ahamoを海外利用する方法｜国際ローミングの料金や設定方法も解説

シンプルな格安プランが人気の「ahamo（アハモ）」は、国際ローミングも可能です。

しかも、国際ローミングを利用するのに特別な手続きや追加料金は不要。一度ahamoに乗り換えてしまえば、「海外に渡航するたびに海外専用SIMカードを購入する」「海外パケットプランの追加料金を支払う」といった煩わしさから、解放されますよ。

今回は、ahamoを海外で使う際の設定方法や、注意点を解説していきますので、ぜひ参考にしてください。

ahamoの基本情報

会社名／利用回線	NTTドコモ／NTTドコモ回線
基本料金プラン	ahamo 20GB：2,970円（税込） ahamo大盛り 100GB：4,950円（税込） ※国内通話5分無料 追加データ量1GBにつき550円（税込）
データ容量（海外利用時）	20GB 追加データ量1GBにつき550円（税込） ※大盛りオプション利用中は追加不可
海外での音声通話・SMS	可能（申込不要）
海外でのデータ通信	可能（申込不要）
利用可能な国	音声通話：200以上の国と地域 データ通信：82の国と地域
有効期限	15日間以降12​​8kbpsに速度が低下（帰国するまで）
対応SIMカードのサイズ	通常、nano、micro、eSIM
公式HP	https://ahamo.com/

ahamo（アハモ）は、NTTドコモが提供する格安SIMです。

「国際ローミングを利用するのに特別な手続きや追加料金が不要」という点が大きな特徴で、一度ahamoに乗り換えてしまえば、渡航先の海外でもそのまま利用できます。

国際ローミングには最大15日間という期間の制限がありますが、音声通話・SMSは200以上の国と地域で通話ができ、データ通信も82の国と地域に対応しています。

注意点は、「海外利用が15日を過ぎると通信速度が12​​8kbpsに制限される」という点。そのため、長期間の海外渡航には向いていませんが、短期であれば十分すぎるスペックと言って良いでしょう。

ahamoに乗り換えれば毎月のスマホ料金も安くなる可能性も高く、海外利用以外の観点からもおすすめできる格安SIMです。

スマホ本体を買い換えず、ahamoのSIMカードまたはeSIMだけ申し込んで、乗り換えることも可能です。

事前申し込み・追加料金は不要

Ahamoの海外利用に、特別な申込みは不要です。追加料金も必要ありません。

ただし、電話を使う際には国際通話料金がかかります。

また、海外で利用できるデータ量は、最大20GBです。20GB以上のデータ量を使いたい場合も、1GBごとに550円（税込）で追加購入が可能です。

20GBあれば、次のようなサービスが利用できます。

WEBサイトの閲覧	66,000ページ
HD画質でのYoutube視聴	約20時間
標準音質での音楽ストリーミングサービス	約200時間
LINE音声通話	約1,100時間
LINEビデオ通話	約60時間

国際通話を避け、データ通信を使ってLINE音声通話などを利用すると、海外でのスマホ代を安くできそうですね。

ahamoの国際ローミングの設定方法・使い方

ahamoのスマートフォンを海外で使う方法は、非常に簡単。スマホの設定メニューから「データローミングを「オン」にする」だけです。

海外で使えるデータ通信量は20GBまでだが1GBずつの追加も可能

ahamoユーザーが海外で利用できるデータ通信量は、20GBまでです。大盛りオプションを利用している場合でも、20GBまでしか使えません。

もし20GBを使い切ってしまった場合、通信速度は最大1Mbpsに制限されます。

1GBあたり550円（税込）にて追加のデータ購入も可能ですので、15日以内に容量を使い切ってしまった場合は、追加購入も検討してみてください。

大盛りオプション追加中の方はデータ量の追加ができないため注意

ただし、すでに国内で大盛りオプションを追加している場合は、データの追加購入はできません。

20GBを15日間で使い切るケースはあまりないかもしれませんが、心配な方は渡航前に大盛りオプションの解約をしておきましょう。

大盛りオプションは月末までの解約となり、日割り計算されません。そのため、渡航の前月中に解約手続きが必要です。

テザリングも可能

ahamoは、海外でのテザリングにも対応しています。

外出先やWi-Fi環境が悪い場所でもスマホを経由してパソコンやタブレットをネットにつなげられるので、とても便利です。

15日以上になると通信速度が制限される

20GBの海外利用には、15日間という制限があります。詳細には、20GBを利用できるのは「海外で最初にデータ通信を利用した日（日本時間）から15日経過後の日本時間0時まで」です。

