、そうでない場合はSIMフリースマホを別途用意するか、自分のスマホをSIMロック解除する必要があります。
SIMロック解除の方法については、各携帯キャリアによって異なりますので、確認しておきましょう。
設定が面倒
海外SIMカードは、海外の通信会社などが販売していることが多いため、公式HPの表記も英語や現地の言語であることがほとんどです。また、日本語のサポートがないところもあります。
海外への渡航前にユーザー登録をしたり、データ料金をあらかじめチャージしておくなど、利用前に行う設定も、慣れていない人には難しく感じるかもしれません。
その場合は、現地のお店で使い捨てのSIMカードを購入するというのも、一つの方法です。面倒な設定もお店のスタッフが行ってくれます。ただし、その場合も日本に帰国後は、自分で普段使っているSIMカードに差し替え、有効化する操作が必要です。
海外SIMカードの使い方
ここからは、海外で使えるSIMカードの使い方を確認していきましょう。
SIMカードの種類によって異なるものがありますが、大体の流れは下記になります。
- 渡航先で使えるSIMカードを購入する
- SIMフリーのスマホに挿入する
- 登録設定する
- SIMカードにプリペイドチャージする
- 渡航先で「データローミング」「モバイル通信ネットワーク」をON
渡航先で使えることを確認する
海外SIMカードには、それぞれの対応地域があります。
1ヵ国だけの旅行であれば、その国で使えれば問題ありません。しかし、数カ国を周遊する場合は、訪れる国すべてで使えるSIMカードかどうかを事前に確認しておきましょう。
海外SIMカード購入前にしておくこと
海外SIMカードを利用するには、「SIMフリーのスマートフォン」を用意しておく必要があります。
今使っているスマートフォンがSIMフリーであれば問題ありませんが、キャリア携帯でSIMロック解除していない機種を利用している場合は、契約している携帯会社のサポートページなどから、SIMロック解除をおこなってください。
基本的に、契約から101日以上経過している機種ならSIMロック解除が可能です。
もしくは、海外で利用するためだけに、専用SIMフリーのスマートフォンを安く購入しておいてもよいでしょう。
SIMカードの取り外し方を理解しておく
自分でスマートフォンにSIMカードを挿入したことがある人なら問題ありませんが、特に難しいのがiPhoneの場合です。
iPhoneの場合、SIMカードを抜き差しするためには、付属のリリースピンでフタを空ける必要があります。
リリースピンが無いときは、クリップなど先の細いもので代用も可能ですが、傷をつけないように注意しましょう。
LINEはそのまま使える?
今まで使っていたスマートフォンをそのまま海外で使う場合であれば、海外SIMカードに差し替えた後も同じLINEアカウントを使うことが可能です。
しかし、新しいSIMフリースマホを買って海外で使う場合は、引き継ぎ設定をしないと同じアカウントは利用できません。
海外SIMカードには海外の電話番号が割り振られているので、SMS認証ができなくなってしまうからです。
ただし、LINEの初回登録時にフェイスブックアカウントで登録を行っていれば、同一アカウントでの利用が可能です。
また、中国では情報規制のため、中国国内の通信に制限がかけられています。LINEやツイッター、フェイスブックなどは、基本的に使えないと考えましょう。
電話番号はそのまま使える?
