シンガポールは、アジア圏の中でもキャッシュレス化が進んでいる国の一つ。クレジットカードやデビットカードが普及しています。
日本のクレジットカードももちろん使えますので、ぜひ選りすぐりの1枚を持って出かけましょう。
この記事では、シンガポール旅行におすすめのクレジットカードを厳選してご紹介します。
クレジットカード選びのコツや使う際の注意点なども紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
シンガポールで使えるおすすめクレジットカード6選
シンガポール旅行でおすすめのクレジットカードは、次の6種類です。
クレジットカードの種類 | 特徴 |
---|---|
エポスカード | 年会費無料で保険が自動付帯※ |
三井住友カード(NL) | ナンバーレスデザインでセキュリティ面も安心 |
JCB CARD W | JCBプラザラウンジで日本語サービスが受けられる(現在はオンラインのみ) |
楽天プレミアムカード | 空港ラウンジの利用・プライオリティ・パスが無料 |
ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールドカード | 貯めたポイントを年間上限なしでANAマイルに交換可能 |
Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード | マリオット系列ホテルで優遇が受けられる |
※2023年10月1日より利用付帯に変更となります。
エポスカード|年会費無料で保険が自動付帯※
カード名称 | エポスカード |
年会費(税込) | 無料 |
国際ブランド | Visa |
申し込み資格 | 満18歳以上の方(高校生をのぞく) |
入会特典 | Web入会で2,000エポスポイントプレゼント |
ポイントの価値 | 1ポイントあたり1円 |
ポイント還元率 | 0.5%(200円=1ポイント付与) |
交換可能マイル | ANAマイル、JALマイル |
交換レート | ANAマイル:1ポイント=0.5マイル JALマイル:1ポイント=0.5マイル |
ポイント有効期限 | 2年間 |
ETCカード年会費(税込) | 無料 |
家族カード年会費(税込) | - |
海外旅行傷害保険(自動付帯※) | 傷害死亡・後遺障害 最高 500万円 治療費用 最高200万円/回 疾病費用 最高270万円/回 賠償責任 最高2,000万円/回 携行品損害(免責3,000円)最高20万円/(1旅行中) |
国内旅行傷害保険 | - |
ショッピング保険 | - |
キャッシュレス決済 | 楽天Edy、Apple Pay、Google Pay、Visaのタッチ決済 |
発行スピード | 最短即日 |
公式URL | https://www.eposcard.co.jp/index.html |
「エポスカード」は、年会費が永年無料でありながら海外旅行傷害保険が自動付帯※のクレジットカードです。
クレジットカードの付帯保険は複数のカードで合算できるため、持っているだけで保険の対象になるエポスカードは、サブカードとしてもおすすめです。
通常のお買い物200円につき1エポスポイントが貯まり、貯まったポイントはマルイでの買い物時やクレジットカードの支払いに、1ポイント1円として利用できます。
※2023年10月1日より利用付帯に変更となります。
三井住友カード(NL)|ナンバーレスデザインでセキュリティ面も安心
カード名称 | 三井住友カード(NL) |
年会費(税込) | 永年無料 |
国際ブランド | Visa 、Mastercard |
申し込み資格 | 満18歳以上の方(高校生をのぞく) |
入会特典 | - |
ポイントの価値 | 1ポイント1円分 |
ポイント還元率 | 0.5%(200円=1ポイント付与) ※ポイント還元率は利用金額に対する獲得ポイントを示したもので、ポイントの交換方法によっては、1ポイント1円相当にならない場合があります。 |
交換可能マイル | ANAマイル |
交換レート | ANAマイル:1ポイント=0.5マイル |
ポイント有効期限 | ポイントの最終変動日から1年間(自動延長) |
ETCカード年会費(税込) | 550円(初年度無料) 前年1回の利用で翌年無料 |
家族カード年会費(税込) | 永年無料 |
海外旅行傷害保険(利用付帯) | 傷害死亡・後遺障害 最高 2,000万円 治療費用 最高50万円/回 疾病費用 最高50万円/回 賠償責任 最高2,000万円/回 携行品損害(免責3,000円)最高15万円/(1旅行中) |
国内旅行傷害保険 | - |
ショッピング保険 | - |
キャッシュレス決済 | iD(専用)、Apple Pay、Google Pay、Visaのタッチ決済(Visaのみ)、Mastercard®タッチ決済で利用(Mastercardのみ) |
