アイルランドってどんな国?気候や時差、服装や留学事情について
アイルランドという国名を聞くと、どんなイメージが浮かびますか?
実際にはどんな国なのか、詳しくは知らないという方も多いのではないでしょうか。
留学先として考えているけれど、アイルランドの特徴や魅力がいまいちわからず、迷っている人もいるかもしれません。
そこで、この記事では、アイルランドの魅力や特徴を徹底的に解説していきます。
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アイルランドの基本情報
正式名称 | The Republic of Ireland |
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首都 | ダブリン |
面積 | 70,300 sq km |
人口 | 約500万人 |
政治体制 | 立憲共和制 |
通貨単位 | ユーロ(EUR) |
主要言語 | 英語、アイルランド語(ゲール語) |
地理と人口
アイルランドは、ヨーロッパ大陸の西に位置しています。
国土の面積は約70,000平方キロメートルで、日本の四国とほぼ同じ大きさです。アイルランド島の約5分の4を占めており、北東部はイギリス領北アイルランドと接しています。
首都のダブリンは、アイルランド東部にあり、人口約54万人の国内最大の都市です。ダブリンは政治、経済、文化の中心地で、歴史的建造物と現代的な施設が共存しています。
国全体の人口は約500万人で、人口密度は1平方キロメートルあたり約72人と、ヨーロッパの中では比較的低い部類に入ります。
主要な都市は、首都ダブリンの他に、南部のコーク、西部のゴールウェイ、南西部のリムリック、南東部のウォーターフォードなどがあります。
コークは第二の都市として知られ、ゴールウェイは芸術と音楽の街として人気があります。
言葉
アイルランドの公用語は、アイルランド語(ゲール語)と英語の2つです。
アイルランド語は、ケルト語族に属する古い言語で、国の文化的アイデンティティを象徴しています。
しかし、日常生活では英語が主に使用されており、アイルランド語を流暢に話せる人は少数派です。
政府は、アイルランド語の保護と普及に力を入れており、学校教育でも必修科目として教えられています。
時差
日本との時差は、マイナス9時間です。
3月の最終日曜日~10月の最終日曜日までは夏時間(サマータイム)となり、マイナス8時間になります。
気候
アイルランドは緯度の割に比較的温暖な気候です。
夏の平均気温は15〜20℃、冬の平均気温は5〜8℃程度です。寒さは厳しくなく、氷点下になることは稀です。
年間を通じて降水量が多く、平均的な年間降水量は800〜2,800mm。冬の降水量が最も多く、夏は比較的少ないですが、それでも雨の日が多いです。
アイルランドの天気は非常に変わりやすく、一日のうちに晴れ、雨、曇りが交互に訪れることがあります。予測しづらい天候が特徴です。
夏は日が長く、夜が短いのが特徴です。逆に冬は日が短く、夜が長いです。
特に冬季は曇りの日が多く、日照時間が短くなります。
服装
アイルランドの気候は変わりやすいため、服装選びには注意が必要です。
春
春は3月から5月で、気温は7℃から13℃程度。軽めのコートやジャケット、セーターなどの重ね着がおすすめです。突然の雨に備えて折りたたみ傘も必携です。
夏
夏は6月から8月で、最も過ごしやすい季節です。気温は14℃から20℃くらいで、日本の初夏のような感覚です。半袖シャツやカーディガン、薄手のジャケットなどを用意しましょう。ただし、夜は冷え込むことがあるので、羽織るものを忘れずに。
秋
秋は9月から11月で、気温は10℃から15℃程度。徐々に肌寒くなるので、セーターやジャケット、コートなどの防寒着が必要になります。雨も多くなるので、防水性のある靴や雨具も重要です。
冬
冬は12月から2月で、最も寒い季節です。気温は4℃から8℃くらいで、日によってはもっと下がることも。厚手のコート、マフラー、手袋、帽子などの防寒具が欠かせません。室内と外の温度差が大きいので、重ね着できる服装が便利です。
年間を通して雨が多いのがアイルランドの特徴です。防水スプレーを靴や上着にかけておくと安心です。また、風が強いこともあるので、折りたたみ傘よりも頑丈な長傘の方が使いやすいでしょう。
季節を問わず、歩きやすい靴を選ぶことも大切です。石畳の道や起伏のある地形が多いため、スニーカーやウォーキングシューズがおすすめです。観光地や自然の中を歩く機会が多いので、快適な靴選びは重要なポイントです。
食文化
伝統的なアイリッシュ料理は、シンプルながらも心温まる味わいが特徴です。