海外SIMカードを利用すると、電話番号は変わってしまいます。
海外SIMカードには海外の電話電話が割り振られていますので、日本からの電話を受ける必要がある場合は、新しい電話番号を知らせておく必要があります。
電話番号で届くSMS(ショートメッセージ)も変更になるので、注意してください。

海外SIMを選ぶポイント
海外SIMを購入する際に注意しておくポイントは以下の7つです。
1つずつ確認しておきましょう。
渡航先で使えるかどうか
海外SIMカードには、対応可能な地域や国が決まっています。旅行先によっては、せっかく購入しても使えないことがあるのです。
気に入った海外SIMカードを決める際には、渡航先が含まれているかどうかをチェックしておきましょう。
必要なデータ量や通信速度
通信速度では、最近5Gが話題になっていますが、海外ではまだまだ3Gや2Gが主流の地域も多いです。
海外SIMカード自体は4Gに対応していたとしても、地域によって速度は異なってくることを覚えておきましょう。
また、必要なデータ通信量はどれくらいなのか、チャージするときの参考に下記の表を利用してください。
動画やビデオ通話を大量に利用しなければ、思っていたよりも使用量が少なくて済んだという声も多く聞かれます。
項目 | 300MBで可能な作業 |
インターネット閲覧 | 約370ページ |
グーグルマップ | 約40分 |
You Tube閲覧 | 約10分 |
LINEトーク | 約7,500通 |
音声通話 | 約5時間 |
メール送信 | 約120通 |
Skypeなどビデオ通話 | 約50分 |
有効期限
海外SIMには有効期限があります。
そのため、7日や15日などの指定された期間が過ぎると、チャージされた金額の容量はそれ以降利用できなくなります。
海外に出かける日数とSIMカードの有効期限が合うように、注意して購入してください。
また、海外に出かける前に、SIMカードを使えるようにする「アクティベート」をしておくと便利ですが、SIMカードを登録するとその時点から有効期限がカウントされてしまいます。
飛行機に乗る直前などに登録しておくと良いでしょう。
リチャージできるかどうか
プリペイド式のSIMカードなら、最初に購入した容量を使い切ったあとでも、再度チャージが可能です。再チャージをすれば、同じSIMカードを使い続けられるので便利ですね。
再チャージはできるのか、できるならどこからどのように購入するのか。公式HPや、付属の説明書などで確認をしておきましょう。
音声通話の有無
海外SIMカードは、データ通信専用のカードと、音声通話が可能なSIMカードの2種類に分けられます。
日本から着信が頻繁にあるような人は、音声通話があるタイプを選びましょう。その際は電話番号が異なるので、あらかじめ海外用の電話番号を知らせておく必要があります。
あまり着信がない人なら、データ通信専用SIMカードでも問題ありません。
通話したい場合は、LINE通話やSkype通話などを利用することで、代用が可能です。
SIMカードの大きさ
SIMカードのサイズは、通常/micro/nanoの3種類あり、スマートフォンの機種によって対応するSIMカードの大きさが異なります。
自分のスマートフォンに使われているSIMカードの大きさがわからない場合は、サイズがすべて網羅されているタイプを選びましょう。
適切な大きさに余白を切り取って使うタイプになりますので、1枚でどのサイズにも対応が可能です。
グループで出かけるならWi-Fiの方がお得になる場合も
海外SIMカードは一人ひとりのスマートフォンに差し込んで使うため、一人1枚カードが必要です。
リチャージできないタイプの海外SIMカードの場合は、利用する日数などによって2枚、3枚と持っていく場合もあります。
しかし、グループ旅行の場合や、家族旅行の場合などで、海外SIMカードを複数枚購入するよりも、海外Wi-Fiをレンタルするほうがお得になる場合もあります。
詳しくは、こちらの記事も参考にしてください。
>>海外ポケットWi-Fiおすすめ5選!レンタル方法や使い方も紹介
日本で買う?現地で買う?
最後に、海外SIMカードを購入する場所について説明していきます。
海外SIMカードは、日本でも現地のお店でも購入が可能です。
国内で買うメリット・デメリット
日本国内で購入する場合は、家電量販店、Amazonや楽天市場などのネットモール、そして出発空港といった選択肢があります。
国内で購入する場合のメリットは、この2つ。
- 日本語でサポートを受けられるので安心
- ビックカメラやAmazonなど購入場所がわかりやすい
デメリットは、現地で買う場合よりも料金が割高であるという点です。
現地で買うメリット・デメリット
渡航先で購入する場合は、大きな空港などにある携帯ショップでの購入が便利でしょう。
設定なども、お店の人にやってもらえば、手続きも簡単です。
ただし、空港の場合は料金がそこまで安くない場合もあります。また、お店の人と言葉が通じるか不安な場合は、国内での購入した方が安心かもしれません。

お得な海外SIMを使って海外旅行を楽しもう
海外SIMカードは、慣れるまで「難しそう」と感じてしまうかもしれませんが、実際に使ってみると思いのほか簡単ですし、とても便利です。
電話番号が変わる以外は日本にいるときと同じ感覚で使えますし、料金もリーズナブル。日本で使っている機種に差し替えて使うなら、アプリなどもそのまま使えます。
購入の際は、海外で過ごす日数とデータ量の確認だけはしっかりチェックをしておきましょう。
訪れる国や地域が複数ある場合でも、対応している海外SIMカードを選んで購入すれば、SIMカードを入れ替えたり設定し直したりすることはありません。
おすすめのSIMカードをじっくりと比較検討して、楽しい海外生活をエンジョイしてください。