発行スピード | 最短10秒発行 ※即時発行ができない場合があります。 |
公式URL | https://www.smbc-card.com/index.jsp |
「三井住友カード(NL)」は、カード番号などが印字されていない「ナンバーレス」デザインを採用したクレジットカードです。番号や有効期限は、アプリで確認します。
選べる国際ブランドの「Visa」と「Mastercard」はどちらもシンガポールで安定して使えるため、メインカードとしてもおすすめのカードです。
年会費は無料ですが、海外旅行傷害保険の補償額は最高2,000万円(傷害死亡・後遺障害)と充実。ただし、利用付帯ですので旅行費用や飛行機の航空券などを三井住友カード (NL)で支払っておきましょう。
また、学生には「学生ポイント」サービスがあり、Huluなど対象のサブスクの支払いに利用すると、最大10%のポイントが還元されます。対象の携帯料金の支払いで最大2%、対象のQRコード決済のチャージ&ペイ支払いで最大3%ポイントが還元されるなど、普段使いでもポイントを貯めやすいカードです。
JCB CARD W|JCBプラザラウンジにて日本語でサービスが受けられる
カード名称 | JCB CARD W |
年会費(税込) | 無料 |
国際ブランド | JCB |
申し込み資格 | 18歳以上39歳以下で、本人または配偶者に安定継続収入のある方。または高校生を除く18歳以上39歳以下で学生の方。 |
入会特典 | - |
ポイントの価値 | 1ポイントあたり3円 |
ポイント還元率 | 1%(1,000円=2ポイント付与) |
交換可能マイル | ANAマイル、JALマイル、スカイマイル |
交換レート | ・ANAマイル:1ポイント=3マイル ・JALマイル:1ポイント=3マイル ・スカイマイル:1ポイント=3マイル |
ポイント有効期限 | 獲得月から2年後の15日まで |
ETCカード年会費(税込) | 無料 |
家族カード年会費(税込) | 無料 |
海外旅行傷害保険(利用付帯) | 傷害死亡・後遺障害 最高2,000万円 治療費用 最高100万円/回 疾病費用 最高100万円/回 賠償責任 最高2,000万円/回 携行品損害(免責3,000円) 最高20万円/1旅行中 |
国内旅行傷害保険 | - |
海外ショッピング保険 | 年間最高100万円 |
キャッシュレス決済 | Apple Pay、Google Pay、QUICPay、JCBコンタクトレス |
発行スピード | 最短3営業日(通常1週間程度) |
公式URL | https://www.jcb.co.jp/ordercard/kojin_card/os_card_w2.html |
「JCB CARD W」は、18歳以上39歳以下の方かつWeb申し込み専用のクレジットカードです。39歳までに申し込めばそれ以降の年会費も永年無料ですので、対象年齢の方は早めに申し込みを済ませておきましょう。
JCBプラザラウンジにて日本語でサービスを受けられるというメリットがありましたが、現在JCBプラザシンガポールは閉鎖されており、オンラインでのみ相談が可能です。
楽天プレミアムカード|プライオリティ・パスプレステージ会員に無料入会
カード名称 | 楽天プレミアムカード |
年会費(税込) | 11,000円 |
国際ブランド | Visa 、Mastercard、JCB、American Express |
申し込み資格 | 20歳以上の方で安定収入のある方、日本在住の方 |
入会特典 | 楽天ポイントプレゼント |
ポイントの価値 | 1ポイントあたり1円 |
ポイント還元率 | 1%(100円=1ポイント付与) 5%(楽天市場利用時は100円=5ポイント付与) |
交換可能マイル | ANAマイル |
交換レート | ANAマイル:2ポイント=1マイル |
ポイント有効期限 | 1年間(ポイント付与のタイミングで1年延長) |
ETCカード年会費(税込) | 無料 |
家族カード年会費(税込) | 550円 |
海外旅行傷害保険(自動付帯) | 傷害死亡・後遺障害 最高5,000万円(利用付帯1,000万円含む) 治療費用 最高300万円/回 疾病費用 最高300万円/回 賠償責任 最高3,000万円/回 携行品損害 (免責3,000円)最高50万円/(1旅行中・利用付帯20万円含む) |
国内旅行傷害保険 | 傷害死亡・後遺障害 最高5,000万円 |
ショッピング保険 | 年間最高 300万円 |
キャッシュレス決済 | 楽天Edy、Apple Pay、Google Pay、Visaのタッチ決済(Visaのみ)、Mastercard®タッチ決済で利用(Mastercardのみ) |
発行スピード | 約1週から10日前後 |
公式URL | https://www.rakuten-card.co.jp/card/rakuten-premium-card/ |
