インド留学は危険?治安と対策
インド留学に惹かれているけど治安が気になるという方はいらっしゃるのではないでしょうか?
この記事ではインド留学に潜む危険とその対策について解説していきます。
インド留学のここが危険!?
インド留学で留意すべき危険なポイントを挙げていきます。
- 治安
- 衛生
- 病気
- 大気汚染
- 生活インフラ
- 気候
- 対人関係
- 食事
インドの治安
インドの治安はエリアによって異なります。高級住宅街やショッピングモール、政府機関が位置するエリアは警備も行き届いており治安は比較的良好ですが、近隣に路上生活者が住まうエリアやスラムもあります。貧困率が高いと犯罪率も多くなる傾向ですので、そのようなエリアでは特に注意が必要です。
また、観光地では高値で交渉をしてくるお土産屋や、ドライバーも多いです。外国人は特に狙われやすいので、事前に相場の価格を調べておくと被害を少なく抑えられるでしょう。
インドはどこにおいても物乞いをする人々がいるため、初めは戸惑うかもしれません。もし何か社会課題のためにしてみたいという場合はボランティア活動に参加してみることもおすすめします。
衛生
インドでは日本と同様に取り扱うことで、感染症などにかかるリスクが高いものがあります。
NG
- 水道水を飲む
- 生野菜を洗わず、火を通さずに食べる。キャベツのナマ食はNGです。火を通さなくても安全な野菜(トマトや果物)もあります。
- 加熱が不十分な肉を気づかず食べてしまう
- 生卵をナマで食べる
病気
インドに入国する際に必須ではありませんが以下のワクチン接種が推奨されています。
- A型肝炎
- B型肝炎
- 日本脳炎
- 破傷風
- 腸チフス
- 狂犬病
またその他にインドでかかるリスクの高い病気にデング熱があります。ウィルスをもった蚊にさされると発症します。年中暖かいエリアでは蚊も年中飛び回っており、蚊除け対策が必要です。長袖の着用、虫除けスプレー、据え置き型の蚊除けアイテムなど、室内外問わず十分な対策を心がけましょう。
大気汚染
インドの大気汚染は深刻です。特に11月初旬〜3月頃の大気状況は非常に悪く、症状として咳や鼻水、頭痛を感じることがあります。
生活インフラ
インドの電気や水道などの生活インフラは、日本に比べると頼りないです。施設にもよりますが、停電や断水は日常的に起こる可能性が高いです。
よく起こること
- 停電
- 断水
- ホットシャワーが出ない
停電については、予備電源装置を備えている建物では、停電してもすぐに予備の電気が発動し、長時間の停電を回避できますが、予備の電気が部屋のライトと扇風機など電力の少ないものしかカバーせず、エアコンや冷蔵庫などの電力を多く消費する家電については、カバーしきれず、停電状態が続くケースも多いです。家を借りる際などは、よく見ておくポイントの一つです。
気候
インドはエリアによって気候が異なりますが、首都デリー周辺の最も暑い時期(6〜7月)の気温は40〜45度ほどです。そのほかの期間も暑い時期が長く、2月末〜10月ごろまで30〜45度前後を推移します。
南インドのバンガロールは、気候が安定しており過ごしやすいです。年中日本の秋くらいの暖かさで、寒すぎず暑すぎず快適に過ごすことができます。
対人関係
インドの方は、仲良くなるとすぐに連絡先の交換を求めてくる傾向が多いです。連絡先の交換自体はあまり悪影響がありませんが、たびたび電話がかかってくるようになり、手に負えなくなるケースもあります。
男女間では仲良くなると交際関係になくとも、束縛をされたりするケースもあり、対応に困ってしまう日本人の方も少なくありません。
適度な距離感を保つ意識が必要でしょう。
食事
主に宗教上の理由で食事にそれぞれの決まりがあります。
ヒンドゥー教:肉は食べてもチキンのみ、または菜食主義(ベジタリアン)
イスラム教:お酒を飲まない
お酒は州によっても禁じられているエリアがあります。
- Bihar、Gujarat、Lakshadweep、Nagaland、Mizoram
インド留学中に”危険を感じた”体験談
インド滞在時に危険を感じた留学生のエピソードを挙げていきます。
衛生・病気
- 飲んではいけなさそうな水だったが、危なそうと思いながらも飲んだらそのあと数日お腹を壊すことになった
- かまなそうな犬だと思って近寄らせてたら突然かまれて急いで病院で狂犬病の注射をうちに行った
- ガンジス川に沐浴したら翌日高熱とだるさに見舞われた
ぼったくり
- 相場を知らずに10倍の金額で買い物をしてしまった
盗難
- 数分の間、車に荷物に残していたら盗まれた
- 乗車中、乗ってた車に別の車がぶつかってきたので、車を降り状況を確認。中に戻ったら持ち物を全て盗まれていた
インド留学中の危険を回避するための対策
上記で述べたような留学中の危険を回避するための対策を挙げていきます。
- 治安
- 衛生
- 病気
- 大気汚染
- 生活インフラ
- 気候
- 対人関係
治安
外出する際は行き先の治安情報を事前に調べてから向かいましょう。もし外出中に治安の悪そうなエリアに入ってしまったら直ちに退去するようにしましょう。安全第一です。
衛生
飲食の前に不安そうなものはやめておくのが無難です。勧められても断る勇気をもちましょう。
病気
推奨されているワクチンは接種することをおすすめします。渡航前に日本の病院で接種する他に、現地に到着してからも接種可能です(日本脳炎以外)。
- A型肝炎
- B型肝炎
- 日本脳炎
- 破傷風
- 腸チフス
- 狂犬病
狂犬病は犬にかまれたら、ワクチン接種をしていても病院で注射をうつ必要があります。迅速な対応が吉と出ます。
大気汚染
大気汚染が深刻な時期(11月初旬〜3月頃)はマスクの着用をして、長時間外にいることは控えるのが無難です。
可能であれば室内では空気清浄機を利用することをおすすめします。
生活インフラ
住居が停電、断水が頻繁に起こると生活に不便を感じることも多くなるため、事前に確認しておくとよいでしょう。
ただ国として生活インフラが弱いので、日本と同等のクオリティを求めていると不幸に感じることも多くなります。「インドはこういう国」と、ある程度受け入れられると寛容に過ごせます。またどこでも生きていける体力、工夫が身につきます。
気候
気温が40度前後ある際の長時間の外出は避けましょう。水分補給もこまめに行いましょう。
日差しが強いので、暑い時でも薄い長袖を着る人も多いです。暑い時期は蚊に刺されるリスクもあるので、その点でも長袖を着用しておくと良いでしょう。
対人関係
お互いについてあまり知らない状況での遠出は控えた方が無難です。行動範囲は広がりますが、安全を一番に考え行動を取るように心がけましょう。
また、インド人と日本人は、考え方やコミュニケーションの取り方が異なります。日本の普通が通用しないので、一緒に過ごしていると、多少いら立つこともあると思いますが、相手の文化を受け入れるマインドがあると、円満に過ごすことができるでしょう。