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カランメソッドの効果とは?向いている人や成果を出すための学習方法

カランメソッドの効果は?向いている人や成果を出すためのポイント

4倍速で英語が身に付くと話題のカランメソッド。どのような学習法なのか、本当に短期間で英語が身に付くのか気になる方も多いのではないでしょうか。

この記事では、英語圏在住経験のある筆者がカランメソッドの特徴や効果について詳しくご紹介します。ご自分に合う英語学習法を探している方はぜひ参考にしてください。

目次

カランメソッドとは

カランメソッドはダイレクトメソッド(直接教授法)と呼ばれる英語学習メソッドの一つ。

ベルリッツの講師であったイギリス出身のロビン・カラン氏によって1960年代に考案され、現在では世界40か国以上で導入されている学習法です。

母語を介さない反復学習を繰り返すことで、従来の学習よりも短期間かつ効率的に英語を習得できるとされています。

カランメソッドは素早いテンポでの質問と回答の繰り返し

カランメソッドの大きな特徴は、講師からの英語の質問に素早く英語で答える反復練習。特定の文法が使われた文章を用いた質問に回答する形でレッスンが進みます。

また、テンポがかなり速いことも特筆すべきポイントです。ネイティブスピーカーと比べても、カランメソッドの講師の発話ペースはかなり速いほか、回答までに時間がかかると講師が先に答えを言い始めてしまうため、質問を正しく聞き取るだけでなく、反射的に答えられるよう練習が必要です。

カランメソッドは決まった答えをフルセンテンスで答える

カランメソッドでは答え方は9割決まっており、質問と同じ構文を使い、正しく完全な文章で答えなくてはいけません。

例えば”Am I reading the book?”という質問に対し ”Yes.”や“Yes, you are.”という答えでは不完全です。この場合 “Yes, you’re reading the book.”とフルセンテンスで答える必要があります。

カランメソッドは省略形を使って答える

答える際には、省略形を使って答えるのもカランメソッドの特徴です。

例えばIt isはIt’sに、You are not はYou aren’t と言い換える必要があります。他の文法が合っていても、省略形を使っていない場合は訂正されるので注意が必要です。

カランメソッドはレッスンは英語のみ、質問も不可

レッスンでは日本語は一切使われず、英語のみで進行していきます。

また、分からない単語や文法があっても質問をすることはできません。間違えた場合はその都度訂正してもらえるので、正しい答えを繰り返しながら英語を体に染み込ませていきましょう。

カランメソッドはレッスン中はテキストや黒板などは使わない

通常の英会話レッスンとは異なり、カランメソッドのレッスンでは原則テキストや黒板などは使いません。(リーディングの時間にテキストを使用する場合もあります)

それぞれのステージごとにテキストもありますが、テキストは復習の際に活用する程度で、レッスン中はひたすら質疑応答の繰り返しです。

カランメソッドの効果4つ

従来の英語学習法とは異なる、突出した特徴があるカランメソッド。どのような効果があるのかご紹介します。

カランメソッドの効果|従来よりも短期間で英語を習得できる

カランメソッド機構によると、平均的な学生がケンブリッジ英語検定試験のPETレベル(TOEIC500点前後)に達するには通常350時間かかると言われているところ、カランメソッドでは80時間でPETレベルに到達できるとされています。

4倍の速さとは言わずとも、従来よりも短期間で英語を習得できる画期的なメソッドであることは間違いありません。

カランメソッドの効果|英語を英語で考える力が身に付く

カランメソッドでは英語の質問に英語で瞬時に正しく回答する必要があります。素早く答えなくてはいけないので、日本語に翻訳し直したり、語順や文法を考える時間はありません。