「楽天プレミアムカード」は、海外旅行時の特典が豊富なクレジットカードです。
一般的にゴールドカード以上のカード会員が対象の「空港ラウンジ」が無料で使えるほか、世界1,300ヶ所以上の空港ラウンジが使える「プライオリティ・パス」も年会費無料で申し込めます。
プライオリティ・パスにはいくつかの会員グレードがありますが、楽天プレミアムカードの所有者は最上級のプレステージ会員資格が得られるため、ラウンジを何度使っても無料です。
基本的なポイント還元率は「100円につき1ポイント付与」と通常の楽天カードと変わりませんが、楽天市場での買い物時はポイント還元率が5%になるため、楽天市場をよく使う方におすすめのクレジットカードと言えるでしょう。
また、付帯する海外旅行保険も自動付帯なので、カードを保有しているだけで最高4,000万円分の補償が受けられます。
貯めた楽天ポイントはANAマイルにも交換できるため、楽天市場のユーザーかつ飛行機に乗ることが多い方は、候補に入れたいカードです。
ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード|貯めたポイントを年間上限なしでANAマイルに交換可能
カード名称 | ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード |
年会費(税込) | 34,100円 |
国際ブランド | American Express |
申し込み資格 | 20歳以上の定職のある方 |
入会特典 | 2,000マイル、その他ボーナスポイント付与 |
ポイントの価値 | 1ポイントあたり0.3円 ※カード利用代金の支払いにポイントを利用する場合 |
ポイント還元率 | 0.3%(100円=1ポイント) |
交換可能マイル | ANAマイル |
交換レート | 1,000ポイント=1,000マイル |
ポイント有効期限 | 無期限 |
ETCカード年会費(税込) | 無料 |
家族カード年会費(税込) | 17,050円 |
海外旅行傷害保険(利用付帯) | 傷害死亡・後遺障害 最高1億円 治療費用 最高300万円/回 疾病費用 最高300万円/回 賠償責任 最高4,000万円/回 携行品損害 (免責3,000円)最高50万円/(1旅行中) |
国内旅行傷害保険 | 傷害死亡・後遺障害 最高5,000万円 |
ショッピング保険 | 年間最高500万円 |
キャッシュレス決済 | 楽天Edy |
発行スピード | 約3週間 |
公式URL | https://www.americanexpress.com/jp/credit-cards/ana-gold-card/ |
「ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールドカード」は、ANAマイルを貯めたい方におすすめ。ポイントをマイルに交換する際の年間上限がなく、移行の際に手数料もかかりません。
通常の買い物で100円につき1ポイントが貯まり、「ANAカードマイルプラス加盟店」でカードを利用すると、それに加え1マイルが自動的に貯まります。
年間利用額が多く、たくさん貯まったポイントをすべてANAマイルに交換したい方には、非常におすすめです。
また、国内外29ヶ所の空港ラウンジが同伴者1名まで無料で使えるため、夫婦や恋人同士で旅行に行く際にも使いやすいカードです。
1,300ヶ所以上の国内・海外空港ラウンジで使える「プライオリティ・パス」にも年会費無料で申し込め、海外の空港ラウンジが年2回まで無料で利用可能です。
海外旅行傷害保険などの手厚いサポートも付帯しており、普段からANAの飛行機に乗る機会が多い方は検討してみてください。
Marriott Bonvoyアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード|マリオット系列ホテルで優遇が受けられる
カード名称 | Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード |
年会費(税込) | 49,500円 |
国際ブランド | American Express |
申し込み資格 | 20歳以上の定職のある方で日本在住の方 |
入会特典 | 利用ボーナスポイント付与など |
ポイントの価値 | 1ポイント約0.4円 ※JAL Global Walletに換金した場合のレート |
ポイント還元率 | ・約1.2%(100円=3ポイント/通常利用の場合) ・約2.4%(100円=6ポイント/参加ホテルで使用の場合) |
交換可能マイル | JALマイル、ANAマイル、スカイマイルなど38社 |
交換レート | 3ポイント=1マイル |
ポイント有効期限 | 2年間(ポイント付与のタイミングで2年延長) |
