学習指導要領の見直しで、英語が小学3年生から必修化されました。さらに、社会のグローバル化の勢いはとどまりません。そんな状況の下、子どもたちに英語力を身につけさせたいと願う親御さんは増えています。本記事では、実際に筆者が、小学生を英検3級に合格させた経験から、その勉強法をご紹介します。
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はじめに|小学生におすすめの英検とは?
英検のことは、たしかによく聞きます。英検とは、どんな試験で、小学生が受けられるのか、合格ラインはどのぐらいかなど、まずは英検の概要についてご説明します。
英検とは、どんな試験?
英検とは「日本英語検定協会」が行う「実用英語技能検定」のことです。1963年に始まった歴史ある英語の試験です。5級、4級、3級、準2級、2級、準1級、1級の7レベルがあります。
1次試験(筆記)と2次試験(面接、3級以上)があり、1次に合格したら2次に進むことができ、合格すれば、その級を取得できます。受験資格はないので、何歳でも何級からでも受けることができます。
英検3級は中学校3年間の英語を終えたレベル
英検では、各級について、求められるレベルの目安が示されています。
- 英検5級:中学初級程度
- 英検4級:中学中級程度
- 英検3級:中学卒業程度
と続きます。
英検3級の目安は、中学校3年間の英語を終えたレベルです。5級、4級にはなかったライティング(25~35語程度の英作文)と、2次試験(1次試験合格者が受験、面接委員とのマンツーマンの英語による面接)が増えます。
小学生が英検3級をめざすメリット
英語を勉強するといっても、漫然と勉強していたら、目標もなく、実力もよくわからないという状況になります。英検をめざすということは、英語学習に対する意識付けであり、目標設定にもなり、やる気を引き出せます。ほかにも、さまざまなメリットがあります。
英検3級は小学校の英語必修化に備えることができる
2020年度から、学習指導要領が見直され、英語教育が大きく変わりました。今までの楽しみながら学ぶ「外国語活動」というスタンスから、小学5年生からは「教科」として「読むこと」「書くこと」を学び、点数として評価されますから、しっかり、英語力を付けさせたいと考えるのは当然です。英検なら、英語力を明確化することができます。
英検3級は中学校英語の先取り学習ができる
中学1年生で、本格的に英語学習が始まります。スタートをうまく切れるか、出だしでつまづくかは、その後の英語学習に大きな差が出ます。せっかくなら、上手にスタートを切ってほしいですよね。小学校の間に英語の技能を身につけると、不安が解消できます。
英検3級は長い人生における英語とのつきあい・事始め
どんな学校に進もうが、どんな職業に就こうが、今や、英語と完全に無関係の人生を送ることは不可能に近いです。人生に英語が不可欠なら、英語と良好な関係を築きたいですよね。一生、英語と仲良く付き合い続けるためのファーストステップとして、英検を上手に活用しましょう。
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英検3級受験の前に、まずは5級・4級を突破
小学校の間に、英検3級取得を目指すには、英検5級からはじめて、次は英検4級と、英語の階段、英検の階段を一段一段上っていきましょう。
小学生の英検対策は楽しむことが大事
最近の子供たちは、小学校だけでなく、幼稚園や保育所でも英語と関わる経験をしています。さらに、赤ちゃんの頃から、英語のDVDなどを聞かせたりしているご家庭もあります。
小学生から英語を始める場合でも、焦ることはありません。お子さんのやる気やペースにあわせて、最初は無理強いせず「英語は楽しいもの!」と思わせる環境づくりが大切です。そんななかで、自然にアルファベットや単語、文法などを理解できるようになります。
まずは英検5級にチャレンジ
英検の試験は、4択のマークシート形式です。筆記試験では、短文の語句補充・空所補充が15問、会話文の空所補充5問、日本文付き短文の語句整序(ならべかえ)5問です。さらに、リスニングが25問です。
英検のwebサイトでも5級は「英語の学習を始めて最初の目標となる級」「レベルは中学初級程度」と書かれています。合格率は、80%以上ですが、不合格になってもまだまだ時間に余裕がありますから、大丈夫です。落ち込まずに学習を続けていきましょう。もちろん、合格すれば、その後のやる気や自信につながります。
計画をたて英検4級にチャレンジ
英検5級に合格すれば、英検4級に挑戦しましょう。英検は、年3回ありますから、英検3級までのスケジュールを考えておくことをおすすめします。
英検4級は、中学中級程度ということで、中学2年生を修了したレベルになります。リーディングは、英検5級と同じ分野の25問に、長文の内容一致選択10問が加わります。リスニングも30問に増えます。合格率は65~70%程度となります。
小学生が英検3級に合格するための勉強方法【技能別】
