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【フランス留学体験談】アヌシーのIFALPES -Institut Francais des Alpes(イファルプ)へ3ヶ月の留学

このページの内容

留学体験談概要

  • お名前:横田 綾子 さん
  • 留学先:フランス アヌシー
  • 留学期間:3ヶ月(その後ワーキングホリデーで滞在中)
  • 学校名:IFALPES -Institut Francais des Alpes(イファルプ)

ヨーロッパ芸術巡りの旅を目指して

以前から海外、特にヨーロッパに強い興味を抱いていました。美術を学んできた私にとって、現代日本美術にも通じるヨーロッパ芸術は、学ばなければならないもののひとつ。現地では長い芸術文化の歴史が人々の生活と深く結びついていると文献で読み、生の空気を感じてみたいと、歳を重ねるごとに強く思うようになりました。

また、私はファンタジーが好きで、童話やローマ神話、ジュール・ヴェルヌをはじめとする作家など、自分の作品制作にあたって影響を与えられたものが数多くヨーロッパにありました。自分がなぜこれらに惹かれたのか、それを知りたいという気持ちもありました。

ワーキングホリデーは、少しでも長く海外に滞在でき、旅費を稼ぐために働けるので、私にとって最適の方法でした。最初は英語圏のイギリスを考えていましたが、抽選でもれ、行き先をフランスに決定。フランス語は全くの初心者だったので語学力をつけるため、学費が安いIFALPESへ3カ月間留学を決めました。

学校を終えたら、フランスに限らずできるだけ多くの場所を訪れ、風景や建築物など、海外でないと見られないものを見てこようと思いました。

オレンジやピンクの壁の建物が素敵な、アヌシーの旧市街。パン屋さんやアイスクリーム屋さんなど、小さなお店もたくさんあります。
アヌシー湖。近くに見える山々からの雪解け水と湧水から作られた、非常に透明度が高く美しい湖です。

美しい街並&温かな人々の町

アヌシーのことは、日本にいたときは全く知らず、どんな街なのか不安に思っていました。ですが、実際に住んでみると、アルプス山脈に連なる山々の合間にあり、とても風光明媚なところ。大きな町ではありませんが、大型百貨店や映画館、レストラン街など施設も充実していて快適に暮らせます。

世界屈指の透明度を誇るアヌシー湖の湖畔は私の通学路でもあり、エメラルドグリーンの水面を眺め、お城やアイスクリーム屋さん、パン屋さんに寄り道しながらの通学は、時間を感じさせない楽しいひと時でした。フランスでも高い清潔感があり安全な町という噂通り、パリと比べて安心して暮らせる雰囲気があります。

町に暮らす人々も非常に温かく、下手なフランス語で買い物したあとでも、笑顔であいさつしてくれます。お店の人だけでなく、お客さんや散歩途中の知らない人とも簡単なやりとりがあったりしました。

アヌシー城の風景

いちから始めたフランス語学習

学校は人の少ない時期だったので、1クラス7~8人程度でした。クラスメイトは間違えてもフォローしてくれたり、わからないことがあると気にかけてくれる、フレンドリーで親切な人ばかり。生徒の国籍はさまざまで、一番少なかったのは日本人と韓国人でした。

授業では、基本は文法を学んでいくのですが、IFALPES は会話力を養うのに力を入れていたようで、対話や質疑応答も多くありました。配られたプリントを音読したあとに文法の説明があり、問題を解いたあとは必ず対話や発表など、実践的に話す時間があります。

テーマによっては、買い物のときの会話をしたり、天気図からその天気を説明したり、自分の国の料理を紹介したりと、内容はさまざま。フランスで本当に使われているフランス語を学べたのがよかったです。

先生もノリがよく、テンションが高いので面白い授業ばかりでした。パソコンを使える先生は動画を使ってフランスの有名な音楽を紹介したり、ウェブサイトを使ってクイズをしたり。パソコンを使わない先生はたまに歌っていました(笑)。

授業以外で語学力を上げる工夫は、とにかく話しかけること。先生はもちろん、お店の店員さんや駅の窓口など、笑われたりするのを覚悟で話します。昨日伝わらなかった単語が通じたら自分をほめるなど、少しでも楽しく会話できるよう目標を決めつつ、話すようにしていました。

また、日本で有名なマンガやアニメはフランス語字幕のものがあるので、それを読むのは、マンガ好きな私が気を張らずにできる方法です。

学校に行き始めたころは、名刺や動詞をイラストにして、壁に貼って眺めていました。昔からイラストを描いたり、色をつけたりするとよく覚えられたので、時間はかかりますが、重要なことやややこしいものはこの方法で覚えます。
クラスメイトと先生。ケーキを用意して、みんなで先生の誕生日をお祝いしました!

学校を終えて、新たな生活へ

ホストファミリーは5人家族で、ホストマザー、ホストファーザーに3人の子供という家庭。毎日笑顔が絶えず、歌ったり踊ったり仲の良い家族でした。私がアヌシーに到着した日、日本の旗とフランスの旗をテーブルに飾っていてくれたのが思わぬサプライズで、歓迎してくれていることがわかりとても嬉しかったです。その後も毎日会うたびに必ず明るくあいさつしてくれ、「授業はどうだった?」などと気にかけてくれました。

家族側も私のことはよく思ってくれていたようです。フランスの家庭料理はウサギや豚の血ソーセージなど日本でも食べ慣れないものが多いのですが、私は何でも挑戦し、片付けも率先して行っていたので、ホストマザーも喜んでくれていました。子供たち3人とも遊ぶ機会が多く、このような家族に迎えられて本当にありがたかったです。

11月末で3カ月の学校生活を終えて、現在はイル・ド・フランスのカッシャンという町で過ごしています。求人情報を見ながら、デザイン系のお店や書店、雑貨店などの仕事を探したいと思っています。仕事が見つかればこの町を拠点に、そうでなければバックパッカースタイルで、これからヨーロッパ各国の町や遺跡、建築などを巡る予定です。

フランス語は最初ABCもわからない状態からの入学だったので、それを考えるとかなり成長したと思います。ただ、まだ知らないことも多く、言葉で苦労するのは毎日です。それでも行動する際はありったけの推理力を駆使し、ハプニングを楽しみながら、日々新しい発見をしています。

海外に行けば自分の何かが変わるのではないかと思いましたが、ここで暮らし、私という人間はどこにいても同じ「私」なのだと改めて感じています。自分が変わるのではなく、今まで発見できなかった新しいことが明らかになっていく、それが今回の旅で一番面白く感じているところです。嫌なこと、怖いことはたくさんありますが、くじけたり、臆病になったりするのが一番危険でもったいないと思っています。

自分が思った以上に強い力を持っていること、言葉もうまく伝わらない私と友人になってくれる人が自分の知らなかった世界にいること、そんな自信を持って、残りの期間を大切に過ごしていきたいです。

留学エージェント選びは3社見積りがおすすめ

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