15日を過ぎると、たとえデータ量が残っていても、通信速度が送受信最大128kbpsに制限されます。

この制限は、データ量を追加購入しても解除されません。日本に帰国してデータ通信を行うと、速度制限が解除されます。

128kbpsでできること

通信速度が「128kbps」に制限されていても、以下のようなデータ通信なら可能です。

• メール送受信
• LINEのトーク送受信

写真や画像を表示する際には時間がかかりますが、テキストデータのやり取りには使えます。

動画視聴は難しい速度ですが、上記のような使い方で十分という方にとっては、渡航期間が15日を過ぎたあとも追加料金なしで通信可能なahamoは、重宝できる存在と言えるでしょう。

現地のフリーWi-FiスポットやホテルのWi-Fiなどと、うまく併用することをおすすめします。

通話・SMSが5万円以上になるとデータ通信も停止される

国際ローミング時は、渡航先の通信事業者の回線を借りて行われます。

そのため、ahamoやNTTドコモでは、不用意な高額請求を防ぐための対策として、音声通話やSMSの利用料金が5万円以上になると、自動的にそれ以上の利用をストップしています。

その際、音声通話やSMSだけでなく、データ通信も同時に利用停止になります。データ容量を追加しても対象外にはなりません。

音声通話やSMSの海外利用が多い方は、この点にご注意ください。音声通話が必要な場合はLINEなどのアプリを利用してデータ容量を使用する方法がおすすめ。そうすれば、高額な通話代もかかりません。

ドコモの海外パケット定額サービスは使えない

ahamoはNTTドコモの格安プランではありますが、NTTドコモが提供している海外用パケット定額サービスは利用できません。

• パケットパック海外オプション
• 海外パケ・ホーダイ

上記のNTTドコモ提供の海外用プランは、ahamoユーザーは対象外です。

日本限定のWebサービスが利用できる可能性あり

私たちが日本で日常的に利用しているWebサービスの一部は、提供エリアを日本に限定しています。そういったサービスの場合、海外からアクセスしても「対象エリア外」となり、利用することができません。

身近な例を挙げると、Amazonプライムビデオなどの動画配信サービスがこれに該当します。

通常、海外からAmazonプライムビデオなどを視聴するためには、VPN（Virtual Private Network）と呼ばれるサービスを利用するのが一般的ですが、VPNサービスの利用には当然費用がかかります。

その点、ahamoであれば、海外からAmazonプライムビデオにアクセスしても日本にいる時と同じように視聴可能です。

ahamoの国際ローミング対象エリア

ahamoのデータ通信サービスエリアは、82の国と地域です。NTTドコモのエリアよりは狭くなりますが、それでも日本人が訪れる海外渡航先の約95％のエリアをカバーしています。

国際通話料金の例

国際通話可能エリアは、NTTドコモと同じ200以上の国と地域です。

通話料金は国によって異なりますので、渡航前に確認しておくと良いでしょう。例として、アメリカ本土、オーストラリア、イギリスの国際通話料金をご紹介します。

日本国内と異なり、海外では電話を受けた際にも料金がかかります。その点は、注意してください。

【国際ローミング時の音声通話料金】

渡航先別料金	アメリカ（本土）	オーストラリア	イギリス
日本へ発信	140円／分	180円／分	180円／分
滞在国内へ発信	125円／分	80円／分	80円／分
その他の国へ発信	265円／分	280円／分	280円／分
着信した場合	175円／分	80円／分	110円／分

また、海外では「かけ放題オプション」や「5分以内の国内通話無料」といったサービスは適用外となります。

海外でSMSを利用する際の料金

SMS（ショートメッセージサービス）は、海外から送信する際は1通100円、受信は無料で受けられます。

通話が可能な200以上の国・地域であれば、海外データ通信のエリア外であっても利用可能です。

まとめ：国際ローミングを活用してahamoを海外で使おう！

ahamoの国際ローミングを利用すれば、海外旅行や海外留学などの海外渡航のたびに海外SIMを購入し、SIMカードを差し替えるといった手間が不要になります。

また、大手キャリアや他の格安SIMのように、海外データ通信用に別途有料のオプションプランに加入する必要もありません。

普段のスマホ代を節約しながら海外利用もできる点は、非常に大きな魅力と言えますね。