未経験からIT留学！国は？費用は？受講後の進路と挫折のしやすさ

2023年1月17日2023年2月13日

Hiromi

インド留学現地スタッフ

インド在住。バンガロールの語学学校スタッフを経て、現在は留学タイムズのインド留学専門スタッフとして、留学生のサポートを行う。語学、IT、大学、大学院進学など個々の目的にあわせたオーダーメイドプログラムを提供。学校選びから生活面まで幅広く相談可能。

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IT留学というとハードルが高そう、と思う方も多いのではないでしょうか？しかし実際にIT留学に来られるほとんどの方が、今までプログラミングの学習経験はなく、環境を変え新しい挑戦をするために留学に来られています。

この記事では、現地のプログラミングスクールで、日本人留学生を数多く受け入れてきた筆者が、未経験からのIT留学について解説します。

未経験からIT留学

IT留学というと英語のスキルも必要になってくるのでハードルを高く感じる方も多いですが、IT留学に来られるほとんどの方が、今までプログラミングの学習経験はなく、環境を変え新しい挑戦をするために留学に来られています。また、英語力が不十分な場合は事前に英語のレッスンをとることも可能です。

IT留学に来られる未経験の方の例をご紹介します。

文系学部の大学生

大学在学中に休学をしてIT留学
就職先としてIT業界も検討中
就職活動でのアピールになる経験を積みたい

営業経験のみの社会人

IT業界への転職を検討中
IT系企業に所属しているが自分の部署は技術系ではない→業務の幅を広げるためのスキルアップ目的
退職して新しい生き方を模索している
退職してフリーランスになりたい

高校卒業後の進学先として

日本の普通科高校卒業後に海外の大学のIT系の学部に正規留学（3〜4年）

IT留学未経験者が挫折しやすいポイント

IT留学未経験の方がつまづきやすいポイントを挙げていきます。

英語での質問およびコミュニケーション

IT留学は英語で授業が行われます。そのため、英語で授業内容を理解し、先生への質問や進め方など、相談をすべて英語で行う必要があります。そのため、細かなニュアンスを伝えることができないと、次第にストレスが溜まっていく可能性が高く、初めてのプログラミング学習であれば、なおさらプログライング自体を好きではなくなってしまう懸念があります。

わからないことを先生に相談せず1人で長時間悩む

プログラミング学習では入力したコードが一字異なるだけで正しく処理がされないものですが、それをずっと悩んでいては時間の無駄です。つまづいたら先生に見てもらう習慣を身につけましょう。

長時間座ってコードと向き合っていられない

未経験でもIT留学後にエンジニアとして就職をしたり、フリーランスとして受注ができる方は、授業時間以外にもコードと向き合い、トライアンドエラーを繰り返しています。そもそもの向き不向きもありますが、成果を出したくてIT留学を決意したようであれば、限られた留学期間中は学習に集中してみましょう。そのための環境はあります。

いくつもの言語を学びすぎてどれも極められない

プログラミング未経験の方は、どの言語を学べばいいか分からない方が大半です。いくつもの言語に触れてどれかを選ぶことも大切ですが、まず一つを極めることも重要です。一つを完全に理解すれば、他の言語の習得も比較的容易になります。

初心者の方に人気のプログラミング言語：Python

受講が終わると学習をパッタリやめてしまう

プログラミング学習は筋トレや英語学習と同じで職を得るなど、成果を出すためには継続が欠かせません。IT留学をキャリアにつなげたいと考えているようであれば、受講後も学習を継続しましょう。

未経験からITエンジニアという進路の可能性

未経験の方がIT留学を通してエンジニアとして就職できる可能性は十分にあります。留学後すぐに職に就きたい方（インターンシップ含む）は受講中に企業にアピールするためのポートフォリオを作成していきます。

未経験からITエンジニアになるまでの留学期間は半年以上

一つの言語を基礎から応用まで習得するのには2〜3ヶ月を要します。習得したスキルを使いこなせるようになるには、そこからさらに3ヶ月〜6ヶ月を要すると考えておくのが無難でしょう。もちろん個人の素養にもよってきますので、それよりも早くスキルアップできる方もいれば、もっと長い時間トレーニングが必要な方もいらっしゃいます。

