【韓国留学】慶煕大学　語学堂

学校概要

引用: 慶熙大学

慶熙大学語学堂は、韓国を代表する名門私立大学である慶熙大学に附属する韓国語教育機関です。1949年に設立された慶熙大学は「文化世界の創造」を建学の理念とし、学問と平和の精神を追求する総合大学として、韓国内外から高い評価を受けています。

慶熙大学の語学教育には大きな特徴があります。それは、ソウルキャンパスと国際キャンパス（水原近郊）の2つのキャンパスで、それぞれ異なる魅力を持った語学教育機関が運営されていることです。

ソウルキャンパスの国際教育院（IIE）は、1970年から語学教育の歴史をスタートさせ、1993年から本格的な韓国語教育プログラムを開始しました。現在では1学期あたり約1,000〜1,200名、年間では約6,400名もの学生が100カ国以上から集まる、まさに国際色豊かな語学学校です。

一方、グローバル国際キャンパスの言語教育院（ILE）は、より自然豊かで落ち着いた環境の中で韓国語を学べる教育機関として注目されています。特筆すべきは、慶熙大学の学部・大学院への進学を目指す学生向けの「大学進学準備課程」が設けられていることです。

最大の魅力は何といっても「美しいキャンパス環境で質の高い教育を受けられる」こと。ソウルキャンパスは「キョンヒランド」と呼ばれるほど美しい景観で知られ、特に「平和の殿堂」をはじめとする歴史的建造物と緑豊かな自然が調和した、まるで美術館のような雰囲気の中で学習できます。国際キャンパスもまた、広大で美しい自然に囲まれた環境が特徴です。

「コミュニケーション能力重視の実践的なカリキュラム」をモットーに、読む・書く・聞く・話すの4技能をバランスよく習得できる教育を提供。経験豊富な教授陣による質の高い指導と、名物である「トウミ（チューター）制度」により、韓国人学生との交流を通じた実践的な韓国語能力の向上が期待できます。

また、TOPIK（韓国語能力試験）の公式試験会場にもなっており、試験対策の面でも有利な環境が整っています。豊富な文化体験プログラムと合わせて、語学学習だけでなく韓国文化への深い理解も得られる、総合的な留学体験が魅力です。

コース紹介

慶熙大学語学堂では、学習者のニーズに合わせた多様なプログラムが用意されています。

韓国語正規課程（10週間）

両キャンパスのメインプログラムは、1学期10週間の「韓国語正規課程」です。初級1から上級2まで全6段階のレベル別クラスが用意されており、総授業時間は200時間のしっかりしたボリューム。

授業は週5日（月～金）、1日4時間で、年間4学期制（春・夏・秋・冬）で運営されています。クラスは平均10〜15名の少人数制で、1人ひとりに発言のチャンスがたっぷり！

ソウルキャンパスでは、午前中にメイン授業、午後にはK-POPやドラマを通じた韓国文化授業、発音クリニック、TOPIK対策といった特別授業を選択受講できます。文法教育に定評があり、丁寧でフォーマルな韓国語表現をしっかり学べます。

国際キャンパスでは、レベル別に明確な目標設定がされており、初級では基礎的な文型学習と日常コミュニケーション、中級では大学での学習に必要な能力、上級では専門知識の学習や就職・ビジネスシーンでのコミュニケーション能力の強化を目指します。

短期集中課程（3週間）

主にソウルキャンパスで提供される、短期間で集中的に韓国語と韓国文化を体験したいプログラムです。

1日4時間の韓国語授業に加え、K-POPダンス、韓国ドラマ鑑賞、書道、伝統遊びといった多様な文化授業が行われます。ソウルNタワー、ロッテワールド、韓国民俗村訪問、各種公演観覧などの文化体験・現地学習も豊富で、短期間で韓国を満喫したい方におすすめです。

大学進学準備課程（国際キャンパス限定）

国際キャンパス言語教育院の特色あるプログラムで、慶熙大学の学部・大学院への進学を目指す留学生に特化したコースです。

2学期（合計20週間）のプログラムで、韓国語授業（正規課程と同様）に加え、以下の4つの専門準備科目を学習します。

課程修了者には言語教育院長からの推薦状が発行され、慶熙大学への出願時に有利になります。

使用教材

メイン教材として「경희한국어（慶熙韓国語）」シリーズを使用。2020年に出版された比較的新しい教材で、オンライン講義、MP3音声ファイル、動画教材、モバイル学習支援システム（LMS）といった多様なデジタルリソースと連携しているのが大きな特徴です。教室外でも効果的に自律学習を進めることができます。

