ニュージーランド留学の費用はどれくらい?内訳や安く抑える方法も解説
のんびりした雰囲気のニュージーランドは、初心でも安心できる留学先です。ワーキングホリデービザ制度(1年間滞在できるビザ)もあるので、アルバイトも可能です。
そんなニュージーランドへの留学を検討している人の中には、費用がとのくらいかかるか気になっている人も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、ニュージーランド留学にかかる費用について解説します。
ニュージーランド留学の費用を抑える方法や、留学費用が安く済む学校もご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
ニュージーランド留学の費用の目安
ニュージーランド留学の費用は、1ヶ月で45〜50万円、1年間だと300〜350万円が目安になります。
期間 | 費用の目安 |
---|---|
1ヶ月 | 45〜50万円 |
3ヶ月 | 95~105万円 |
半年間 | 170~190万円 |
1年間 | 300~350万円 |
※語学学校へ留学した場合の費用です。
※上記費用の目安に含まれるものは、入学金・授業料(フルタイム・およそ20時間/週)・滞在手配料・滞在費用(ホームステイ)・空港送迎(片道)・航空券代・保険代となります。
※上記費用は、2023年3月時点の料金やレートでの参考費用になります。
料金は学ぶ都市や学校によって異なりますので、参考としてご覧ください。
ニュージーランド留学の費用の内訳
ニュージーランドの語学学校へ留学する場合の費用には、下記のものがあります。
- 入学金
- 授業料
- 教材費
- 滞在先手配料
- 滞在費
- 空港送迎費
- 海外送金手数料
- 航空券代
- 保険代
- ビザ申請費用
- 食費
- 通信費
- お小遣い
それぞれ簡単に説明していきます。
入学金
日本の学校へ入る時と同じように、ニュージーランドの語学学校へ入るには、入学金を支払う必要があります。
入学金は学校によってそれぞれ異なりますが、ニュージーランドの語学学校の場合、$250ほどが相場です。
授業料
語学学校の授業料は、コースごとに金額が異なります。
一般的に、どのコースも1週間あたりの単価が設定されており、コース受講期間が長くなるほど単価が安くなります。
例えば下記のようなイメージです。
週数 | 授業料 |
---|---|
1〜11週間 | $410/週 |
12〜23週間 | $400/週 |
24週間以上 | $390/週 |
ニュージーランドの語学学校の場合、1〜11週間の授業料の単価は、1週間あたり$410〜$450ほどが相場です。
教材費
教材費の金額設定は、各学校により異なります。
ニュージーランドの語学学校の場合、留学期間に関わらず、一律料金が設定されている場合が多いです。
ニュージーランドの教材費の相場は、$120〜$240ほどです。
滞在先手配料
滞在先手配料とは、ホームステイや寮の申し込みを学校経由で行う場合、滞在先を手配するために発生する手数料です。
ニュージーランドの滞在先手配料の目安は、$250ほどです。
滞在先手配料は授業料などとは異なり、滞在期間に関係なく一律で設定されています。
入学金と同じように、最初に1回だけ支払うようなイメージです。
ただし、現地滞在中にホームステイ先を変更するような場合は、滞在先手配料が再度発生するケースもあります。
滞在費
滞在費というのは、ホームステイ代や寮代のことを指します。
滞在費は授業料と同じく、1週間あたりや4週間あたりの単価が設定されていることが多いです。
ニュージーランドの場合、ホームステイは1週間あたり$270〜$330ほどが相場です。
ホームステイは朝夕の2食付きが一般的ですが、学校によっては朝食のみや食事なしが選べることもあります。
もちろん食事が少ない方が単価は安価になります。
空港送迎費
空港送迎費は、空港からホームステイなどの滞在先へ送迎してもらう場合の費用です。
空港送迎は必須ではなく、オプション扱いになっている学校がほとんどです。
ニュージーランドの空港送迎費の目安は、片道$115〜$150ほどです。
