留学エージェントなしでフィリピン留学は可能?メリット・デメリットを解説

留学エージェントなしでフィリピン留学をすることは可能です。
この記事では、留学エージェントの基本的なサービスやフィリピン留学の際にエージェントを利用することで得られるメリット、デメリットまでご紹介します。
【監修・執筆】留学タイムズ 編集部

私たち「留学タイムズ」は、留学業界で25年以上の歴史を持つ専門家チームです。
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- JAOS認定カウンセラーが監修・執筆
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長年の経験と留学生の皆様からいただく声を元に、後悔しない留学エージェント選びを全力でサポートします。
そもそも留学エージェントは何をしてくれるところ?
留学エージェントの主な役割は、留学プランの提案や申し込み代行などです。
具体的には以下のようなサービスが受けられます。
- 留学についての説明、カウンセリング
- 国や学校選びのサポート
- ビザや語学学校の申し込み手続き代行
- 渡航前の英会話レッスンサービス
- 現地でのトラブル対応
- 帰国後のキャリアサポート
留学エージェントによって金額やサービス内容の種類は異なりますが、初めて海外留学に行く方にとっては心強いパートナーとなることでしょう。
語学学校の申し込みは願書の取り寄せや英語での書類作成、ビザの申請には提出書類の準備が必要だったりと、初めてではわからないことがたくさん出てきます。
一つひとつ時間をかけて自分で調べて進めることも可能ですが、留学エージェントを利用すれば、スムーズにミスなく準備を進めることができます。
エージェントなしでフィリピンに留学する6つのステップ
もちろん留学エージェントを使わずにフィリピン留学することも可能です。
ここからは、エージェントを使わずに自力でフィリピン留学の準備を進めるための、具体的な手順を6つのステップに分けて徹底解説します。
一つひとつのステップは決して難しくありませんが、時間と手間がかかる作業です。このロードマップを参考に、計画的に準備を進めていきましょう。
- STEP1【留学半年前】情報収集
- STEP2【5ヶ月前】問い合わせ~見積もり依頼
- STEP3【4ヶ月前】申し込みと海外送金
- STEP4【3ヶ月前】パスポートとビザの準備
- STEP5【2ヶ月前】航空券と海外旅行保険の手配
- STEP6【1ヶ月前】出発前の最終準備
【留学半年前~】情報収集:膨大な学校から「本当に信頼できる一校」を見極める
留学準備の第一歩であり、最も重要なのが学校選びです。フィリピンには数百の語学学校があり、その中から自分に合った一校を見つけ出すのは根気のいる作業です。
① 学校選びの5つの比較ポイント
まずは以下の5つのポイントで、学校の候補を絞り込んでいきましょう。
- エリア:
都会的なセブ島、学園都市のバギオなど、エリアによって環境は大きく異なります。治安や気候も考慮して選びましょう。 - 学校のタイプ:
マンツーマン授業が多いスパルタ校、社会人が多く落ち着いた雰囲気の学校、リゾート気分も味わえる学校など、特色は様々です。 - コース内容:
日常英会話、ビジネス英語、TOEICなどの試験対策コースなど、自分の目的に合ったコースがあるかを確認します。 - 費用:
授業料だけでなく、寮の食費や現地で支払うビザ延長費用、SSP(就学許可証)なども含めた総額で比較することが重要です。 - 日本人比率:
英語環境にどっぷり浸かりたいなら日本人比率が低い学校、初めての海外で不安なら日本人スタッフがいる学校、というように判断します。
② 信頼できる情報源
学校の公式サイトだけでなく、複数の情報源から多角的に情報を集めるのが失敗しないコツです。
- 学校の公式サイト:
コースや料金の一次情報として必ず確認。ただし、良い情報しか載っていない可能性も考慮しましょう。 - 留学口コミサイト:
留学の口コミサイトで、卒業生のリアルな声を確認できます。 - SNS:
X(旧Twitter)やInstagramで「#(学校名) 留学」などで検索すると、留学中の学生の投稿が見つかることがあります。
個人での情報収集で難しいのが、Webサイトや口コミだけでは分からない学校の「本当の質」を見極めることです。例えば、講師の定着率や学校の経営状況、周辺エリアのリアルな治安といった情報は、なかなか表には出てきません。こうした現地の深い情報は、留学準備における一つの論点となるでしょう。
【5ヶ月前】問い合わせ~見積もり依頼
気になる学校が2~3校に絞れたら、学校の公式サイトの問い合わせフォームやメールアドレスから、直接コンタクトを取って見積もりを依頼します。日系の学校でなければ、やり取りは基本的に英語になります。
【コピペOK】英文メールテンプレート
件名:Inquiry about studying at [学校名]
本文:
Dear Sir or Madam,
My name is [あなたの名前], and I am writing from Japan.
