イギリスMBA完全ガイド|メリット・費用・留学期間・おすすめ大学
イギリスに留学してMBAの取得を検討している方を対象に、英国MBAならでは特徴について解説していきます。
イギリスMBAにはどんなメリットやデメリットがあり、費用や留学期間はどれくらいなのか?ランキング上位校を始め、オンラインでMBAの取得が可能なイギリスの大学も紹介いたします。
イギリスのMBA取得を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
イギリスでMBAを取得するメリットとデメリット
まずは、イギリスMBAの特徴について、メリットとデメリットという観点から確認していきましょう。
比較されがちなアメリカMBAとの違いについてもまとめています。
イギリスMBAのメリット
まずは、イギリスでMBAを取得するメリットについてです。イギリスMBAには、以下のようなメリットがあります。
・国際的な評価が高い
・必要な留学期間が短い
それぞれの詳細を、順番に掘り下げていきましょう。
国際的な評価が高い
イギリスの経営大学院はほとんどが国立です。そのため、英国政府によって教育の質が管理されています。
具体的には、QAA(Quality Assurance Agency for Higher Education)「高等教育質保証機構」と呼ばれる外部評価団体により、学生に対する評価が正しく行われているかを審査する仕組みが整っているのです。
そのため、イギリスのMBAは国際的にも高い評価を得ており、「内閣府 平成30年度 年次経済財政報告(経済財政政策担当大臣報告)」では、「各国経営者による評価」の項目でスイスに次ぐ評価を獲得。アメリカを上回っています。
将来的なキャリアのために、ブランド力の高いMBAを取得したい方におすすめです。
留学期間が短い
イギリスのMBAコースは、多くの場合1年間で終了します。
アメリカをはじめ、世界のMBAコースの多くは2年間のカリキュラムとなっているため、受講期間の短さは大きなメリットと言えるのではないでしょうか。
12ヶ月間の受講期間中に休みはほとんどありませんが、仕事を中断して短期集中でMBAを取得したい方にとっては、非常にありがたい制度と言えるでしょう。
イギリスMBAのデメリット
国際的な評価が高く、短期間での取得が可能なイギリスMBAですが、以下のようなデメリットも存在します。デメリットというより、取得のためのハードルの高さと言い換えた方が正確かもしれません。
・ほとんどのMBAコースで3年以上の職歴が必要
・修士論文の提出が必要
それぞれの詳細は、以下の通りです。
ほとんどのMBAコースで3年以上の職歴が必要
イギリスの一般的なMBAコースには、以下のような入学条件が課せられています。
・3年以上の職歴がある(管理職関連の職歴が望ましい)
・学士を取得している
・MBAコースが定めるGMATスコアを獲得している
・MBAコースが定めるIELTSスコアを獲得している
中でも特徴的なのが、「3年以上の職歴」です。
イギリスのMBAは、「マネジメントスクール」と呼ばれるほど実務経験を重要視しています。加えて、前述したように受講期間は1年間という短期間。
カリキュラムの前半では基礎科目も履修しますが、必然的に実務経験がある方を対象としており、新卒でイギリスのMBAコースに入学するということはできません。
理論よりも実務や経験を重視する、イギリスのMBAコースらしい入学条件と言えます。
修士論文の提出が必要
修士論文の提出が求められるという点も、イギリスのMBAの特徴です。
通常、修士論文の作成には3ヶ月~4か月ほどの期間が必要と言われていますが、そもそもの受講期間自体が1年間という短期間のため、容易なことではありません。
修士論文の作成に自信がない方は、イギリス以外のMBAコースを選ぶというのも一つの選択肢です。
アメリカMBAとイギリスMBAの違いについて
ここまで、メリットとデメリットという側面からイギリスMBAについて解説してきましたが、改めてその特徴をアメリカのMBAコースと比較してみたいと思います。
イギリス | アメリカ | |
留学期間 | 1年間 | 2年間 |
留学費用 | 600~1,500万円 | 800~2,000万円 |
修士論文の有無 | あり | なし |
品質 | 統一的 | 多様的 |
イギリスは受講期間が1年間と短い分、MBA取得のための総費用もアメリカよりやや安くなる傾向があります。ただし、留学期間が異なりますので、1年あたりの費用はイギリスの方が割高と言えますね。大学の所在地などによっても、費用に差が出ます。
また、イギリスのほとんどのビジネススクールが国立大学であるのに対し、アメリカのビジネススクールは私立大学という点も、両者の大きな違いです。
国立大学であるイギリスは授業の内容や品質など比較的統一されていますが、私立大学が多いアメリカはその点に関して大学ごとの差が大きいと言えます。
評価システムに関しても、イギリスが主任教員以外の福審査官を置き評価の妥当性を審査するのに対し、アメリカは生徒の評価を担当教員に一任しています。
