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教材は、BBC WorldやThe Japan Timesなどをはじめとする英語ニュースで、世界のリアルな情報に触れながら、実践的な英語を学ぶことができます。
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洋書多読は、大量の英語に触れて英語力を鍛える方法で、楽しみながら学べる大変有効な学習方法のひとつです。今回の記事では、洋書多読を始めようと思っている方が知っておくべきポイントや、おすすめ洋書をご紹介します。
洋書多読で期待できる効果とは
読解スピードが上がる
多読で、大量の英文に触れることによって、読解スピードがあがるということが、大きな効果です。
読解スピードを表す単位として、wpmというものがあります。wpmとは、words per minuteのことで、「1分間に読める単語数」を表します。
一般に、TOEICでは、150wpm程度の読解スピードがあることが望ましいといわれています。この、150wpmというのは、ネイティブの小学生程度のスピードです。
実際に、TOEICを受けたことがある方はわかると思いますが、問題量が多く、時間内に解き切るのはなかなか大変です。IELTSやTOEFLは、留学生用の試験ですので、さらに速いスピードが求められます。
このように、英語試験で点数をあげるためには、速読能力は必要不可欠です。
ビジネスでの利用を考えている人や、英語でニュースを読んだり情報収集をしたい人にとっても、もちろん速く読めるに越したことはありません。
ネイティブ成人の平均読解スピードが300wpmといわれているので、ノンネイティブでも英語を日常的に使っていくためには、200-250wpmくらいは目指したいところです。
読解スピードをあげるためには、単語力や文法力、構文把握力など、色々な能力が関係しますが、やはり慣れは非常に大きいです。普段から英語を読む習慣がない人は、まず英文を読み続けるというだけで、疲れてしまうでしょう。
長い時間、英文を速く正確に読むことができるようになるためには、普段からたくさん英語に触れるしかありません。これは英語に限らず日本語でも同じです。
普段から、たくさん本を読んでいる人は自然と読むのが速くなるものです。
好きな本を読んで学習できる
語学の学習では、「学習時間の長さ」というものが非常に大切な要素のひとつですが、辛い勉強だと、なかなか長くは続けられません。
洋書多読では、問題集での学習と違って、好きな文章を読むことができます。好きな本で学習できるからこそ、楽しく続けることができます。
物語などを読んで、内容を楽しみながら、英語学習にもなるので、洋書多読は一石二鳥です。
多様な語彙やフレーズに触れられる
大量に文章を読むことで、多様な語彙やフレーズに触れることができます。
物語の中で触れることで、単語帳での学習よりも記憶に定着しやすいです。単語学習では、単語単位で覚えるのではなく、文章と一緒に覚えた方が覚えやすいといわれますが、多読であればまさに文章の中で覚えることができます。
また、なかなか覚えるのに苦戦するような単語でも、何度も色々な文章で出てくることで、自然と記憶に留めやすくなります。
洋書多読のやり方
洋書多読の媒体としては、紙だけでなく、電子書籍もあります。そして、最近ではオーディオブックもあります。
王道の紙書籍
まず、王道は紙書籍です。
やはり、紙の本は誰もが慣れ親しんでいます。紙書籍ならではの手触りや、書き込みの自由度など、紙ならではの良さがあります。
海外のペーパーバックは、日本の本とは違うお洒落さもあり、読んでいてなんとなく気分が良くなる人も多いのではないでしょうか。自分の本棚に洋書が並んでいる光景に、優越感を感じて、英語学習のモチベーションにつながる人もいるでしょう。
ただ、この次にご紹介するKindle(電子書籍)と比べると、持ち運びに不便だったり、値段が高いなどのデメリットもあります。
メリット | 親しみやすさ |
デメリット | 値段が高い、たくさん買うと保管が大変 |
Kindleもおすすめ
紙ではなく、Kindleもおすすめです。
KindleはAmazonの電子書籍サービスです。Kindleの本を読むための、専用端末もありますが、必ずしも専用端末が必要なわけではなく、スマホでも読むことができます。
スマホさえあれば、どこでも読める手軽さに加え、Kindle Unlimitedに加入すれば無料で読める本がたくさんある点も大きな魅力です。
Kindle Unlimitedは月額980円の読み放題サービスで、和洋合わせて200万冊以上の対象作品をを読むことができます。Unlimited対象作品でなくとも、紙の本よりも、Kindleの方が安いことも多いです。
また、Kindleは辞書機能がついているので、単語がわからないときに、すぐに調べることができます。
後述するように、読んでいる最中に頻繁に辞書を使うことはおすすめしません。しかし、わからない単語に印をつけておいて、区切りのいいタイミングでまとめて単語を復習するときに、辞書機能は役に立ちます。
また、どうしても、単語の意味がわからないと文章の意味がわからないときも、あまり読書の流れを妨げずに単語の意味を調べることができます。