I am interested in studying at your school and would like to get a quotation.
– Course: [希望コース名]
– Period: From [開始日] to [終了日] ([期間] weeks)
– Room Type: [希望の部屋タイプ (e.g., Single room)]
Could you please send me a detailed quotation including tuition, accommodation, and any other fees?
I look forward to hearing from you soon.
Best regards,
[あなたの名前]
【4ヶ月前】申し込みと海外送金
学校から受け取った申込書(Application Form)に記入し、学費を支払います。ここが個人手配で最もトラブルが起きやすいステップです。
- 申込書の記入:
パスポート情報などを参考に、全て英語で正確に記入します。 - 学費の支払い:
学校から指定された銀行口座へ、海外送金で支払います。送金方法は主に銀行窓口か、Wise(ワイズ)のような海外送金サービスを利用します。手数料や着金までの日数が異なるため、比較検討しましょう。
【3ヶ月前】パスポートとビザの準備
フィリピン留学では、事前に学生ビザを取得する必要はありません。観光ビザで入国し、現地で延長手続きを行うのが一般的です。
- パスポート:
有効期間が出国予定日+6ヶ月以上残っているか必ず確認しましょう。足りなければ更新手続きが必要です。 - ビザ:
30日以内の滞在であればビザは不要です。31日以上滞在する場合は、現地で観光ビザの延長手続きを行います。 - SSP(特別就学許可証):
フィリピンで合法的に勉強するために必須の許可証です。通常、入学後に学校が代理申請してくれますが、費用(約6,500ペソ~)は現地で支払います。
【2ヶ月前】航空券と海外旅行保険の手配
入学許可が下りたら、航空券と保険の手配を進めます。
- 航空券:
Skyscanner(スカイスキャナー)などの比較サイトを利用して、価格の安いチケットを探します。一般的に、出発の2~3ヶ月前が安く購入できるタイミングと言われています。 - 海外旅行保険:
必須ではありませんが、万が一の病気や盗難に備えて加入を強く推奨します。クレジットカード付帯の保険は、補償内容が不十分な場合が多いため、保険会社のプランと比較検討しましょう。
【1ヶ月前】出発前の最終準備
いよいよ出発まで1ヶ月。持ち物の準備や、最低限の英語学習を進めましょう。
- 持ち物:
常備薬、変換プラグ、SIMカードなど、フィリピンで必要になるものをリストアップして準備します。 - 英語学習:
空港での入国審査や、タクシーで使う簡単なフレーズを覚えておくだけでも、現地での安心感が大きく変わります。 - 各種手続き:
海外転出届の提出(長期の場合)、クレジットカードの海外キャッシング設定なども忘れずに行いましょう。
留学エージェントなしでフィリピンに留学するメリット
フィリピンは日本からの留学先として人気があり、日本語に対応している語学学校も多いため、エージェントを利用しなくてもチャレンジしやすいとも言われています。
まずは留学エージェントを利用せずにフィリピン留学をする際のメリットを3つご紹介します。
学校のスタッフから直接情報を聞ける
個人で留学準備をする際、渡航前に学校について疑問点があったり知りたいことが出てきた時は、直接学校に問い合わせをします。
もちろん学校のスタッフが直接回答してくれるので、情報が古かったり質問を取り違えたりということがありません。
現場のリアルな情報がもらえるのは、留学エージェントを通さず問い合わせをするメリットと言えるでしょう。
エージェントが取り扱っていない学校にも申し込める
留学エージェントを利用する場合、そのエージェントが提携している語学学校の中から通う学校を選ぶことになります。
留学エージェントの多くは、フィリピンの全ての語学学校と提携しているわけではないので、留学エージェントを利用する場合、通える学校の選択肢は制限されます。