ETCカード年会費(税込) | 無料※発行手数料935円 |
家族カード年会費(税込) | 1枚無料 2枚目以降24,750円 |
海外旅行傷害保険(利用付帯) | 傷害死亡・傷害後遺障害1億円 治療費用 最高300万円/回 疾病費用 最高300万円/回 賠償責任 最高4,000万円/回 携行品損害 (免責3,000円)最高50万円/(1旅行中) |
国内旅行傷害保険 | 傷害死亡・傷害後遺障害5,000万円 |
ショッピング保険 | 年間最高500万円 |
キャッシュレス決済 | Apple Pay、アメックスのタッチ決済 |
発行スピード | 約3週間 |
公式URL | https://www.americanexpress.com/ja-jp/benefits/marriott-bonvoy-premium-card/ |
「Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード」は、旅行好きな方に人気であった「SPG(スターウッド プリファード ゲスト)・アメリカン・エキスプレス・カード」の後継カードです。
マリオット・インターナショナルが提携しているカードで、Marriott Bonvoy参加ホテルの宿泊料金の支払い時には100円につき6ポイントの「Marriott Bonvoyポイント」が貯まり、通常の買い物時でも100円につき3ポイント獲得できます。
貯まったポイントは、Marriott Bonvoy参加ホテルの無料宿泊にも利用可能。世界中のマリオット系列ホテルに無料宿泊することを目的にこのカードを所有している方も多いです。
ポイントの有効期限は2年間ですが、新しいポイント加算があれば延長されます。年1回でもMarriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードを利用すれば、実質無期限でポイントが貯められますよ。
また、Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードを所持しているだけで、年間で25泊以上宿泊した場合にのみ取得できる「Marriott Bonvoyゴールドエリート会員資格」が得られます。
マリオット系列のホテルに宿泊時にこのカードで支払うことで、効率よくポイントが獲得できるだけでなく、部屋のアップグレードやウエルカムギフトなど、さまざまな特典が受けられます。
マリオットやシェラトン、リッツカールトンなど、マリオット系列ホテルに宿泊する予定の方は、ぜひ持っておきたいカードです。
シンガポールのキャッシュレス事情
シンガポールは東南アジアの国々の中でもキャッシュレス化が進んでおり、以下のような特徴がある国です。
- クレジットカードやデビットカードが普及している
- NETS FlashPayを買えばNETS支払いが可能に
- EZ-Link(イージーリンク)はデザインが豊富
- タッチ決済(コンタクトレス決済)も普及している
- タクシーは現金がおすすめ
- クレジットカードが使えないケースも
それぞれの詳細は、以下の通りです。
クレジットカードやデビットカードが普及している
日本で使われている国際ブランドのクレジットカードであれば、シンガポールでもほぼ日本同様に利用可能です。Mastercard・Visa・JCB・American Expressなどが使えます。
一方、現地シンガポールの人々は、貧富の差が大きいこともあり、クレジットカードを持てるのは一部の富裕層や外国籍のみ。一般的に普及しているのは、銀行口座に紐づいて利用できる「デビットカード」です。
「デビットカード」はクレジットカードのように決済可能で、銀行口座からその場で直接引き落としされる仕組みのカードです。クレジットカードのように後払いではないため、信用力がそれほどない人でも持てるという特徴があります。
シンガポールでは、「NETS」というブランドのデビットカードがVisaやMastercardとともに普及しており、「VisaやMastercardは使えないがNETSは使える」というお店も存在します。
NETS FlashPayを買えばNETS支払いが可能に
NETSの付いたデビットカードは、シンガポールに銀行口座がないと作れませんが、「NETS FlashPayカード」を買えばNETS支払いが可能になります。
「NETS FlashPay」は、シンガポールで普及しているICカードの一つです。
「NETS」は先ほど少し触れたデビットカードのブランドで、シンガポールすべての銀行のキャッシュカードには、このNETSのデビットカード機能が付いています。そのため、シンガポール国内で普及率の高いブランドです。
NETS FlashPayは、NETSが展開するさまざまなキャッシュレス機能の一つ。プリペイドカード式になっており、あらかじめ現金チャージをしておくことで、レストランやタクシー、公共交通機関などで利用できます。