海外送金手数料
学校へ留学費用を送金する際、送金手数料が発生します。
留学エージェントを通して申し込みをする場合は、エージェントが代わりに送金してくれます。
各エージェントでは、海外送金手数料を一律で設定していることが多いです。
航空券代
航空券代は、時期や空席状況によって変動します。
やはり夏休みなど、留学や旅行をする人が多い時期は高くなる傾向にあります。
ニュージーランドの場合、東京〜オークランドの往復航空券は12万円ほどが相場です。
保険代
海外の語学学校へ留学する際、保険に加入する必要があります。
保険もいろんな会社から商品が出ており、費用はそれぞれ異なりますが、1ヶ月あたり2〜3万円ほどが目安です。
ビザ申請費用
学生ビザやワーキングホリデービザで渡航する人は、それぞれビザ申請費用が必要です。
ニュージーランドのビザ申請費用は、それぞれ下記の通りです。
- 学生ビザ:$35
- ワーキングホリデービザ:$35
もしビザ申請を業者に代行してもらう場合は、別途、申請代行費用が発生します。
食費
学校に滞在先の手配を依頼する場合、ホームステイなら朝夕の2食付き、学生寮なら食事なしというのが基本です。
そのため、ホームステイの場合は昼食代が、学生寮の場合は3食の食費がかかります。
また、現地に行ってからシェアルームなどをする場合も、当然ながら3食の食費が発生します。
ニュージーランドの食費の相場は、1ヶ月あたり$400〜$500ほどです。
通信費
現地でスマホを使えば、もちろん通信費が発生します。
ニュージーランドではスーパーやコンビニなどでSIMカードが売られており、それを購入して使う人が多いです。
お小遣い
現地で使うお小遣いは、人によって必要な金額が大きく異なると思いますので、現地でどんな生活をするか想像して準備しましょう。
日本の1.5倍ぐらいを目安に計算してみてください。
ニュージーランド留学の費用を抑える方法
ここでは、ニュージーランド留学にかかる費用を抑えるコツをご紹介します。
- 学校のキャンペーンを利用する
- 円高の時に留学する
- 学費の安いコースを選ぶ
それぞれの中身を見ていきましょう。
学校のキャンペーンを利用する
1つ目は、語学学校のキャンペーンを利用することです。
語学学校のなかには、期間限定で、下記のようなお得なキャンペーンを提供しているところがあります。
- 授業料10〜20%オフ
- 入学金免除
- 教材費免除
キャンペーンの条件も様々で、例えば下記のようなイメージです。
- 〇〇月〇〇日までに申込が必要
- 24週間以上留学する場合に適用
各キャンペーンの条件をクリアする必要はありますが、通常の申し込みよりもお得に留学できるケースもあるので、留学費用を抑えたい場合は、キャンペーンを上手に活用しましょう。
キャンペーンを利用する際に活用したいのが、留学エージェントです。
留学エージェントは各学校から最新のキャンペーン情報を常に学校から共有されており、費用を抑えて留学できる学校を把握しています。
手数料無料の留学エージェントもたくさんありますので、ぜひ一度相談してみてください。
ニュージーランド留学を取り扱っているエージェントの料金や特徴については、下記の記事で詳しくご紹介しています。
円高の時に留学する
留学費用を大きく左右するのが、為替レートです。
語学学校はニュージーランドにあるため、学校から請求される費用は、ニュージーランドの通貨であるNZD(ニュージーランド・ドル)になります。
しかし、多くの人はニュージーランド・ドルを持っていないため、支払うときは、日本円をニュージーランド・ドルに変えて送金することになるのです。
そこで重要なのが、ニュージーランド・ドルと日本円の為替レートです。
下記のチャートは、2022年から2023年にかけてのニュージーランド・ドルと日本円の為替レートになります。
このチャートを見ると、一番円高のときは1ニュージーランド・ドル80円、一番円安の時は1ニュージーランド・ドル88円となっています。
例えば留学費用が10,000ニュージーランド・ドルだった場合、それぞれのレート時では、支払う費用は下記の通りです。
- 1ニュージーランド・ドル80円の場合:800,000円
