英語の発音練習で初心者が意識すべきポイントは？効果的な方法4選とおすすめアプリ・スクール

英語の文法や語彙は十分に身に付いているのに、実際の会話になると相手に上手く伝わらないとお悩みの方は多いのではないでしょうか？そのお悩み、発音が原因かもしれません。この記事では発音を改善させる方法をポイントを押さえてご紹介します。

英語の発音練習で意識すべきポイント

日本人の英語学習において、発音は大きなハードルになっています。正しい発音を習得するには、日本語には存在しない約22個の音素の発音を覚えるほか、子音の組み合わせなど、英語独自の発音ルールを覚える必要があります。発音を効率的に習得するために、ポイントを押さえて学習していきましょう。

英語の発音練習のポイント｜音の強弱・高低・緩急の変化を意識しよう

英語に限らず言語の音の特徴は、主にリズム（強弱）とイントネーション（抑揚）に分類されます。音の強弱・高低・緩急の変化を意識すると、より自然な発話に近付き、文章の意味や趣旨を明確に伝えられるようになります。

英語は日本語に比べて音の変化が重視される言語のため、相手にきちんと伝わる英語を話す上で、音の強弱・高低・緩急の変化は必要不可欠となります。

初心者の方は、まずは英語の映画やドラマを見て、真似てみることで、この感覚を掴んでいくことができます。

英語の発音練習のポイント｜イントネーションは大げさに表現しよう

イントネーションとは、音の高低（ピッチ）の変化のことです。

下げ調子と上げ調子のおもに2種類のイントネーションがありますので、文脈や自分の意図に合わせて使い分けましょう。気持ちや細かな意味合いを伝えるのに重要なイントネーションですが、英語においては日本語以上に大きな働きをしています。

イントネーションに気を配ることで、より円滑なコミュニケーションが期待できます。多少大げさに感じるくらいの方がネイティブには伝わりやすいです。

英語の発音練習のポイント｜リズムの活用で意味合いが伝わるように

平坦に聞こえる日本語に比べ、英語にはメロディーのような独特のリズムがあります。発話中の強弱やスピードの変化によってリズムが生まれますが、その大きな要因は内容語と機能語です。

動詞、名詞、形容詞、副詞など具体的な内容を表す「内容語」は強くゆっくりと発音され、代名詞、冠詞、助動詞、接続詞、前置詞など文章を構成する「機能語」は弱く速く発音されます。また、話者が重要視する部分をさらに強調して発音することで、同じ文章でも意味合いが変化するので注意しましょう。

一つ一つの単語の発音が多少ぎこちなくても、リズムがはっきりしていると伝わりやすくなります。

英語の発音練習のポイント｜アクセントのルールは確実に覚えよう

英語の発音練習でよく見聞きするのが、アクセントですね。アクセントとは単語の各音節の音の強さと弱さの違いのことです。

発音そのものは正しく、リズムをつけて話していても、アクセントが違うだけで理解してもらえない可能性があります。

特に、日本語には英語から借用した外来語（カタカナ語）が多く、日本語での発音で覚えている場合があるので注意しましょう。アクセントを覚える際は、音声を聞きながら実際に自分でも発音してみることをおすすめします。

発音記号を確認しながら覚えると更に効果的です。例外もありますが、アクセントの付く位置にはルールがあるので、まずはそのルールを覚えましょう。

英語の発音練習のポイント｜発音の強弱形の違いが分かるようになろう

英語の中には、発音が強形と弱形の2種類に分けられる単語があり、同じ単語、同じ意味でも発音だけが変化します。

強形は強くゆっくり（長く）発音し、弱形は弱く速く（短く）発音されます。弱形になるのは、代名詞、冠詞、助動詞、接続詞、前置詞などの機能語がほとんどですが、文脈や話し手の意図によって変化するので注意しましょう。

単語の形では強形の音で学びますが、実際の会話では弱形で発音されることが多く、この違いを知っておくと英語の理解度がグッと上がります。強形・弱形の違いは音声を聞く機会を増やすと自然と理解が深まりますので、さまざまな音声に触れることがおすすめです。

英語の発音練習のポイント｜リエゾンでネイティブのような自然な喋りに

単語と単語がつながって発音されることで起こる音声変化のことをリエゾンと言います。

ネイティブスピーカーが自然なスピードで発話する際に起こり、英語学習者にとって英語の理解を妨げる大きな要因となっています。

リエゾンは、2つの音がつながり1つの音になるリンキング（連結）、前後の音の影響で特定の音が弱く短く発音されるリダクション（脱落）、2つの音がつながり別の音に変化するアシミレーション（同化）のおもに3種類に分けられます。他にフラッピングという変化もありますが、こちらはアメリカ英語のみで見られる現象です。

リエゾンを理解することで、より自然な英語になるだけでなく、リスニング力アップにもつながるのでぜひ習得しましょう。

英語の発音練習では発音記号をマスターしよう

正しい英語の発音を身に付けるためには、発音記号を覚えることをおすすめします。

発音記号は、言語の発音を体系的に表した記号のことで、音を視覚から認識するのにも役立ちます。発音記号を見れば実際の音声を聞かなくても正しい発音が分かるほか、その音を出すための口の動きも理解できます。