クレジットカードが使えない屋台などの小規模店舗でも、NETSやNETS FlashPay払いは可能なことがありますので、観光旅行でも利用価値があるカードと言えるでしょう。
コンビニや駅の窓口などで購入でき、駅の券売機ではクレジットカードからチャージ可能です。日本のSuicaやPASUMOに近いイメージですね。
EZ-Link(イージーリンク)はデザインが豊富
NETS FlashPayと同様に、あらかじめチャージして利用するのが「EZ-Link(イージーリンク)カード」です。
こちらもコンビニや駅の窓口などで購入でき、クレジットカードからチャージ可能です。券面デザインが豊富でアニメキャラクターとコラボしていたりするため、使い切ったらお土産にもできそうですね。
NETS払いにも対応しており、EZ-LinkカードもNETS FlashPayも同じように使えるカードと言えるでしょう。
それ以外の違いとしては、有効期限がEZ-Linkが5年間なのに対し、NETS FlashPayが7年間と、NETS FlashPayの方が長く使えます。
タッチ決済(コンタクトレス決済)も普及している
VisaやMastercardに搭載されている非接触決済(タッチ決済・コンタクトレス決済)も普及しています。
シンガポールでは、電車やバスにクレジットカードで乗車できるようになる「SimplyGo」というサービスが始まりました。
下記のWiFiアンテナのようなマークが付いているクレジットカードなら、改札や読み取り機にかざすだけで決済が完了します。
タクシーは現金がおすすめ
シンガポールのタクシーは、クレジットカードの利用が可能です。
しかし、カードの利用手数料が10%かかるため、現金払いがおすすめ。しかも、混雑時や深夜の利用、予約などで追加料金がかかることを覚えておきましょう。
とは言え、日本のタクシーに比べると10%の手数料を払っても格段に安いです。移動手段の一つとして利用すると良いでしょう。
クレジットカードが使えないケースも
シンガポールでクレジットカード払いが利用できないのは、次のケースです。
- ホーカーセンター・屋台や市場
- 個人商店など小規模店舗
- 一部のタクシー
- 本島以外の島
先ほどご紹介したように、現金が主流でクレジットカードには対応していないお店でも、NETSにだけ対応している場合もあります。
利用時に、自分が使いたい支払い方法が利用できるか、店頭に掲示されているブランドマークなどを確認してみると良いでしょう。
シンガポールで使えるクレジットカードを選ぶ6つのポイント
シンガポールへ持っていくクレジットカードを選ぶ際は、次の6つのポイントを意識すると失敗することがありません。
- 国際ブランドは「Visa」か「Mastercard」を選ぶ
- ブランドの異なるカードを2〜3枚準備しておく
- マイルが貯めやすいカードにも注目
- 海外旅行保険が付帯したカードを選ぶ
- キャッシング機能があると便利
国際ブランドは「Visa」か「Mastercard」を選ぶ
メインカードにおすすめの国際ブランドは、「Visa」か「Mastercard」です。
これら2種類のブランドは、国際的に見ても普及率が最も高く、1枚持っているとどこでも安定して使えます。
ブランドの異なるカードを2〜3枚準備しておく
クレジットカードはメインのカード以外にも、サブカードとして2,3枚ブランドが異なるカードを準備しておくことをおすすめします。
国際ブランドが異なれば、例えば「Mastercardだけ割引がある」「JCBの割引クーポンが使える」など、店舗ごとに特典がある場合にも対応できます。
メインカードにVisaやMastercardを選んだら、2枚目、3枚目のクレジットカードには、海外旅行に便利な特典が豊富なアメリカン・エキスプレス・カードや、日本語対応が可能で安心感のあるJCBもおすすめです。
また、万が一盗難や紛失などのトラブルにあった場合でも、複数のカードを持っていれば引き続きクレジットカード払いが利用できますし、キャッシング機能を使って現金も準備できます。
カードが磁気不良などのトラブルで使えない場合も、サブカードがあれば安心です。
マイルが貯めやすいカードにも注目
シンガポールへの渡航を利用してマイルを貯めるなら、フライトでマイルが貯まりやすいクレジットカードもおすすめ。
ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールドカードなど、航空会社が発行するクレジットカードは、入会特典や継続ボーナス、フライトボーナスなどでどんどんマイルが貯められます。
貯まったマイルは、特典航空券や他社ポイントやギフトカードなどにも交換可能です。
マイルを貯めたい方におすすめのクレジットカードは、こちらの記事も参考にしてください。
海外旅行保険が付帯したカードを選ぶ
