海外MBAの費用は高い?ランキング上位校の学費と節約方法を紹介
海外に留学してMBAの取得を検討している方を対象に、海外MBAの取得にかかる費用相場について解説していきます。
人気の海外ビジネススクール10校の費用や学費以外にかかる費用、費用を節約する方法なども紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
海外は高め!MBA取得費用の相場
まずは、留学をして海外MBAを取得するのにかかる費用相場について解説していきます。
MBAの取得方法は、大きく分けて以下の4つ。
- 海外フルタイム
- 国内フルタイム
- 国内パートタイム
- オンライン
このうち、実際に現地に留学してフルタイムでビジネススクールに通学した場合の学費相場は、年間400万~1,000万程度と言われています。
仮に2年間のカリキュラムで留学した場合、授業料のトータルだけで800万~2,000万程度かかる計算です。
この他に、現地の滞在費や生活費も必要です。海外MBAの取得には、かなりのコストがかかるということですね。
ちなみに、日本国内でMBAを取得する際にかかる費用は、海外に留学する場合に比べてかなり割安です。フルタイム・パートタイムに関わらず、取得までにかかる学費の相場は、総額で100万円~400万円ほどとなります。
詳しくは、こちらの記事を参考にしてください。
名門校や高ランクな大学ほど学費が高い傾向に
海外MBAの学費は留学するビジネススクールによってバラつきがありますが、傾向として名門校・高ランクな大学ほど学費が高いです。
以下の内容はU.S. News 2022 Best Business Schoolsが公表しているフルタイムMBAの全米ランキングですが、カリフォルニア大学バークレー校を除くランキング10位までの大学学費は、いずれも年間7~8万ドルとなっています。
大学 | 学費/年 |
1位:スタンフォード大学(Stanford University) | $74,706 |
2位:ペンシルバニア大学(University of Pennsylvania) | $80,432 |
3位:ノースウェスタン大学(North Western University) | $74,871 |
4位:シカゴ大学(University of Chicago) | $73,440 |
5位:マサチューセッツ工科大学(Massachusetts Institute of Technology) | $77,168 |
5位:ハーバード大学(Harvard University) | $73,440 |
7位:カリフォルニア大学バークレー校(University of California, Berkeley) | $64,246 |
7位:コロンビア大学(Columbia University) | $77,376 |
9位:イェール大学(Yale University) | $72,350 |
10位:ダートマス大学(Dartmouth College) | $77,520 |
10位:ニューヨーク大学(New York University) | $76,780 |
参照元)U.S. News 2022 Best Business Schools
学費以外にかかる費用
海外でMBAを取得する場合、かかる費用は学費だけではありません。海外MBA取得のための「総費用」をシミュレーションする場合は、以下の費用も内訳に含めましょう。
- 現地滞在費
- テキスト代
- 留学準備費用
現地滞在費
留学中は現地で生活をするわけですから、家賃や食費といった滞在費がかかります。
特に注意すべきは家賃で、都市部は田舎と比べて家賃が非常に高額です。例えば、アメリカの場合、サンフランシスコやニューヨーク、ボストンといった地域の家賃相場は、1Rで20~30万円ほど。
都市部の大学の場合、学生寮であっても月に15~20万円ほどは見ておきましょう。
その他、学生同士の交流には交際費がかかりますし、せっかくの海外ということで休日に旅行をする場合はそれらの費用もかかります。
テキスト代
MBAを取得するための学費には、テキスト代は含まれていません。そして、海外留学経験がない方には意外な盲点ですが、海外の大学で使用するテキストは非常に高額です。
1冊あたり日本円で2万円~3万円程度かかることも普通で、多くの学生が中古やコピーなどを使用しているほど。
新品のテキストを使用する場合は、年間で20万円以上の費用を見積もっておきましょう。