小学生の間に英検3級取得を目指すという目標を立てたとしても「目標ありき」で無理強いして、英語嫌いな子を作ってしまっては、元も子もありません。お子様の性格や関心などを考えて学習の用意をしましょう。小学生から始めたら、時間的余裕もあるわけですから、焦りは禁物です。
小学生の英検3級対策|読み(リーディング)
たいていの家庭では、中学卒業レベルの英検3級ぐらいなら、自分が教えられると思う親御さんも多いかもしれません。たしかに大人にとって、内容的には簡単かもしれません。
ただ、どの教科でも、親御さんが子供に教えるには難しさがあります。つい、感情的に「こんなこともわからないのか!」「何度言ったらわかるの!」などと怒ってしまうこともあります。
今や、あちこちに子供向けの英会話スクールやオンライン英会話があります。ここは、プロの先生の手を借りるのもおすすめです。そのうえで、家庭では、予習・復習や、単語の練習など、フォローしやすい内容を一緒に進めてみるといいでしょう。
小学生の英検3級対策|書き(ライティング)
親御さん自身が学生の頃、英作文が苦手だったという方も多いかもしれません。「小学生に英作文なんてできるの?」と思われるかもしれませんが、25~30単語なので、2文程度です。
リーディングの勉強で出てきた英文を、書かせる、音読させるという作業をコツコツ続けましょう。子供たちの記憶力は素晴らしいので、実際の英文になじむことで、自然な英文が出るようになります。試験直前には、過去問やインターネット上の予想問題をさせましょう。
小学生の英検3級対策|聞く(リスニング)
リーディングの項でも書きましたように、リスニングこそ、ネイティブの発音になるために、町の英会話教室やオンライン英会話を活用しましょう。小さい頃のDVD視聴も役に立ちます。
今や、英語の音声コンテンツ、英語のリスニングコンテンツは、有料無料を問わず、ネット上にもたくさんあります。積極的に活用しましょう。
小学生の英検3級対策|話す(スピーキング)
英検3級から、2次試験のスピーキングテストが始まります。1次試験の合格率が、50~55%程度なのに対して、2次試験は、90%強です。1次試験に合格する力があれば、対策をきちんとすれば、2次試験には合格できます。
私自身の面接委員の経験上「はっきり応答する」「黙ってしまわない」という点に注意しましょう。もちろん、受験前に、質問のシミュレーションをして、慣れておくことも大切です。
小学生が英検3級に合格するために役立つおすすめ教材3選
小学生が英検3級合格するために役に立つ問題集をピックアップしました。いろいろなものが出ていますが、教材選びの参考にしてみてください。
教材の選び方・学習のポイント
教材の選び方・学習のポイントはこちらを参考にしてみてください。
- イラストが豊富で見やすく分かりやすいもの
- 音声付き
★日々の学習用と本番直前用で最低1冊ずつ用意すると◎
★問題を繰り返せるよう直接書き込まずにノートなどを使って学習すると◎
【CD付】小学生のためのよくわかる 英検3級合格ドリル 新試験対応版 (旺文社英検書)
英検は、受験資格に年齢制限はありません。そのため、小学生でも、シニアの方でも受験できます。一般的な英検3級問題集でも内容は同じですが、はじめて手に取るなら、イラストも豊富で、小学生用に編集された問題集がやりやすいでしょう。
直接、答えを書き込まないで、何回も繰り返すことが大切です。
【音声アプリ対応】英検3級 でる順パス単 (旺文社英検書)
英検対策の勉強では、その級に見合った単語力をつけることが大切です。語句は、リーディング、ライティング、リスニング、スピーキングのすべての基礎です。知らない単語は読めない、書けないのはもちろんのこと、聞けないし、話せません。
毎日、単語数を決めて、計画的に意味や使い方を覚えましょう。何周も繰り返すことが大切!英検3級だけでなく、その先の英語に必ず役に立ちます!
【CD2枚付・音声アプリ対応】7日間完成 英検3級 予想問題ドリル 5訂版 (旺文社英検書)
先に紹介の2冊は、試験準備期間中ずっと使用します。この問題集は、試験直前の仕上げとして使いましょう。
試験間近の勉強では、試験の形式に慣れることが大事です。試験直前7日間で試験本番に向けて総仕上げができます。書き込まず、最低2回以上はやりましょう。
【過去問】
英検のwebサイトには、直近1年分(3回分)の過去問が、本番試験と同じようにプリントアウトできる形で掲載されています。リスニング問題や解答付きです。
特に、小学生の場合、学校以外で試験を受ける経験というのがあまりないので、実際の問題を経験しておくことは、本番の時に緊張せずにすみます。無料ですので、ぜひ、利用しましょう。
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まとめ|小学生の間に英検3級合格で中学英語に余裕を
小学校6年生までに、英検3級を取得できていれば、基礎固めができているので、その後の英語学習において余裕を持って付き合うことができるでしょう。長い英語との付き合いを考えれば、スタートダッシュはとても大切です。
ぜひ、ここでご説明した方法を参考に、お子様との親子二人三脚で、チャレンジし、合格を勝ち取ってください。