一方で、個人で学校を申し込む場合は学校選択に制限はありませんので、自分が本当に行きたいと思った学校に申し込むことができます。
留学エージェントへの費用が発生しない
有料の留学エージェントの相場は、1回の留学で数万円〜30万円ほどです。
手数料が無料の留学エージェントの場合でも、オプションで有料サービスをつけると、その分の費用がかかります。
その点、個人で申し込めば、留学エージェントへ支払う費用は発生しませんので、留学コストを抑えられます。
留学エージェントなしでフィリピン留学するデメリット
次に、留学エージェントを利用せずにフィリピン留学をするデメリットもみて行きましょう。
自分に合った学校やコースが探しにくい
漠然と「フィリピン留学に挑戦してみたい」と思っても、どのような学校でどんなコースを学ぶのがいいのか自分ではわかりにくいものです。
留学エージェントを利用しない場合、各学校に用意されているコースや特色をなどを全て自力でリサーチすることになります。
フィリピンには語学学校の数が多いため、たくさんの学校を比較して自分にベストな学校を見つけるのはなかなか骨の折れる作業になるでしょう。
学校と直接英語でやりとりしなければならない場合がある
日系の語学学校でない限り、学校とのやりとりや願書は基本的に全て英語です。
英語が苦手な方は、英語のわかる友人知人に協力してもらったり、翻訳サイトを使うなど時間や労力がかかると思っておきましょう。
学校に自分で支払いをしなければいけない
申込書の提出だけでなく、もちろん学費の振り込みも自分で行います。
大きな金額を海外の銀行に送金した経験がある方は少ないのではないでしょうか。
作業に慣れた留学エージェントを通さず自分で行うと、どうしてもミスやトラブルが増えてしまいがちです。
また、希望する語学学校が本当に信頼できる学校なのか判断するのも難しく、場合によっては詐欺に遭う危険性も考えられます。
留学エージェントは過去の取引などを通して信用のある学校を把握しているため、エージェントを通せばそのような不安が軽減されます。
留学エージェントを利用してフィリピン留学するメリット
続いて、留学エージェントを利用した場合に得られるメリットについてもご紹介します。
ご自身の英語力や金銭面、時間節約など優先するポイントを考慮して留学エージェントを利用するか検討してみてくださいね。
各学校のプログラムや金額を比較できる
留学エージェントは留学プログラムの種類や金額に対する豊富な情報を持っているだけでなく、実際に体験した利用者からの体験談も集まってきます。
留学エージェントを利用すれば、留学の予算や滞在期間をカウンセラーに伝えるだけで利用者に合うコースをいくつかピックアップして提案してくれます。
膨大な経験と情報量から、短時間で自分で調べる以上のリアルな情報を提供してくれるのです。
エージェント独自の特別な割引が用意されていることもある
留学エージェントや語学学校が行っている割引キャンペーンを利用できれば、留学費用を抑えることができます。
割引の種類は、早期申し込みや長期留学、友達紹介キャンペーン、オフシーズンキャンペーンなど、留学エージェントや学校によってさまざまです。
留学エージェントを利用すると費用が上がると思っている方も多いと思いますが、実は学校へ直接申し込むより留学エージェントで手続きを行った方が安価になるということもあるのです。
留学エージェントを申し込む際には、キャンペーンや独自割引のチェックを忘れないようにしてください。
現地で困った時にすぐに相談できる窓口がある
留学エージェントでは、留学前のサポートと申し込み代行だけでなく、現地滞在中のトラブルにも対応してくれます。
対応方法はエージェントにより異なりますが、現地に日本人スタッフがいるサポートデスクが設置されていたり、24時間対応の電話窓口が開設されています。
留学エージェントを使用していない場合は、学校の窓口に相談するなど自力で問題解決にあたらなくてはなりません。
英語が苦手な方にとっては、日本語ですぐに相談できる留学エージェントの現地サポートデスクは大きな安心に繋がります。
ただし、現地サポートは別料金の留学エージェントもあるので、申し込みの際に料金形態を必ず確認しておきましょう。