留学準備費用
MBAコースがある海外の大学や大学医に入学するためには、英語技能試験のTOEFLや学力試験のGMATで一定のスコアを獲得する必要があります。
そのため、入学条件のスコアを獲得するための事前学習が必要で、その対策のため留学前にMBA予備校に通う方も少なくありません。
このMBA予備校の学費として100万~200万ほどかかりますし、スコア獲得のためにTOEFL・GMATを複数回受験する場合は、その回数分の受験料がかかります。
海外MBAの費用を節約する方法
非常に高額の費用が掛かる海外MBAですが、少しでも費用を節約するために、以下の5つのポイントを意識してみてください。
- 学費の安い大学を選ぶ
- 家賃や物価が安い地域を選ぶ
- 奨学金を利用する
- 教育ローンを利用する
- オンライン留学を利用する
学費の安い大学を選ぶ
この記事の前半でご紹介したのは全米のMBAランキング上位10校ですが、いずれも学費は高額でした。
しかし、すべての大学のMBAコースが年間7万ドル以上かかるわけではありません。
同じアメリカ国内でも、例えばランキング18位のテキサス大学オースティン校(University of Texas,Austin)の学費は年間$56,572ですし、26 位のフロリダ大学(University of Florida)の学費は年間$30,130です。(いずれも、アメリカ国外の留学生に対する費用)
比較的ランキング上位の学校の中にも費用が抑えられる大学がありますので、そういった大学を候補に入れると良いでしょう。
家賃や物価が安い地域を選ぶ
大学の学費だけでなく、生活費の観点から留学する国やエリアを選ぶのも、節約のためには大切な考え方です。
例えば、アメリカやイギリスは留学先として物価が高く、仮に学費を抑えても留学にかかる費用の総額は大きなものになってしまいがちです。同じ英語圏でも、オーストラリアやニュージーランドといったオセアニア、カナダなどを選択することで、現地滞在費を抑えることが可能です。
特に英語圏にこだわらないのであれば、マレーシアやシンガポール、フィリピンなどのアジア圏への留学も視野に入れてみましょう。
また、同じ国であっても、都市部より地方の方が家賃を始めとする生活費を抑えられます。地方は大学の学費も安い傾向にありますので、二重に節約が可能です。
奨学金を利用する
国や地方自治体、民間団体が運営している奨学金制度を利用することで、足りない留学資金を補填することができます。
多くの奨学金は返済義務がありますが、中には返済が不要の奨学金制度を用意している団体も。
条件や返済時の利息などは各団体により異なりますので、応募前にしっかりと確認しておきましょう。
教育ローンを利用する
奨学金ではなく、銀行などの金融機関が提供している教育ローンを利用するという方法もあります。
多くの場合、奨学金よりもやや利息が高くなりますが、一般的なローンに比べて低金利での借り入れが可能です。
また、奨学金のように募集タイミングなどが決まっているわけではないため、自分のタイミングで申し込める点も、教育ローンのメリットと言えるでしょう。
オンライン留学を利用する
「英語による授業を受けたい」「海外大学・海外大学院のMBAを取得したい」という点を格安で叶えられるのが、海外の大学にオンライン留学をするという方法です。
この方法なら、費用は国内MBAと同等かそれ以下で、海外MBAを取得できます。
例えば、イギリスにあるコベントリー大学のMBAコースは完全オンラインで行われ、学費は総額で$29,000、期間も1年間という短期間でのMBA取得が可能です。
留学タイムズでは、コベントリー大学をはじめとする海外MBAオンラインプログラムの支援事業を行っていますので、興味がある方はぜひこちらからお問い合わせください。
まとめ
取得後の年収アップなどが期待できる海外MBAは取得自体がステータスですが、それゆえ卒業までにかかる費用は非常に高額です。
多くの場合、2年間の留学期間が必要なため、現地での生活費もバカになりません。
できるだけ安く、短期間で海外MBAを取得したいという方は、海外MBAオンラインプログラムも検討してみてください。MBA取得費用をかなり節約できるだけでなく、国内MBAとは異なり授業は完全に英語で行われ、日本にいながら海外大学のMBA資格が取得できます。
オンラインに対応した海外MBAプログラムに関しては、こちらの記事で詳しく解説しています。併せてご確認ください。