日本語にはない英語の音を認識するためにも有用です。発音記号は複雑に思えますが、一度覚えてしまえば効率的に学習できるので、早い段階で覚えておくといいでしょう。

発音記号を覚える際は、発音記号と一緒に実際にその記号がどう発音されるのか音声と合わせて確認することが重要です。

英語の発音練習で効果的な方法4選

英語の発音を良くするために、実際にどのような練習をすればいいのでしょうか？ここでは効果的な練習法を4つご紹介します。ご自身に合う練習法でどんどん発音を上達させましょう。

英語の発音練習方法｜日本語にない音を練習する

英語には日本語では発音しない音素（母音や子音のこと）が数多く存在します。英語には44個の音素が存在するのに対し、日本語には半分の22個しかありません。

日本人の英語学習者にとって英語の発音が難しく、聞き取ることも難しいのは、そもそも日本語に存在しない音素が22個もあるからです。

そのため、まずは日本語とは全く違う音を中心に、苦手だと感じる音素を練習しましょう。英語圏の子どもたちが、英語の読み書きの法則を学ぶ際に使われるフォニックスを活用することをおすすめします。

アルファベット読みではなく、実際に発音される際の音で学ぶので、正しい発音とつづりを同時に覚えることができます。

発音記号も併せて確認するとさらに有効です。

英語の発音練習方法｜シャドーイング

シャドーイングも発音改善に効果的な練習法です。

シャドーイングは音声の英語の後を1～2語遅れで発音するトレーニング法で、ネイティブの英語を聞き、真似、間違っている部分を改善していくことで、正しい発音を身に付けることが出来ます。

発音改善だけでなく、英語のリズム、イントネーションの感覚も養うことが可能です。教材にはスクリプト付きのものを使うと、確認する際に便利。聞き取れない単語やフレーズがあれば辞書で調べ、発音記号も合わせて覚えるようにしましょう。

教材はご自身の習熟度に合わせ、興味のある内容のものを選ぶと飽きずに学習を続けられます。シャドーイングが難しいと感じる方は、リピーティングでも同様の効果が期待できますので試してみてください。

リピーティングはある程度の長さの英文を聞き覚えておき、音声を一度止めて発音する方法です。

英語の発音練習方法｜音読＆録音

自分の発音を客観的に確認することで、苦手な音素やリエゾンを把握することができます。英語のテキストを声に出して読み、それを録音して聞いてみましょう。

一度録音を聞いたら、音声と自分の発音を比べ、音声と異なる発音をしていた単語を発音記号を参考に練習します。

これを繰り返すことで正しい発音に近づけることができます。この時、口の動きを確認することも大切です。録画をしておけば、音読と口の動きを同時に記録できますので、スマホのカメラを利用してもいいでしょう。

音読をする前に音声を聞いたり、シャドーイングの練習をしておくとより効果的です。

この練習方法はボイスレコーダーやスマホがあればできますが、効率よく行うにはアプリの活用もおすすめ。無料で使えるものもありますし、時間や場所を気にせずどこでも学習できるのが大きな魅力です。

アプリの強みは、自分の弱点や苦手を繰り返し復習できること。繰り返して学習することで、正しい発音が確実に身に付きます。

発音に特化したものから、会話練習を通して発音練習ができるものまで数多くのアプリがあるので、好みのものを選びましょう。

英語の発音練習方法｜ネイティブに確認してもらう

シャドーイングや音読の練習もとても大切ですが、正しい発音を身に付けるためには、ネイティブに発音を確認してもらうことが一番の近道です。

音声と自分の発音を比べることはできても、実際に正しい発音ができているかどうかははっきり判断しにくいもの。

知らない内に自己流のクセがついていたり、間違えた発音で覚えてしまう可能性もあります。そうした事態を防ぐためにも、ネイティブに自分の発音を確認してもらった上で、フィードバックをもらいましょう。

ネイティブと会話するには、ラングエージエクスチェンジや英会話教室に通うなどさまざまな方法がありますが、おすすめは発音矯正に特化したスクールのレッスンを受けることです。

通常のスクールでは非ネイティブや言語のプロではない人が講師を務めている場合が少なくありません。

それに比べ、発音矯正に特化したスクールでは言語学の学位を持つ講師が中心となっています。専門知識と音声学に基づいた論理的なレッスンを通し、ネイティブのような正しい発音を短期間でも確実に身に付けることが可能です。

通学レッスンのほか、オンラインでのレッスンを行っているスクールもあるので、学習スタイルやライフスタイルに合わせて選びましょう。ネイティブとも自信を持って英語で話したい方に最適です。

発音矯正専門スクールという選択

ポイントを意識して正しい発音を身につけよう

いかがでしたでしょうか？正しい発音が身に付くと、相手に伝わる英語を話せるだけでなく、自信を持ってコミュニケーションができるようになります。

毎日少しづつ発音練習を続けることで、確実に発音は上達していきます。正しい発音を身に付けて、英語を話す楽しみを実感してくださいね。