
「試験や仕事のために英語エッセイを練習しなきゃいけないけど、書き方がわからない!」そんな悩みを持っていませんか?この記事では、英語エッセイの型から今すぐ使えるフレーズまで、使える技術を伝授していきます。これからエッセイを書く方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
押さえておきたい英語エッセイの構成ルール
英語のエッセイには、構成ルールがあります。この枠組みを使えば、誰でもきちんと形になったエッセイを書くことが可能です。
構成は大まかに下のように分かれます。
- 1. Introduction Paragraph(序論)
導入部分です。1つ目の段落を使って、本論を述べる前の下準備をするイメージです。
- 2. Body Paragraph(本論)
エッセイのメイン部分です。文章の長さにもよりますが、3〜5段落程書くとよいでしょう。主張の具体的な背景、根拠などを細かく説明します。
- 3. Conclusion Paragraph(結論)
締めくくりのパートです。最後の段落を使って、結論を書きます。
ではここから、それぞれの段落で具体的にどのような内容を書けばいいのかを紹介していきます。
各パートの内容と型
1. Introduction(序論)
まずはIntroduction(序論)から見ていきましょう。
Introductionは下の3つで構成します。
- Leading sentence(導入)
- Background(背景)
- Thesis statement(主張)
Leading sentence(導入)
最初は導入パートです。
エッセイを書くにあたって、まずは読み手がわかりやすいようなLeading sentence(導入)から始めましょう。
自分の経験でもいいですし、疑問を投げかけるのも興味をもってもらう一つの手です。
例えば、下のような問題を出題されたとします。
「Is marriage becoming less important for women than it was in the past?」
この問いに対して、いきなり「I think marriage is ~」から始めるのではなく、以下のような書き出しをしてみましょう。
- Many of my female friends say that their happiness is not always in marriage.
- Is marriage necessary for women today?
このように、相手が興味をもつような取っ掛かりを作ることが大切です。
Background(背景)
Background(背景)では、世間一般的に言われていることや関連する時事問題などを述べ、エッセイ全体の背景を示します。
先ほどの「Is marriage becoming less important for women than it was in the past?」の問題だと、以下のような文章を書くことができます。
- These days, women are more empowered than in the past.
- Marital surnames(夫婦別姓) issue is being discussed in Japan.
このように背景や一般論を述べる方法はよく使われるので、既にご存知の方も多いかもしれませんね。
2つ以上思いついた場合やスペースが埋まりそうにない場合は、Background1、Background2という風に段落を分けて書いてもいいでしょう。
Thesis statement(主張)
Thesis statement(主張)では、自分の主張・意見を提示します。
この際、トピックに対して「どちらでもいいな…」と感じても、自分の書きやすい方に立場を定めましょう。Agree or disagree、Yes or Noで自分の主張をはっきりさせることが、英語においては大切です。
そして、主張だけでは一文で終わってしまうので、この後のBodyにつながるような書き方で段落を締めくくるといいです。
具体的には、以下のような書き方があります。
このように、「理由が〇個あります」と書けば自然な流れになります。
2. Body(本論)
それでは、いよいよエッセイの中身に入っていきます。
Body(本論)では、Introduction(序論)で説明した自分の考えについて、理由をより具体的に説明していきます。
ひとつの根拠に対して、Topic sentence(概観)とEvidence(理由)をそれぞれひとつずつ紹介し、2つ目以降もそれを繰り返すというパターンで書いていきましょう。
Topic sentence(概観)
Topic sentence(概観)では、その後の各パラグラフにおいて何が言いたいかをズバッと短く紹介します。
そのためもし、「Is marriage becoming less important for women than it was in the past?」に対し、「そう思う」と主張したいのであれば、なぜそう思うのかを下のように紹介します。
上記のように書くことで、BodyとIntroductionがつながります。
Evidence(理由)
Evidence(理由)では、先ほどTopic sentence(概観)で述べた主張の根拠や具体例を紹介します。
今回の例では以下のように書くことができます。
- Even in Japan, the proportion of working women in 2016 grew 15% compared to 1986, and as the working women increase, the marriage rate decreases.
- When my grandmother married, it was common that women concentrate on housework and not work. However, many women work as hard as men recently.
3. Conclusion(結論)
Conclusion(結論)では、これまでの主張をまとめ、改めて何が言いたいのか簡潔に述べます。
下の2つのパートを使ってまとめましょう。
- Restatement(再主張)
- Brief summary(要約)
Restatement(再主張)
Restatement(再主張)ではその名の通り、これまで自分が主張してきたことをもう一度おさらいします。
例えば以下のような文章です。
このようにまとめることで、読み手に主張を理解しやすくできると同時に、説得力のあるエッセイを作ることができます。
Brief summary(要約)
Brief summary(要約)では、ここまでの主張を要約します。
これまで、主張→根拠→主張→根拠 と繰り返してきたものをまとめ、最後に述べるFinal statement(結論)の準備をしましょう。
何が言いたいのかをはっきりさせることが目的です。
以下のようにこれまでの内容をまとめます。
Final statement(結論)
Final statement(結論)では、最後に軽く結論を述べ、今後の自分の希望やビジョンを述べます。
「また結論?」と思うかもしれませんが、読み手は意外と結論を忘れてしまうものです。
何か述べた後は、結局何が言いたいのかを必ずまとめるようにしましょう。
以下が一例です。
このように、前述した背景やテーマに内包される課題について、今後どうなってほしいと考えているかも述べると、人とは違うConclutionになります。
英語エッセイに使える!便利なフレーズ集
それでは最後に、エッセイでそのまま使える便利なフレーズを紹介します。
- I believe〜
- In my opinion〜
- It seems that〜
- First of all,
- Firstly,〜
- For example〜
- In instance〜
- It has been said that〜
- In the other hands〜
- Moreover〜
- In conclusion〜
- All above〜
- All this considered〜
もし見慣れないフレーズがあれば、実際に使って覚えていきましょう。
型を覚えて英語エッセイを書こう
いきなり英語エッセイを書けと言われても、型を知らないと何を書いていいか難しいものです。
今回紹介した型を使って練習し、テストや留学本番に使えるよう定着させていきましょう。
また、基礎として単語や文法の土台をしっかり固めると、文章のレベルはどんどん上がっていきます。