【最新】イギリスのMBAプログラムランキング
ではここで、イギリスのMBAランキングをご紹介します。
ランキングの根拠として参照するのは、「QS TOP UNIVERSITEIES」。クアクアレリ・シモンズというイギリスの大学評価機関が作成するランキングです。
エリアをヨーロッパに絞ったMBAランキングから、イギリスのビジネススクールを抜粋してご紹介します。ヨーロッパのTOP10に、イギリスの大学が4校ランクインしています。
大学 | 学費 |
1位:ロンドンビジネススクール | $97,000 |
2位:オックスフォード大学サイードビジネススクール | $71,000 |
3位:ケンブリッジ大学ジャッジビジネススクール | $65,000 |
4位:インペリアルカレッジビジネススクール | $63,000 |
5位:ウォーリック大学ビジネススクール | $48,000 |
また、学費に関してはForbesが発表している「The Best International MBAs」から抜粋です。
上記の金額は学費のみのため、その他に教科書代や現地滞在費用などが必要となります。
参照元)QS TOP UNIVERSITEIES
参照元)The Best International MBAs
イギリスMBAの取得にかかる費用と留学期間
ここまでご紹介してきた様に、イギリスのビジネススクールの多くはMBAコースの期間を1年間に設定しています。
ただし、そもそもの学費が高めで滞在費用も高額であるため、MBA取得にかかる総費用は2年制のコースが主流であるアメリカと比べて、それほど大差がないと考えて良いでしょう。
特に、ロンドンなどの主要都市は物価が高く、学生寮に滞在する場合も大学や設備によって必要な費用は大きく異なります。
費用の内訳
留学にかかる総費用をシミュレーションする際は、学費以外に以下の3つの項目を考慮に入れましょう。
・現地滞在費
・テキスト代
・留学準備費用
それぞれの詳細については、以下の記事で詳しく解説しています。留学費用を少しでも節約する方法もご紹介していますので、ぜひご覧ください。
留学費用が安い!イギリスMBAはオンライン留学でも取得可能
1年間という短期間でMBAが取得できる点がイギリスMBAの大きな魅力の1つですが、期間が短いわりにかかる費用はそこまで割安ではありません。
他の海外MBAと同様、取得にかかる費用が高額になる点は、大きなハードルと言えるのではないでしょうか。
また、1年間とはいえ、現地に留学するためには、仕事を中断して留学する必要があります。勤め先の留学制度を利用できる方にとってはそこまで大きな問題ではないかもしれませんが、会社を休職・退職しなければ留学が困難な方にとって、この点は非常に大きな問題です。
ですが、実はこの2つのハードルをクリアする方法があります。
それが、「イギリスの大学にオンライン留学をする」という方法です。オンライン留学であれば、日本で仕事を続けながら、格安の費用でイギリスのMBAを取得できます。
完全オンラインに対応!コベントリー大学MBAコース
イギリスMBA取得のためのオンライン留学におすすめなのが、コベントリー大学です。
コベントリー大学のMBAコースは完全オンラインで行われ、学費は総額で$29,000。この記事でご紹介した大学の1/2~1/3程度で、しかも現地滞在費用がかからないため非常にリーズナブルです。
設立 | 1992年 |
キャンパス | Coventry Campus、London Campus、Scarborough Campus |
学生数 | 34,985⼈(2018/19) |
就職率 | 94%※IBM、Hilton Hotels、Intel、ゼロックスなど一流企業と提携 |
受賞歴 | ・2021年最もモダンで最新な大学1位(Guardian University Guide)・教育の質、学⽣の満⾜度、進学率、就職率で、『⾦賞』を受賞(Teaching Excellence Framework) |
コベントリー大学はイギリスの人気公立大学で、日本における慶応大学、上智大学と同等レベルの大学となります(QS世界ランキングより)。
1対1のアカデミックサポーターによるサポートを受けながらカリキュラムを進められるため、英語に自信がない方でも安心です。
留学タイムズでは、コベントリー大学のオンラインMBAコースのサポートを実施しています。興味のある方は、こちらのフォームよりお問い合わせください。
オンライン留学に対応した海外MBAプログラムに関しては、こちらの記事も詳しく解説しています。
まとめ
MBAの取得は、キャリアアップやキャリアチェンジに直結します。
特に、イギリスMBAはその品質に対する評価が高く、MBAのブランド力を重視したい方には特におすすめです。
その分、MBA取得のハードルも若干高めですが、コベントリー大学のようなオンライン留学制度を利用すれば、アカデミックサポーターのサポートを受けながら自分のペースでカリキュラムを消化することができますよ。
日本にいながらイギリスのMBAを取得したい方は、ぜひご検討ください。