代表的な料理として、アイリッシュシチューがあります。ラム肉やビーフ、ジャガイモ、ニンジンなどの野菜をじっくり煮込んだ栄養満点の一品で、寒い季節には特に人気があります。
また、アイルランドと言えば、パブ文化を外すことはできません。パブでは、ギネスビールやアイリッシュウイスキーといった伝統的な酒類とともに、フィッシュアンドチップスやシェパーズパイなどの軽食を楽しむことができます。これらの料理は、留学生にとっても親しみやすく、現地の人々との交流の場としても最適です。
近年では、アイルランドの食文化も進化を遂げており、新鮮な海産物を使った料理や、地元の有機野菜を活用した創作料理なども人気を集めています。
特に首都ダブリンでは、世界各国の料理を楽しめるレストランも増えており、食の選択肢が豊富です。
アイルランドの食文化を体験することは、単に味覚を楽しむだけでなく、その国の歴史や人々の暮らしを理解する上でも重要な要素となります。
留学中に様々な料理を試してみることで、アイルランドという国をより深く知ることができるでしょう。
宗教
カトリック教会が長年にわたり大きな影響力を持ってきました。
現在でも、人口の約78%がカトリック信者であり、アイルランド社会に深く根付いています。
経済
アイルランドは、グローバル企業にとって魅力的な投資先として注目を集めています。
特に、IT産業や製薬産業において、多くの多国籍企業がアイルランドに拠点を構えています。
その理由の一つは、アイルランドの法人税率の低さです。低率の法人税は、企業にとって大きな魅力となっています。
また、アイルランドは英語圏であり、EU加盟国でもあるという地理的・言語的な利点も、グローバル企業の進出を後押ししています。
グーグル、フェイスブック、アップルなどのテクノロジー企業や、ファイザー、ジョンソン・エンド・ジョンソンなどの製薬企業が、アイルランドに大規模な拠点を設けています。
これらの企業の進出により、アイルランドの経済は大きく成長し、雇用機会も増加しています。
一方で、グローバル企業の進出に伴い、ダブリンを中心とした都市部では住宅価格の高騰や生活コストの上昇といった課題も生まれています。
治安
アイルランドは、世界的に見ても治安の良い国の一つとして知られています。
世界平和度指数(Global Peace Index)の2024年のランキングでは、アイルランドは世界2位という結果が出ています。
特に、首都ダブリンを含む主要都市では、観光客や留学生も安心して過ごせる環境が整っています。
犯罪率も比較的低く、暴力事件の発生頻度も少ないため、日中の外出はもちろん、夜間の外出も比較的安全です。
ただし、どの国でも同じですが、完全に安全というわけではありません。
スリや置き引きなどの軽犯罪には注意が必要です。
特に、観光客が多く集まる場所や公共交通機関では、貴重品の管理に気をつけましょう。
また、深夜の一人歩きは避け、常に周囲に注意を払うことが大切です。
アイルランド留学を考えている方は、現地の文化や習慣を理解し、基本的な防犯対策を心がければ、安心して充実した留学生活を送ることができるでしょう。
チップの文化
アイルランドには、アメリカなどと比べるとチップの文化はそれほど強くありません。
レストランでは、通常10%程度のチップが期待されますが、必須ではありません。特に、サービス料が既に含まれている場合は不要です。
チップは必須ではなく、良いサービスを受けた場合に感謝の意を示すためのものです。
チップを求められることはほとんどないので、サービスに満足した場合に自主的に渡すのがマナーです。
アイルランドの歴史
アイルランドの歴史は、古代ケルト文化から現在まで、波乱に富んでいます。
紀元前2000年頃、ケルト人が島に渡来し、独自の文化を築きました。
5世紀には聖パトリックによってキリスト教が広まり、修道院文化が発展。
しかし、9世紀からはヴァイキングの侵攻に悩まされることに。
12世紀にはイングランドの支配下に入り、以後数世紀にわたる抵抗と闘争の時代が続きます。
19世紀半ばには大飢饉に見舞われ、多くの人々が海外へ移住。
1922年にアイルランド自由国として、そして1949年にアイルランド共和国として、ついに完全な独立を果たしますが、北アイルランド問題など課題も残りました。
現在は EU 加盟国として経済発展を遂げ、豊かな文化遺産と自然を誇る国として世界中から注目を集めています。
アイルランドにはこうした複雑な歴史が息づいており、留学をすると、街並みや人々の中に、今も昔の面影を感じることができるでしょう。
アイルランドで可能な留学の種類
ここでは、アイルランドではどのような留学ができるのかご紹介します。
