留学体験談概要

  • お名前:遠藤 麗さん
  • 留学先:カナダ・トロント
  • 留学期間:1年間
  • 学校名:English School of Canada(イングリッシュ・スクール・オブ・カナダ)

勉強したからには『使える英語』を

留学しようと思ったきっかけは、以前から海外で生活することに関心があったためです。学生時代に英語が大好きだったわけでも、得意だったわけでもありませんが、最低でも8年間は英語を勉強してきたのにも関わらず、実際に話せないということに憤りを感じていました。せっかく勉強したのだから、その経験を「使う」ことに向けたい、と1年間の留学を決意しました。

 フィギュアスケーターとしての経験があったので、アイススケートで有名なカナダは、元々興味を持っていた国でした。旅行で行ったことがないところがよいと思っていましたし、治安がよいこと、またカナダ英語の発音が一番きれいだと感じたことも、留学先をカナダに決めた理由です。
 English School of Canada は、国籍比率にそこまでの偏りがなく、中規模校でレベル分けが細かいこと、スキル別プログラムが充実していることなどの学習環境と、アクティビティが盛んで親しみやすそうな校内環境の面でも気に入り、選びました。

プランを立て、目標を持って学ぶ

 トロントはイメージしていた印象とはかなり違っていて、想像以上に都会で驚きました。移民国家ということもあり人種も多様で、地元の人々は外国人の扱いに慣れていて親切です。夏は想像以上に暑くなり、日差しも強いのですが、湿度が日本ほど高くないので過ごしやすく感じます。日も長いので、9時過ぎまで明るいこともしばしばでした。
 税金が高いのはマイナスですが、交通機関はシンプルで利用しやすいですし、通りには一つひとつに名前が付いているので、方向音痴の私でも問題ないくらい、生活に便利なところでした。

 学校初日は8時半に登校。9時から、同じ日に入学した10名ほどと一緒にオリエンテーションと、筆記テスト・スピーキングテストを受けました。その後は学校内や周辺についてのツアーがあり、ホームステイカウンセラーとミーティングをして終了。とても明るい印象の学校で、親しみを感じました。

 授業はまず一般英語(ESL)でしっかりと基礎を作ることを考えました。1日に4つのクラス(総合・文法・コミュニケーション・会話)があり、それぞれ10段階のレベル別に分けられたクラスで受講するので、英語に慣れるという面でとても有効でした。

 28週間のESLを経て、次はライティング集中コースを受講。たくさんの知識を植え込み、使いこなせるようになるというよりは、「受講修了後に自分自身で考え問題解決できる力」を習得できるよう目指したコースです。ただ書く練習をするのではなく、全てにおいてしっかりした説明が求められるため、スピーキングスキルの向上にも役立ちました。そして、文法を正確に使うこと、文章の組み立てに慣れることが、会話をする上でもそのまま活かされるので、私の一番のお気に入りのクラスです。学校内でも受講待ちの生徒が絶えない人気クラスでした。

充実したトロントでの留学生活

一般英語コースの受講中は14時半に授業が終わり、友達とランチやカフェに行ったりしましたが、平日は勉強に集中したかったため、早めの帰宅を心がけました。
 特にライティング集中クラスは17時半に終わり、宿題も多いので、平日はほとんど直帰。目の前のことだけを単にこなすのではなく、常に自分の道筋を立てること、留学修了後のステップに明確につなげるよう、目標を持って学ぶことを意識していました。

 アクティビティは勉強に集中したかったのであまり参加しませんでしたが、パーティーなどの大きなイベントには参加しました。生徒や先生などみんながコスチュームを着て、クラブで行われたハロウィンパーティーが印象に残っています。
 金曜日から土曜日の間は、友達と過ごす時間。トロントの夏は毎週末さまざまなイベントで賑わいます。代表的なゲイパレードや、イタリア、ギリシャ、インド、ジャマイカなど国ごとのフェスティバルも印象深く、どれも楽しいものでした。冬の時期はあちこちでイルミネーションが見られ、アイススケートも楽しむことができます。

 滞在先のホストファミリーは話し好きなホストマザーのディーナ。私の母とほぼ同い年でしたが、友達のような間柄でした。ハウスメイトは夏の間だけ、ブラジル人の女の子がいました。彼女は一か月間の滞在でしたが、偶然クラスも一緒だったため、そのわずかな間にとても仲良くなりました。朝は運動がてら50分ほどかけて歩いて登校したり、学校帰りにいろいろなところに寄ったり……。平日週末を問わず、毎日ずっと一緒に過ごし、彼女が帰国した後も、頻繁にスカイプで連絡を取り合いました。

 今年の一月には彼女に会いに、10日間のサルバドール(ブラジル)旅行へ。留学中の大半を南米から来た友人達と過ごしていたので、本当はいくつかの都市を周り、できるだけ多くの友人達との再会を望んでいたのですが、スケジュールの関係でサルバドールのみの旅行となりました。それでも、何人かが各々の都市から飛行機で私に会いに来てくれ、感動の再会が果たせました。
 今回の留学のお陰で、本来なら世界の反対側にいるはずの友人達と出会えたり、実際に彼ら彼女らの国を訪れたりと、日本では経験出来ないであろう、とても貴重で素晴らしい時間を過ごすことができました。  

語学力以外の面でも視野が大きく広がった1年間

当初の出発予定日は3月12日。地震の影響で出国が2週間遅れ、家族や友人、日本への心配が晴れないままでの渡航はとても辛く、留学当初は毎日が心配と辛さでいっぱいでした。
 この留学では、たくさんの友達が世界中にできたことはもちろんですが、家族や友達の大切さを、改めて噛みしめる機会になりました。また、海外で学び生活していく中で、日本についても、これまでとは違った視点でいろいろと考えるようになったと思います。

 留学の成果には、勉強を続けて英語力が上がったことのほかにも、間違いを恥じずに積極的に英語を話せるようになったことや、やりたいことはとことんやり遂げる忍耐力がついたことなど、自分自身の成長も実感しています。そしてたくさんの人々と出会い、他国の文化に触れることで、視野が大きく広がり、興味や関心を多方面に持ち、柔軟な考えができるようになりました。

 現在は学生ビザで留学中ですが、帰国後はワーキングホリデービザに切り替えて、カナダに帰ってきたいと思っています。将来は海外で働くことも考えているので、どのような方法を取るのが一番いいのか、現在検討しているところです。