洋書多読をするならば、Kindleは是非使いたいところです。
デメリットとしては、親しみづらい点です。電子書籍だと、どうしても読んだという実感を得られないという方も多いのではないでしょうか。
紙であれば、読んだ本が溜まっていくことで、自分の積み重ねを感じることができますが、Kindleだとその感覚が味わいづらいという人もいるでしょう。
メリット | スマホがあればどこでも読める、値段が安い、辞書機能がある |
デメリット | 親しみづらい、積み上げがわかりづらい |
オーディオブックでリスニングも強化
最近では、Amazonの”Audible”のような、オーディオブックのサービスもあります。Audibleの会員になると、月額1500円で毎月1冊、無料でオーディオブックを入手することができます。
オーディオブックを使えば、物語を楽しみながら、リスニングを強化することもできます。音声だけを聴くのも良いですし、本を見ながら音声を聴くことも英語力向上に効果的です。
音声を聴きながらであれば、正しい発音がわかることに加え、音声のスピードで英文を理解していくことが強いられるため、自然と読むスピードが強化されます。
自分で読むと、どうしてもゆっくり読んでしまうという人も、音声の力を借りることで、普段より少し速く読むことに慣れることができます。
メリット | リスニング力が鍛えられる、音声のスピードに合わせて読める |
デメリット | オーディオブック単体では文字は見れない |
洋書を多読する際の注意点
多読で大切なことは、「とにかく大量に読むこと」ですので、大量に読むことを妨げる要素を排除する必要があります。
多読を楽しく続けるための注意点は以下の3つです。
難しすぎる本を読まない
洋書多読をする際の注意点の1つめは、難しすぎる本を読まないことです。
一文一文読むのに時間がかかっていては、たくさん読むことはできません。多読の目的は、難しい文章を読めるようになることではなく、大量の英文を読むことです。
だからこそ、本を選ぶときは、あまり難易度の高い本を選ばないことが大切です。
難易度は、単語のレベルや文章の長さによって決まります。文章が長いからといって、一文一文の難易度が高いとは限りませんが、読解スピードが遅いとなかなか読み切れないという意味で、難易度が高いと言えます。
難易度の低い本というと、児童書があります。児童書は、短いものも多いですし、単語のレベルも低いので、多読を始めるのには最適です。
この後ご紹介しますが、レベル分けされた本を選ぶことも、おすすめです。自分にあったレベルの本を簡単に探すことができます。
辞書を使いすぎない
注意点2つめは辞書を使いすぎないことです。
物語を読むにあたって、いちいちわからない単語を辞書で調べていては、なかなか読書がすすみませんので、多読ができません。
わからない単語が多いのであれば、自分にとって難易度が高すぎる本ということなので、本の難易度を下げるか、単語帳などで単語力を鍛える必要があります。
仮に、わからない単語がでてきた時も、その単語の意味が正確にわからなくても、文章の意味がわかるのであれば、辞書は引かずに読書を進めます。
付箋をはったり、マーカーを引くなどしておいて、読書が一段落したタイミングで、単語の意味は調べましょう。
つまらなかったらやめる
3つめの注意点は、読んでいる本がつまらなかったら、その本を読むのをやめることです。
せっかく、好きな本を読めるのに、つまらない本を読み続けていては辛い学習になってしまいます。
「せっかく購入したから、読み切りたい」と思う気持ちも分かりますが、つまらない本を無理して読み続けていては、多読を続けることが難しくなってしまいます。
つまらないと思った本は、キッパリと読むのをやめて、次の本を読みましょう。読みきらないことは決して悪いことではありません。また読みたくなったら、その時に読めば良いのです。
洋書多読におすすめの本
Graded Readers
多読初心者におすすめなのが、Graded Readersです。それぞれの本に、対象のレベルが記載されているので、自分のレベルにあった本を選ぶことができます。
名作からオリジナルな物まで多様な内容の本があるため、読みたいと思う本がきっと見つかるでしょう。Graded Readersにはいくつかの種類がありますが、代表的な3つのシリーズをご紹介します。
Pearson English Readers(Penguin Readers) シリーズ
Pearson English Readers(Penguin Readers)シリーズは、『Pearson Japan』が出版するGraded Readersです。レベルが7段階に分かれています。テキストのみの本に加えて、CD付の本もあります。
難易度 | 見出し語数 | 英語レベル |
---|---|---|
Easystarts | 200語 | ・実用英検3級 – 準2級程度 ・TOEIC®L: 60~ R: 60~ ・CEFR A1 – A2 | GSE: 23 – 33 |
レベル 1 | 300語 | ・実用英検3級 – 準2級程度 ・TOEIC®L: 60~ R: 60~ ・CEFR A1 – A2+ | GSE: 29 – 38 |
レベル 2 | 600語 | ・実用英検準2級程度 ・TOEIC®L: 110~ R: 115~ ・CEFR A2 – A2+ | GSE: 32 – 42 |