語学留学
ダブリンやコークなどの都市部には多くの語学学校があり、短期から長期まで様々なプログラムが用意されています。
大学付属の語学コースなどもありますが、語学留学の場合、私立の語学学校で学ぶ人が大半です。
アイルランドの語学学校は、ヨーロッパ出身の留学生が多いのが特徴です。
【主な語学学校認定機関・団体など】
・ACELS
教育庁の監督機関。語学研修機関の審査を行っている。ACELSの審査後、教育庁の認可を得て語学研修機関は運営されている。また、MEI~RELSAという自主運営組織が、ACELSに認定されている学校によって構成されている。
大学進学
アイルランドには世界的に評価の高い大学が多数あります。
特に、トリニティ・カレッジ・ダブリンやユニバーシティ・カレッジ・ダブリンは人気です。
学部留学だけでなく、大学院留学も可能です。
多くの大学やカレッジの進学に必要な英語力は、TOEFL500~600、IETLS6以上とされています。
また、進学には「リービング・サーティフィケート」試験を受けることが必要です。
この試験は、アイルランドの学生が高校卒業時に受けるもので、日本の大学の一般教養課程修了程度の知識を要求されます。
サマースクール
夏季限定の短期プログラムで、語学学習とアクティビティを組み合わせたものが多いです。
アイリッシュダンスやケルト文化を学ぶなど、アイルランドならではの体験ができるのが魅力です。
キャリアアップ・専門スキル
語学試験は、以前はケンブリッジ英検が人気でしたが、最近はIETLSやTOEFLコースの受講希望ニーズが高まり、それに対応している学校も多くあります。
ビジネスの場で役立つ英語を身に付けたいという方は、ビジネス英語に注目しましょう。多くの語学学校でビジネス英語コースが開講されています。
ワーキングホリデー
アイルランドにはワーキングホリデー制度があり、利用すれば、最長1年間語学学校に通ったり、仕事をしたりできます。申請可能年齢は18~30歳です。
アイルランドのワーキングホリデーについては、下記の記事で解説しています。
インターンシップ
アイルランドは多国籍企業の欧州本部が集まる国際ビジネスの中心地です。
そのため、グローバル企業でのインターンシップの機会も豊富です。
特にIT、金融、製薬業界での経験を積むことができます。
ホームステイ
アイルランドの家庭に滞在しながら学ぶホームステイも魅力的な選択肢です。
アイリッシュの家庭で生活することで、生きた英語と文化を学べます。
特に短期留学や語学学校に通う学生に人気があります。
また、学校には通わず、先生の家にホームステイをしながら、そこで英語を学ぶプログラムもあります。
アイルランド留学のメリット・デメリット
アイルランド留学にはメリットとデメリットがあります。
【アイルランド留学のメリット】
- 日本人が少ない
- ヨーロッパ圏の留学生が多い
- ヨーロッパ旅行がしやすい
- イギリス留学に比べると費用が安い
- 学生ビザでもアルバイトが可能
【アイルランド留学のデメリット】
- 英語のアクセントが強い
- 天気の悪い日が多い
- 日本との時差が8〜9時間ある
- 仕事をするには英語力が求められる
- 観光地が少ない
下記の記事で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
アイルランド留学で人気の都市
ダブリン
ダブリンアイルランドの首都。コンパクトな街ながら、観光・歴史名所がたっぷり詰まっている。中心部にはコンビニやインターネットカフェの数も非常に多く、若々しいエネルギーが随所に感じられるエリア。バス網が発達しており、アイルランド各地への旅行も便利。他の英語圏の国に比べ、日本人留学生やアジアからの観光客も少なめで、英語オンリーの生活で、語学力を磨くことができる。
コーク
ダブリンコークは、アイルランド南部に位置する港町で、アイルランド第二の都市。街を流れるリー川を利用した貿易で商業が栄えた。3月の聖パトリックデーのパレードをはじめ、数々のイベントが催される。
アイルランドの大使館・領事館情報
アイルランド大使館
〒102-0083 東京都千代田区麹町2-10-7 アイルランドハウス
TEL 03-3263-0695
http://www.irishembassy.jp/
在アイルランド日本大使館
Nutley Building, Merrion Centre, Nutley Lane, Dublin 4
TEL +353 1 202 8300
https://www.ie.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html