海外へ出かける際には、旅行傷害保険の加入は必須です。
海外の医療費はちょっとのケガや病気でも高額になることが多く、保険に加入していないと万が一の時に非常に不安です。
保険会社の保険に加入しても良いのですが、近年は「クレジットカードの付帯保険」も補償内容や補償額が充実しています。
「利用付帯」か「自動付帯」かもチェック
クレジットカードに付帯した海外旅行傷害保険には、補償を受けるための条件があります。それが「利用付帯」「自動付帯」と呼ばれる条件です。
「利用付帯」の場合、そのクレジットカードを使って旅行の費用(募集型企画旅行費用)や 飛行機の搭乗チケットなど(搭乗する公共交通乗用具)を購入していることが条件となります。
飛行機のチケットを購入していなかった場合でも、現地でバスや電車などの乗車券を購入すればOKです。
「自動付帯」の場合、そのクレジットカードの会員であれば、旅行費用を支払っていなくても補償の対象となります。今回ご紹介した中では、楽天プレミアムカードが自動付帯です。
キャッシング機能があると便利
現地通貨をたくさん両替して持ち歩くのは、防犯上あまりよくありません。そのため、現地で現金が不足した際には、クレジットカードのキャッシングサービスを利用する方法があります。
カード申し込み時にキャッシング機能が設定されていない場合もあるため、利用する前に確認するといいでしょう。
キャッシング機能がついているクレジットカードなら、現地の銀行ATMなどから、クレジットカードを使って現地通貨が引き出せます。
キャッシングしたお金は「借りている」ため、日割り計算で利息がついてしまいますが、なるべく早めに繰り上げ返済をすれば、手数料負担も減らせますよ。
シンガポールに滞在中のクレジットカードの使い方
シンガポール滞在中は、次の点に注意して過ごしてください。
- クレジットカードから目を離さない
- レシートはしっかり確認する
- クレジットカードの支払いには海外手数料が加算される
- キャッシングしたら繰り上げ返済がおすすめ
クレジットカードから目を離さない
海外で過ごす際に共通する注意点ですが、お財布やクレジットカード、パスポートなどの貴重品から、目を離さないようにしましょう。
サブカードも含め、貴重品袋や鍵をかけたスーツケースなどに入れ、しっかり保管しておきましょう。
もし盗難などの被害にあったら、クレジットカード会社にも速やかに連絡をするようにしてください。
レシートはしっかり確認する
会計時には、支払い金額をきちんと確認してからクレジットカード決済をしましょう。
レシートや利用明細書はしばらく保管しておいて、カードの利用履歴や銀行からの引き落とし状況などと比較し、二重請求や不正利用などがないかチェックしておくことが大切です。
クレジットカードの支払いには海外手数料が加算される
海外でクレジットカードを利用すると、「海外手数料」が加算されます。
海外手数料とは、国際ブランドが定めている為替レートに、事務手数料を含めたもので、各カード会社によって異なりますが、だいたい2%程度です。
キャッシングしたら繰り上げ返済がおすすめ
先ほども触れましたが、「キャッシング」はクレジットカード会社からお金を借りている状態になるため、利息がかかります。
通常は毎月の利用料金引き落とし日に、キャッシング分も一緒に返済されますが、繰り上げ返済をすることで利息負担を減らせますので、できるだけ早めに繰り上げ返済をしてしまいましょう。
繰り上げ返済の方法はカード会社によって異なりますが、コンビニなどのATMからの振込やインターネット返済などに対応しています。各社の公式HPなどで確認のうえ、手続きをしてください。
キャッシュレス化が進むシンガポールで最高の旅を!
シンガポールはクレジットカードなどのキャッシュレス決済が広く普及しているため、多くの場所でカード払いが利用できます。
海外旅行でお得になる特典が豊富なカードや、普段使いに便利なカードなど、カードによってその特徴はさまざま。
各クレジットカードの特典を比較して、ベストな一枚を見つけてください。
【この記事で紹介したクレジットカード】
クレジットカードの種類 | 特徴 |
---|---|
エポスカード | 年会費無料で保険が自動付帯 |
三井住友カード(NL) | ナンバーレスデザインでセキュリティ面も安心 |
JCB CARD W | JCBプラザラウンジで日本語サービスが受けられる(現在はオンラインのみ) |
楽天プレミアムカード | 空港ラウンジの利用・プライオリティ・パスが無料 |
ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールドカード | 貯めたポイントを年間上限なしでANAマイルに交換可能 |
Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード | マリオット系列ホテルで優遇が受けられる |