ITエンジニア以外にも仕事の選択肢は豊富

IT留学の経験を生かした進路の選択肢はITエンジニアやプログラマー、コーダーなどの実技と直結する職種以外にも豊富です。webディレクターやシステム系のコンサルタントなど、技術を習得することで、構造や全体像の把握が容易になります。ITと自分の強みを生かしたポジションを見つけることで、仕事の選択肢が広がります。

未経験からIT留学後はフリーランスになりたい

IT留学でスキルを身につけ、企業などから個人で受注できるようになれば、フリーランスとして生計を立てることも可能です。実際に留学後に受注できるようになり、世界中を放浪しながら、フリーランスエンジニアとして活躍される方もいらっしゃいます。

そのようなすぐに個人でも受注できるような方の特徴としては留学中はわき目もふらず朝から晩までコードと向き合い、受講後はインターンシップで実践を積みスキルと実績に貪欲である方が多い傾向です。

つまづいたら悩まず先生に相談する
朝から晩までコードと向き合う
受講後はインターンシップで実践をつむ

未経験でのIT留学に必要な英語力

IT留学で不自由なくプログラミングスキルを習得するために最低限必要な英語力はTOEIC740点ほど（英検準1級、TOEFL60、IELTS 6.0ほど）です。

未経験の方ほど英語力はあればあるほど学びが楽になる

英語力が不足していることで何が懸念点であるかというと、授業内容を正確に把握できないことだけでなく、先生への要望や質問を適切に伝えることができず、消化不良の出来事がたまり次第にプログラミング学習自体を好きではなくなってしまうことです。

授業内容が正確に把握できない
先生との意思疎通がうまくいかずにプログラミング学習環境に嫌悪感を抱いてしまう可能性がある

文化の異なる先生とのコミュニケーションを受け入れるマインドセットも必要

IT留学では文化、バックグラウンドの異なる先生から学ぶので、コミュニケーションの取り方も異なります。日本人同士であれば当然の対応とされていることも、インドでは伝えなければしてもらえないことも多いです。はじめは許容できても、言わない、言えないことで学習環境に嫌悪感を抱くようになってからでは遅いので、英語力と文化の異なる相手のコミュニケーションも受け入れるオープンなマインドをもって臨むと充実した留学が実現できるでしょう。

TOEIC740点（（英検準1級、TOEFL60、IELTS 6.0）以上の英語力があると望ましい
文化の異なる先生とのコミュニケーションを受け入れるマインド

未経験の方におすすめのIT留学先

未経験の方におすすめのIT留学先（国）をご紹介します。

インド

インドはIT大国として近年注目度が高まっている国です。ITは近年の著しい経済成長を支える産業で国としても力をいれており、ITスタートアップ企業の動向も盛んです。留学形態としてはプログラミング教室に限らず大学、大学院での学びも可能です。インドの学校は英語で授業が行われるため、英語×ITのスキルを身につけることができます。

1ヶ月あたりの留学費用の目安：15万円〜30万円
（含まれるもの：授業料、滞在費）

フィリピン（セブ）

語学留学先としても大人気のフィリピンでは、IT留学も人気です。日系の学校ではプログラミングと英語を一緒に学べ、受講後のキャリアサポートも一貫して受けられるスクールもあります。集中できる学習環境で、海に囲まれいつでもリフレッシュできます。

1ヶ月あたりの留学費用の目安：20万円〜30万円
（含まれるもの：授業料、滞在費）

カナダ

世界中から留学生が訪れるカナダ。留学プログラムも豊富です。外国人の就労受け入れにも積極的なため、就学と就労がセットになったプログラムも人気です。

1ヶ月あたりの留学費用の目安：25万円〜40万円
（含まれるもの：授業料、滞在費）

オーストラリア

カナダと同様に人気の留学先であるオーストラリア。プログラミングスクールだけでなく、大学、大学院、専門学校での就学も人気です。外国人の就労にも積極的なため、留学後にオーストラリアで働く選択肢も広がります。