- 1ニュージーランド・ドル88円の場合:880,000円
ニュージーランド・ドルで見ると同じ金額なのに、為替レートの影響で、8万円の差が出ています。
このように、為替レートの影響で、日本円で見た場合のニュージーランド留学にかかる費用は大きく変動します。
為替相場の動きを見極めるのは難しいですが、費用を抑えるなら、できるだけ円高の時に留学するのがおすすめです。
学費の安いコースを選ぶ
先ほど触れた通り、学校の学費はコースごとに異なります。
基本的に一番安く設定されているのは、一般英語コースです。
また一般英語コースのなかにも、1日4〜5時間ほど授業のある「フルタイム」と、1日2〜3時間程度の「パートタイム」などのコースがあります。
フルタイムとパートタイムだと、当然ながらパートタイムのコースの方が安くなるので、費用を抑えたい場合は検討してみてください。
ニュージーランドの物価が高い都市と安い都市
ニュージーランドの物価は、全体的に日本より少し高いですが、近年最低時給が上がってきています。衣類は日本の方が安い場合が多いので、日本か持ってきた方が良いかもしれません。
大都市は家賃が高いですが、その分色々な物が集まるので生活費は安いです。田舎は家賃が安いですが、生活費が都会より高い場合があります。
また、都市部ではカード決済が中心でどんどん広まっています。
オークランド
国内で一番大きな都市ですが、東京に比べるとかなりコンパクトな街です。
家賃は国内の中で高めですが、生活費は安いです。『Pak’nSave』『Countdown』というスーパーが安く、品揃えも良いので、生活用品だけでなくお土産を買う場所としてもオススメします。
クライストチャーチ
国内で2番目に大きな街ですが、人口が40万人以下なので、大阪のような規模を想像しながら行くと驚くと思います。銃乱射事件が起きたので怖いイメージを持たれている方もいるかもしれませんが、むしろかなり治安の良い街です。都会と田舎が共存しているので、アルバイト先を探しやすい街でもあります。
クイーンズタウン
国内でトップクラスの人気誇る観光名所です。山々に囲まれ、スキー・スノーボード、乗馬などアクティビティ天国で、バンジージャンプ発祥地でもあります。そのため、物価も国内では高めです。現在都市部にある安い大型スーパーがなく、それができれば物価が安くなるかもしれません。観光名所なのでアルバイト先が見つけやすいです。
ニュージーランドで留学費用が安い語学学校
語学学校により授業料はバラバラですが、ここでは留学費用が安い学校を何校かピックアップします。
Waikato Institute of Education
Waikato Institute of Education(WIE)は、ニュージーランドで4番目に大きい都市ハミルトンにある語学学校です。
オークランドからは約1時間30分ほどで、ニュージーランド有数の観光地であるホビット村、ロトルア、タウポ、タウランガへのアクセスも良く、英語学習をしながら観光やアクティビティを楽しむのにも適した場所です。またワイカト大学やWintecへの進学をお考えの学生さんにも人気です。
WIEでは一般英語、NZCEL、試験対策、専門英語、高校入学準備、TESOLなど多様なコースがあります。
【Waikato Institute of Educationの料金(2023年)】
項目 | 費用 |
---|---|
入学金 | $180 |
授業料(一般英語、週25時間) | $410 / 週(2〜10週の単価) |
教材費 | $240(週25時間コースの場合) |
滞在手配料 | $200 |
滞在費(ホームステイ、個室、18歳以上) | $270 / 週(18歳以上の料金) |
空港送迎費 | $150(片道) |
1ヶ月の留学費用の目安:約302,000円
※NZ$1=85円の場合
※含まれる費用:入学金、授業料、教材費、滞在手配料、滞在費、空港送迎費(片道)、海外送金手数料
Worldwide School of English
Worldwide School of Englishは、1989年創業の語学学校です。
世界35ヵ国以上から生徒が集まる国際色豊かな環境が特徴です。