留学エージェントを利用してフィリピン留学するデメリット
次に留学エージェントを利用した際のデメリットをご紹介します。
留学エージェントによってはサポート費用がかかる
留学エージェントを利用すると、語学学校の申し込み代行や航空券の手配などなどに対して、手数料がかかる場合があります。
航空券の購入や海外旅行保険の加入などは個人でも簡単に手続きできるため、費用を抑えながら留学エージェントを利用したいなら、サービスの範囲を限定して利用するのがおすすめです。
もちろんプロに任せれば書類の不備や手配ミスなどの心配も少なく、自分は他の準備や英語の学習に時間を充てられるというメリットもあります。
留学エージェントを利用する際は、手数料に相応したサービスやサポートがあるか、内容をきちんと確認しておきましょう。
学校選択の幅が狭まることもある
留学エージェントは学校との繋がりによって提携先やプランが異なります。
中には1ヵ国や1都市に特化した留学エージェントもあります。
たとえばフィリピンの場合だと、留学先として人気のあるセブ島の学校だけを取り扱っているエージェントも多く存在します。
その会社を利用する場合は、セブ島以外のエリアの学校には留学できないということになります。
気になる語学学校やコースが決まっている方は、その学校を取り扱っているエージェントを探して問い合わせをしてみることをおすすめします。
サービスの質にばらつきがある
大手から地域密着の会社まで、日本には100社以上もの留学エージェントがあり、サービスの質もさまざまです。
大手のエージェントなら公式サイトや口コミサイトでサービスを把握しやすいですが、中には手数料の高いプランを提案してきたり、見積もりが不明瞭だったりと満足度の低いサービスを提供している会社もあります。
申し込みの前には公式サイトやパンフレットからサービス内容や金額を確認し、見積もり明細をきちんと出してもらいましょう。
そして、できれば複数社の説明を聞き、比較してから申し込みを行ってください。
留学エージェントが必要ない人・利用した方がいい人
初めて留学する人は、留学エージェントを利用するのがおすすめです。
留学準備のための知識やステップがわからない場合、書類の不備や申し込みのミスも圧倒的に減るカウンセラーのサポートがあると非常に安心です。
また留学中のサポートや万が一の時のトラブル対応が必要な人も、エージェントの利用を検討するといいでしょう。
忙しくて留学のリサーチや手続きに時間を割けない人にも、留学エージェントの利用がおすすめです。
学校の調査や比較は想像以上に時間がかかります。
いくつかの学校に絞り込んだ状態でカウンセラーに提案してもらうことで、時間短縮に繋がり決断もしやすくなるでしょう。
一方で、海外旅行に行き慣れている方や自分で手続きができる方は、留学エージェントなしでフィリピン留学に挑戦してみるのもおすすめです。
学校や寮の申し込み、ビザ申請を自分で行うのもいい経験になります。
さらに、現地でのトラブルも自分で解決できる、やってみたい、という方にもエージェントは不要でしょう。
留学エージェントを利用する際の手数料を節約できるので、費用も抑えられます。
自分に合ったスタイルでフィリピン留学を成功させよう
今回はフィリピン留学で留学エージェントを使う流れや、メリット・デメリットまでご紹介しました。
フィリピンは留学先として人気が高く、日本語の公式サイトを用意してくれている日本資本の語学学校も多いので、エージェントなしでもチャレンジしやすい留学先と言えるでしょう。
ただ、上記でご紹介した通り、留学エージェントは、独自の割引で安くなったり、さまざまなサービスを受けられるなど、メリットがたくさんあります。
エージェント選びに失敗さえしなければ、個人で申し込むよりもむしろ良い面が多くあります。
基本的に相談料は無料ですので、まずはいくつかのエージェントの無料カウンセリングを受け、サービス内容を確認してみてください。
実際に話を聞いてみると、個人申し込みでは受けられないような、語学学校の比較、独自の割引サービス、現地サポートなどのメリットを感じることもできるはずです。