レベル 3 | 1,200語 | ・実用英検準2級 – 2級程度 ・TOEIC®L: 110~ R: 115~ ・CEFR A2+ – B1 | GSE: 37 – 50 |
レベル 4 | 1,700語 | ・実用英検2級 – 準1級程度 ・TOEIC®L: 275~ R: 275~ ・CEFR B1 – B2 | GSE: 46 – 60 |
レベル 5 | 2,300語 | ・実用英検2級 – 準1級程度 ・TOEIC®L: 275~ R: 275~ ・CEFR B1+ – B2+ | GSE: 54 – 72 |
レベル 6 | 3,000語 | ・実用英検準1級 – 1級程度 ・TOEIC®L: 400~ R: 385~ ・CEFR B2 – C1 | GSE: 64 – 83 |
・引用元:Pearson HP
『不思議の国のアリス』のような名作から、ドストエフスキーのような世界の文豪の本、オバマ大統領をはじめとした有名人の伝記など、豊富なラインナップが取り揃えられています。
ラダーシリーズ
ラダーシリーズは、『IBC Publkishing』が出版するGreded Readersです。レベルは5段階に分かれています。
難易度 | 使用語彙 | 英語レベル |
---|---|---|
LEVEL1 | 1000語 | ・TOEIC®テスト:300~400点 ・英検4級:英検4級 ・iTEP:0.0〜1.0 |
LEVEL2 | 1300語 | ・TOEIC®テスト:400~500点 ・英検:3級 ・iTEP:1.0〜2.0 |
LEVEL3 | 1600語 | ・TOEIC®テスト:500~600点 ・英検:準2級 ・iTEP:2.0~3.0 |
LEVEL4 | 2000語 | ・TOEIC®テスト:600~700点 ・英検:2級 ・iTEP:3.0~4.0 |
LEVEL6 | 制限無し | ・TOEIC®テスト:700点以上 ・英検:準1級以上 ・iTEP:4.0以上 |
・引用元:IBC PUBLISHING HP
グレーの背景で、左側に青いはしごのような模様がある表紙は、一度は見たことがあるのではないでしょうか。
『オペラ座の怪人』や『星の王子さま』のような人気作品があるのはもちろん、『坂本龍馬』や『錦織圭』といった歴史上の偉人から現代の偉人まで、国内外の人物の伝記が豊富にあります。
Oxford Bookworms Library
Oxford Bookworms Libraryは『Oxford University Press』が出版するGraded Readersです。レベルは7段階に分かれています。
このシリーズも、『タイタニック』や『レ・ミゼラブル』といった名作から、『ガンジー』や『ネルソン・マンデラ』の伝記など、幅広いジャンルの作品があります。
映画化もされている名作5選
レベル別で、ある程度の長さの文章が読めるようになってくれば、実際にネイティブの人が読んでいる色々な作品を読めるようになります。
ここでは、映画化もされている名作を5冊ピックアップしてご紹介します。
ハウルの動く城
ジブリで映画化された『ハウルの動く城』の原作となった小説です。
宮崎駿監督によって映画化された作品の原作を、原文で読んでみることで、『ハウルの動く城』という作品をより深く楽しむことができます。
ハリーポッターシリーズ
次は、誰もが知る、超有名シリーズ『ハリーポッター』です。全部で7冊もある上に、1冊1冊も分厚いので、読み切るのは大変です。しかし、映画での内容を思い浮かべながら読めば、比較的読み進めやすいでしょう。
『ハリーポッター』のような大作を読み切れば、1つ大きな達成感も味わえますし、自信にもつながります。Kindle Unlimitedで無料で読めます。
チャーリーとチョコレート工場
3つめは『チャーリーとチョコレート工場』です。
2005年に、ジョニーデップ主演で公開された映画の原作です。チョコレート工場の中で、不思議な出来事がたくさん起きるファンタジー作品です。
ノルウェイの森
4つめは、村上春樹の『ノルウェイの森』の英語版です。村上春樹といえば、日本人を代表する小説家です。しかし、その独特の世界観もあり、読んだことがないという人も多いのではないでしょうか。
洋書多読もしながら、これを機会に、村上春樹作品に挑戦してみるというのはいかがでしょうか。
The Martian
最後に、『オデッセイ』という邦題で2016年に映画化された、SF作品です。火星に取り残された宇宙飛行士は、どうやって地球に帰還するのか。本場アメリカで生まれた、壮大な世界観のSF小説です。
洋書多読で楽しく英語力を身につけよう!
好きな作品を読み、内容を楽しみながら、英語力が鍛えられるのが洋書多読です。
まずは、気になった本から、始めてみてください。最初は大変かもしれませんが、物語や伝記を少しずつでも楽しみながら読むことで、着実に英語力は上がっていきます。
レシピーは、英語の4技能をすべて伸ばせるオールインワン型の学習アプリで、スマホさえあればいつでもどこでも英語を学べます。
教材は、BBC WorldやThe Japan Timesなどをはじめとする英語ニュースで、世界のリアルな情報に触れながら、実践的な英語を学ぶことができます。
無料プランのほかにも、有料プランではオンラインレッスンが受けれるなど、使える機能が多くなります。