旅行や留学で海外へ行く時には、事前に日本円を現地のお金に替えておく必要があります。世界中のお金の価値は1分1秒単位で変わり続けています。円の価値が高い「円高」の時に旅行や留学へ行くと、海外での買い物をお得にできます。

日本円の価値が高い時に海外へ行くとお得?

多くの人はテレビのニュースなどで「1ドル●●●円」といったセリフを聞いた事があると思います。知らない人からしたら「???」って感じですよね。

これは「為替相場の動き」を説明しています。もう少し簡単な言葉で言うと、日本円と海外のお金を両替する際の基準値のことです。

結論だけ先に言うと、日本円の価値が高い時(円高)に海外へ行く人は得をして、日本円の価値が低い時(円安)に海外へ行くと損をしてしまいます。

円の価値は常に変わり続けている

旅行や留学で海外へ行く時には、事前に日本円を海外のお金に両替する必要があります。アメリカへ行くなら米ドル、ヨーロッパへ行くならユーロという感じですね。

この時、空港や街中の両替所は「1ドル●●●円」という価格を提示して、両替を請け負ってくれるという仕組みです。

この比率は両替所が適当に決めているわけではなく「今この瞬間に日本円とアメリカドルがどれだけ売買されているか」によって決まります。つまり、1分1秒という世界で変わり続けていて、その額(為替レート)に応じた額を提示しているのです。

円高と円安の仕組みを理解する

まずはザックリで良いので、円高と円安の仕組みについて理解しましょう。上の表は、日本円とアメリカドルの為替レートの推移を表したもので、一般的に「チャート」と呼ばれるものです。

2012年頃は「1ドル80円前後」で推移していました。この頃にアメリカへ行くとしたら、両替所に行って80円を出せば、1ドルと交換してもらえます。

対して2015年頃になると「1ドル120円前後」になっています。この頃になると、両替所で1ドルを受け取るためには、120円のお金を出さなければいけません。

つまり、1ドルあたりに出す日本円が少ないほど、日本円の価値が高くなるので「円高」となります。逆に、1ドルあたりに出す日本円が多いほど、日本円の価値が低くなるので「円安」になります。

ハンバーガー

海外へ行くなら「円高」の時を狙う

具体的にアメリカへ行った時のことを考えてみると分かりやすいかと思います。

例えばアメリカのファストフード店でのホットドッグ1つの価格が「5ドル」だったとします。

1ドル80円の円高の時には、日本円に換算すると400円でホットドッグを買う事ができます。しかし、1ドル120円の円安の時には、日本円に換算すると600円出さないとホットドッグは買えません。

円高のタイミングで両替をしておく

日本円を海外のお金に替えるのは、旅行や留学へ行くタイミングでなくても構いません。街中や空港の両替所、銀行、あるいはFX会社を通じてなど、替えられるタイミングはいつでも良いのです。

つまり、将来的に海外へ行くことが確定しているなら、円高のタイミングを狙って先に替えておくというのは全然ありです。

先程はアメリカドルを例にしましたが、ヨーロッパの通貨であるユーロ、イギリスのポンド、オーストラリアの豪ドル、カナダのカナダドルなども同様です。

帰国後に日本円に戻す時も同様

旅行や留学を終えて日本に帰ってきた時には、残ったアメリカドルを日本円に戻します。その時も、今そのタイミングでの為替レートによる基準価格が適用される事となります。

例えば、渡米する時には1ドル100円だったので、100,000円を1,000ドルに両替したとします。そして1,000ドルのうち900ドルをアメリカで使って、残った100ドルを持って帰国しました。

帰ってきて日本円に戻そうと思って両替所に行ったところ「1ドル90円」という価格が提示されていました。つまり、持っていた100ドルを日本円に戻した場合、受け取れる額は9,000円ということです。

何だか損した気分になってしまいそうですが、為替レートとはそういうものです。もしもそうした事態を防ぎたいなら、しばらくはアメリカドルのまま手元に持っておき、再び1ドル100円くらいになったら戻すという方法があります。

海外でクレジットカードを使う場合

昨今では多くの人がクレジットカードを持っていて、海外でも使えるものも増えてきています。旅行や留学で海外へ行って、現地での支払いをクレジットカードでする人も多いでしょう。現金を持ち歩くのが不安という人にはおすすめです。

クレジットカード支払い時にも為替レートが適用されますが、この場合は買い物をした瞬間のレートではなく、数日後の換算日のレートが適用となります。つまり、買い物をしてから何らかの理由で為替レートが大幅に動いた場合には、実際の請求額が大きく変わる場合があるので注意が必要です。

【まとめ】円高のタイミングを狙って海外へ

海外へ行ったことがない人にとっては、日本円以外の通貨は基本的には馴染みがないので、覚えるまでにはなかなか難しいかもしれません。

しかし、この円安と円高について覚えると、世界のお金の流れがかなり分かるようになってきます。サラリーマンや主婦でも手軽にできる投資として知られている「FX」も、この日本円と海外のお金のトレードを活用した投資方法です。

  • 円高は円の価値が高い時
  • 円安は円の価値が安い時
  • 海外へ行くなら基本的に円高の時がおすすめ
  • 両替のタイミングは円高の時を狙う

今回のまとめとして上記4つを覚えておきましょう。また、興味がある方はFX投資を始めてみると世界のお金の動きが鮮明に見えてくるかもしれません。


【監修】村上 敬
マネットFX編集長、ファイナンシャルプランナー

公式ページ:「ファイナンシャルプランナー村上敬」