様々なパターンの回答を日本語を介さずに繰り返すことで、英語への反応速度が徐々に高まっていくほか、英語を英語で理解する思考回路も養われていきます。

カランメソッドの効果|センテンスで回答する癖が身につく

実際の会話では単語一語で返したり、文法を無視して単語と単語をつなげただけの文章で話しても意思疎通は可能ですが、そのままでは中級以上のレベルには到達できません。

カランメソッドでは常に完全な文章での回答が求められるため、センテンスで答える癖が身に付きます。文章で答えられるようになると、英会話もどんどん上達していきます。

カランメソッドの効果|英語を話すことに抵抗がなくなる

英語学習でつまづきがちなのが、英語を話すことに抵抗を感じること。恥ずかしさがあったり、自信がないとなかなか英語を口にするのをためらいますが、カランメソッドでは話さなければ始まりません。

基本的にマンツーマンのレッスンのため、人の目を気にせず練習ができるほか、速いペースの質問に対応している内に英語を話すことに慣れていきます。

カランメソッドでの英語学習が効果的な人

カランメソッドは独特な学習法のため、人によって向き不向きがあることは否定できません。

せっかくカランメソッドを活用するならば、最大限に効果を出したいもの。カランメソッドはどのような人に向いているのでしょうか?

  • 正しい文法を身に付けたい方
  • 文法知識は多少あるが、会話に応用できない方
  • 短期間で効率的に英語を身に付けたい方
  • 根気強く学習を続けられる方

体系的なレッスンが確立されており、目指すレベルに到達するまでの時間がはっきりしているので、短期間で成果を出すことができます。

カランメソッドはやることが明確なため「英語を身に付けたいけれど、何から始めていいか分からない」「読み書きは得意でも、聞く・話すのは苦手」とお悩みの方にもおすすめです。

英語力の程度は問われませんが、中学英語程度の文法知識はあった方がスムーズに学習を進められますので、英語学習初心者の方は一度文法をおさらいしておくといいでしょう。

カランメソッドで効果を出すためのポイント3つ

カランメソッドの効果を最大限に出すため、ポイントを押さえて学習しましょう。

カランメソッドで効果を出すためのポイント|テキストとアプリを用意する

カランメソッドに本格的に取り組むと決めたら、まずはテキストを用意しましょう。レッスン中は使いませんが、復習する際にはテキストがあった方が断然便利です。

正しい発音を確認しながらの復習が大切ですので、公式アプリも用意するとより効果的です。アプリはカランメソッド公式認定校のレッスンを受講すると無料で利用できます。

カランメソッドで効果を出すためのポイント|復習に時間をかけ定着させる

カランメソッドでは予習をしないことが推奨されていますが、逆に復習には力を入れることが重要です。前回のレッスンの復習から入るスクールもありますが、自分でも復習し、習った内容を定着させましょう

レッスンを受けっぱなしにするのではなく、わからなかった文法や表現、語彙の確認もすることで総合的な英語力の底上げにつながります。

カランメソッドで効果を出すためのポイント|文法学習や語彙学習にも並行して取り組む

カランメソッドでは新しい文法を学ぶ際でも、日本語での説明はないままレッスンが進んでいきます。

文法の使い方はレッスンで何度も繰り返す内に自然と分かってくるものですが、より理解を深めるためには自分でも学習しておくことが大切です。

また語彙学習にも取り組んでおくことで、つまづきを減らしスムーズにレッスンを受けることができます。

カランメソッドのメリット・デメリット

さまざまな効果のあるカランメソッドですが、メリット・デメリットもあります。自分の学習スタイルに合うかどうか、確認しておきましょう。

カランメソッドのメリット5つ

カランメソッド のメリット|発話量が圧倒的に多い

カランメソッドのレッスンはとても能動的で、常に英語を口にしている状態が続きます。通常の英会話レッスンと比べても、その発話量は圧倒的。

発話量が多ければ多いほど、英語は上達していきますので、短時間のレッスンでも十分に効果が感じられます。

カランメソッド のメリット|間違いをその場で修正してもらえる

カランメソッドでは文法や発音が間違っていると、正しく回答ができるまで何度もやり直しをさせられます。

通常の英会話レッスンでは指摘されないような細かい部分まで修正されるので、理解不足の文法や知らずに覚えている発音の癖を認識する上でとても効果的です。

カランメソッド のメリット|基礎固めがしっかり出来る

カランメソッドは1~12までのステージで構成されており、まずステージ1から受講します。基本的な文法から学習するので、意外とうろ覚えだったり、きちんと理解できていない分野があってもしっかり基礎固めができます。