NZQAのカテゴリー1に属しており、授業の質も高い学校となっています。
学校はオークランド中心地に位置しています。
【Worldwide School of Englishの料金(2023年)】
項目 | 費用 |
---|---|
入学金 | $250 |
授業料(一般英語、週20時間) | $430 / 週(2〜11週の単価) |
教材費 | 授業料に含む |
滞在手配料 | $250 |
滞在費(ホームステイ、個室、18歳以上) | $330 / 週(18歳以上の料金) |
空港送迎費 | $130(片道) |
1ヶ月の留学費用の目安:約317,000円
※NZ$1=85円の場合
※含まれる費用:入学金、授業料、教材費、滞在手配料、滞在費、空港送迎費(片道)、海外送金手数料
Mount Maunganui Language Centre
Mount Maunganui Language Centreは、マウントマンガヌイの中心に位置する、1990年開校の語学学校です。
1クラスの生徒数が平均7名と、少人数制なのが特徴です。
【Mount Maunganui Language Centreの料金(2023年)】
項目 | 費用 |
---|---|
入学金 | $250 |
授業料(一般英語、週23時間) | $435 / 週(1〜11週の単価) |
教材費 | $20 / レベル |
滞在手配料 | $250 |
滞在費(ホームステイ、個室、18歳以上) | $300 / 週 |
空港送迎費 | $150(片道) |
1ヶ月の留学費用の目安:約313,000円
※NZ$1=85円の場合
※含まれる費用:入学金、授業料、教材費、滞在手配料、滞在費、空港送迎費(片道)、海外送金手数料
気になる学校があれば、ぜひ一度留学エージェントに相談してみてください。
ニュージーランド留学を取り扱っているエージェントの料金や特徴については、下記の記事で詳しくご紹介しています。
ニュージーランドではアルバイト可能?
ニュージーランドには『ワーキングホリデー制度』があり、近年最低賃金が上がっています。
英語力に自信がない方は『日本食レストラン』『ファームステイ』などが主流ですが、英語力があればあるほど、可能性が広がります。
また、ニュージーランドで働けるように学ぶコースを取り扱っている語学学校もあります。
ABC College of English
クイーンズタウンにある語学学校で、英語+ワークプレイスメントプログラムがあり、ホテルやレストランショップなどで働け、ホスピタリティーについて学べます。クイーンズタウン自体、大人気の観光名所なので仕事も見つけやすい環境です。
ニュージーランドではチップや税金はかかるの?
基本的にチップは不要ですが、何か素晴らしい特別サービスを受けた場合、感謝の気持ちを込めて渡すと良いでしょう。消費税は15%です。
ニュージーランドに留学するメリット
- 治安が良い
- 日本とあまり物価が変わらない
- のんびりした雰囲気で、フレンドリーな人が多い
- 都会だけでなく、カヤッキングやパラグライダーなど、自然を思いっきり楽しめる
上記以外にも多くの魅力があり、初めての留学先として選ばれることも多いです。
お子様でも安心して学べる環境なので、夏休みや冬休みを利用した『ジュニアプログラム』が多くの語学学校で開催されています。
英語が全く話せず不安な方は、マンツーマンレッスンが主流なフィリピンで学んだ後、公用語が英語であるニュージーランドでグループレッスンを受け、その後アルバイトをする方もいます。
ニュージーランドは、ヨーロッパと比べて比較的アルバイトが見つけやすい環境です。
ニュージーランド留学の費用は留学エージェントに相談しよう
今回は、ニュージーランド留学の費用について解説しました。
ニュージーランド留学の費用を抑える方法のところでも説明した通り、留学エージェントはさまざまな学校の情報を把握しており、各学校のキャンペーン情報も熟知しています。
また、エージェント独自の割引などもあるので、上手に活用すれば、留学費用を大きく抑えることができるかもしれません。
これからニュージーランドへの留学を検討している方は、ぜひ一度留学エージェントへ相談してみてください。