学校施設と学生生活

キャンパス・施設

慶熙大学のキャンパスは、その美しさで知られており、学習環境としても非常に魅力的です。

ソウルキャンパスでは、語学堂の学生も大学の豊富な施設を利用できます。青雲館には文房具店、書店、コンビニ、郵便局、銀行、学生食堂などが集まっており、生活に必要なものがすべて揃います。中央図書館はヨーロッパの遺跡のような美しい建物として知られ、豊富な蔵書と静かな学習スペースを提供しています。

象徴的な建物である平和の殿堂は、BTSなど多くの著名なアーティストが公演を行ったことでも有名。キャンパス内には美しい自然公園のような散歩道や池もあり、学習の合間のリフレッシュに最適です。

国際キャンパスは、国内でも最大規模を誇る正門が印象的で、中央図書館、芸術・デザイン大学の建物、BLACKPINKのミュージックビデオのロケ地としても使用された野外劇場など、見所が満載。寮の建物内にも書店、フードコート、コンビニ、カフェ、ATMなどが備わっており、生活に便利です。

学生サポート・アクティビティ

慶熙大学語学堂の最大の特徴は「トウミ（チューター）制度」です。慶熙大学の韓国人学部生・大学院生が留学生の韓国語学習パートナーとなり、週に数時間、会話の練習をしたり、一緒に出かけたり、授業で分からなかったことを教えてもらったりできます。韓国人学生にとっては単位認定の対象となるため、留学生は基本的に無料でこのサポートを受けることができます。

文化体験プログラムも充実しており、正規課程では学期ごとにDMZ（非武装中立地帯）、ロッテワールド、ナミソム、各種公演観覧といった現場学習が企画されます。テコンドー、K-POPダンス、韓国料理体験、伝統工芸、書道といった多様な文化授業も選択できます。

各クラスには担任講師がおり、学習面だけでなく生活面についても定期的に相談に乗ってくれる手厚いサポート体制も魅力です。

滞在方法

慶熙大学語学堂への留学中の滞在先は、主に以下の選択肢があります。

学生寮

ソウルキャンパスでは、主に校外寮（チャンドクアン、リッチヴィルなど）が提供されています。1人部屋と2人部屋があり、ベッド、机、椅子、収納、インターネット、エアコンが基本装備。最寄りの回基駅周辺に位置し、大学までは徒歩またはバスで通学できます。

国際キャンパスでは、キャンパス内の学生寮（第2寮、ウジョンウォンなど）が利用可能。2人部屋が中心で、通学に非常に便利です。また、近隣の提携コシテルの紹介もあります。

学生寮は費用面や安全性、他の留学生との交流のしやすさから人気が高いですが、部屋数に限りがあるため、入寮を希望する場合は早期の申請が不可欠です。特にソウルキャンパスの寮は競争率が非常に高いと言われています。

コシウォン/オフィステル

試験準備生向けの家具付き個室住居です。ベッド、机、クローゼットなどが備え付けられ、比較的家賃が安価なのが特徴。トイレ・シャワーは個室内または共同で、共同キッチンや洗濯機が利用できます。月額40万ウォン〜で、保証金も少額または不要なことが多いです。

オフィステルは比較的新しく、セキュリティがしっかりしており、設備も整っていることが多いですが、家賃は高めになります。

ホームステイ

韓国人家庭の一室に滞在する形式。家族との交流を通じて、韓国の生活文化を深く体験し、日常会話を練習する機会が得られます。通常、朝夕の食事が提供されます。学校が直接斡旋するケースは少なく、多くは留学エージェントを通じて手配します。

ワンルーム/アパート

独立した住居で、プライバシーが確保され自由度が高いのがメリット。ただし、家具が付いていない場合が多く、高額な保証金が必要です。家賃も他の選択肢より高くなりますが、長期滞在には適しています。

ロケーションと周辺環境

ソウルキャンパス