カランメソッド のメリット|リスニング力が向上する

テキストや黒板を使わないため、耳からの情報だけが頼りになるカランメソッド。講師の速い発話ペースの質問を集中して聴くことで、飛躍的なリスニング力の向上が期待できます。

また同じ文章を繰り返し練習することで、段々と聞き取れる音が増えていきます。

カランメソッド のメリット|正しい文法を自然に覚えられる

文法の説明は日本語でもなかなか頭に入ってきにくいものですが、カランメソッドなら実際の文章の形で「聞く・話す」を繰り返すことで、自然に正しい文法のルールを習得することができます。

また、より詳しい使い方や表現のニュアンスまで学習することが可能です。

カランメソッド のデメリット5つ

カランメソッド のデメリット|習得レベルにあったレッスンが受けにくい

カランメソッドは英語の習得レベルに関わらず、ステージ1からの受講が必須です。中級以上のレベルの方にとっては、基礎中の基礎の文法から学習し直すのは効率的ではないと感じる可能性があります。

また、実際のレッスンは速いペースでどんどん進行していくので、英語学習が全くの初心者の方には負担が大きいです。ある程度の文法知識や語彙が必要なので、基礎を身に付けてから受講することをおすすめします。

カランメソッド のデメリット|実践的な英会話の力は伸びにくい

決まったフレーズを正しく発話できるように繰り返して練習するため、自分の言いたい事を自由に組み立てる練習はできないことが欠点です。会話のシーンが想定されていないため、日常的には使わないフレーズや内容も少なくありません。

またテキストが刊行されてから時間が経っており、現代では不適切な表現も登場することがあるため、実践的な英会話の力を伸ばすにはあまり向いていません

英会話力を伸ばしたい場合はカランメソッドだけではなく、別の学習法を組み合わせると効果を実感しやすいでしょう。

カランメソッド のデメリット|楽しく学習したい人には向かない

カランメソッドは通常の英会話レッスンに比べると自由度が低く、トレーニング要素が強いため、楽しく学習したい方には向きません。ひたすら反復練習が続くので、ある程度進めていくと飽きを感じることもあります。

一度別の学習法を挟むなど、自分のペースや好みを把握した上で学習を続ける工夫が必要です。

カランメソッド のデメリット|イギリス英語がベースになっている

カランメソッドはイギリス英語がベースの学習法です。アメリカ英語ならではの言い回しや表現、スペルを使うと修正されるので、アメリカ英語に慣れている人にとっては馴染みにくさを感じる可能性があります。

ただし、イギリス英語もアメリカ英語も基本的な文法は同じなので、学習を重ね慣れていくことで英語力は伸びていきます。

カランメソッド のデメリット|独学では学習しにくい

カランメソッドは質疑応答がベースのため、独学で取り組むのは難しい学習法です。多少費用はかかっても、プロの手を借りた方が確実に効果を実感できます

通学タイプのスクールは数が少ないので、自宅でレッスンを受けられるオンラインスクールの利用がおすすめ。

カランメソッド認定校でレッスンを受講すると、カランメソッド公式のアプリが無料で利用できますので上手に活用しましょう。

カランメソッドで効果的に英語脳を手に入れよう

徹底的な反復練習で英語の思考回路を作ることができる画期的なカランメソッド。「日本語に直さないと英語が出てこない」「短期間で正しい文法の英語を覚えたい」という方に特におすすめです。

ぜひカランメソッドで英語脳を手に入れ、英語学習に弾みをつけてくださいね。

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あなたにぴったりの学習スタイルは?

今や英語学習サービスは山ほどあるので、自分の課題にあった学習法で学ぶことができる一方、どれが適切なのか分からず盲目的に勉強している、という方も少なくありません。

英語学習をする方が抱えるお悩みと、それにあったおすすめの学習スタイルをまとめました。ぜひ参考にしてみてください。

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