【カナダ留学体験談】ケローナのInternational Gateway Kelowna(インターナショナル・ゲートウェイ, ケローナ)へ1ヶ月の留学
留学体験談概要
- お名前:池田 いづみさん
- 留学先:カナダ・ケローナ
- 留学期間:1ヶ月
- 学校名:International Gateway Kelowna(インターナショナル・ゲートウェイ, ケローナ)
念願だった短期留学に挑戦
10年前に学校のプログラムで10日間ほどのホームステイを経験し、短期間でしたがとても刺激的な毎日を送ることができました。あの時の経験でその後の自分の考え方が変わり、またいつか語学学校に行きたい、海外生活を体験したい、と強い希望を持っていました。
とはいえ、仕事もしていましたし、留学というと若い方が行くイメージがあり、不安でなかなか踏ん切りがつかず…。退職した後もそのまま次の仕事を探していましたが、やがて転職活動をしながら、自分が本当にやりたいことは何かを考えたときに、やはり「海外に行きたい」と思い至り、今回の留学を決意しました。
ケローナは10年前にホームステイを経験した町です。今回の渡航先をここに決めたのは、のどかな町の雰囲気や親切な人が多いケローナが大好きでいつか戻りたいと思っていたこと、またバンクーバーなどの都会よりも移民や日本人が少なく、普段の生活から英語が使えると考えたからです。
International Gateway Kelowna にはファームステイプログラムがあったので、幼いころから農場で働くことが夢だったこともあり、海外でボランティアをしたいと考えていた私の希望に合った学校でした。
活発な授業も次第に積極的になれた
ケローナはゆったりとしていて、自然がたくさんある町。地元の方々もフレンドリーで、知らない人でもあいさつしてくれたり話しかけてくれたりします。小さな町の中に語学学校や大学があるため留学生に慣れていて、困ったことがあれば知らない人でも教えてくれますし、私たちの話を理解しようとしてくれました。
語学学校も大きいところではないので、先生やスタッフの方も皆が知り合いという感じで、初めて会う人には「新しい生徒?はじめまして!」と積極的に話しかけるような、温かい雰囲気でした。全体的に日本人は多かったのですが、学校に慣れるまでの間心強い存在でした。クラスメイトの顔ぶれは週ごとに変わります。皆新入生を楽しみにしていて、私もそのおかげてすぐに打ち解けられるようになり、自分から話しかけるなど積極的になりました。
授業は午前中が文法で午後がスピーキングの内容。日本の授業のように、ただ静かに座り先生の言葉を聞く、ということはなく、生徒が積極的に発言したりディスカッションをしたりしていたので、最初は圧倒されてしまいました。ですが、クラスメイトは「どう思う?」と話しかけてくれたり、わからないことがあっても教えてくれ、助け合いながら授業に参加できました。
授業の中でも一番面白く役立ったのは、ペアを組んでのゲームです。一人がホワイトボードが見えないように椅子に座り、もう一人は先生がホワイトボードに書いた文章を、ジェスチャーやほかの単語を使いながら相手に伝えて、正しい文章を答えてもらうという内容です。会話中に知らない表現や単語があるとすぐに辞書で調べてしまいがちでしたが、この授業を受けてからは、相手にほかの表現で伝えることができるようになりました。辞書で調べて簡単に答えがわかるより、自分でなんとかして教えてもらったことは、すぐに覚えられました。
充実のケローナ生活&ファームステイ
放課後は、クラスや国籍関係なく学校の皆で図書館やカフェに行ったり、湖沿いの公園でバスケをしたりして過ごしました。週末は買い物、山登り、ナッツファーム、ボランティアなどでケローナの自然を満喫。町にあるたくさんのワイナリーも巡りました。
一番印象に残っているのは、初めて観に行ったアイスホッケーの試合です。せっかくカナダに来たから、と軽い気持ちでルールもよく知らずに行ったのですが、一番前の席で、パックがガラスに当たったり、乱闘があったりと迫力満点。周りの席の方もたくさん話しかけてくれて、観客席や試合後の盛り上がりはとても興奮しました!
滞在先のホストファミリーは30代半ばの夫婦と2人の子供がいる家庭。最初の1週間は生活スタイルに慣れるのに大変でしたが、3歳の女の子と赤ちゃんという2人の子供がいたので、すぐにファミリーとの距離も縮まった気がします。ハロウィンの時期だったので、皆でパンプキンカービングをしたり、カップケーキを作ったりと、日本では経験できないことがたくさんできました。
4週間の滞在のあとには、1週間のファームステイを経験しました。80代のおばあ様が一人で経営されているファームで、馬6頭、ニワトリ20羽のほか、猫と犬もいました。私の作業は夕方に野原にいる馬を馬小屋に入れる作業と、馬たちの食事の準備、ニワトリの卵の回収、猫や犬の世話でした。そのほかにはエサの買い出し(山の上だったので最寄りのスーパーまで徒歩で1時間弱かかります)や納屋の整理整頓なども行いました。朝は別のボランティアの方がいたので、家のプールで泳がせてもらったり、おばあ様とお話したりして過ごしました。
おばあ様は動物をとても愛している方で、それぞれの動物の話をよくしてくれ、そのおかげでお世話がどんどん楽しくなりました。家には2人だけだったのでゆっくりたくさんの話ができましたし、一緒に出かけたり、友達に会わせてくれたりと、さまざまな話題の中で、海外の文化や考え方も知ることができました。
留学の成果は「自信を得た」こと
出発前は、いろいろな国の友達がここまでできると思っていませんでした。文化も考え方も違う友達と一緒に授業を受け、ご飯を食べたり遊んだりしたことはとても刺激になりましたし、忘れられない思い出です。少しだけですが海外で生活し、友達ができたことで、違った角度からも物事を考えられるようになり、自分の考え方が変わったと思います。
私にとって一人で行く初めての海外で、行く前は周囲からも心配され、自分でも不安でしたが、実際は一人で日本と変わらずに過ごすことができたので、「自分にもできるんだ」と、自信につながった気がします。次に海外へ行くときには、今回の経験を活かして自分からいろいろな人とコミュニケーションをとり、違った楽しみ方ができると思うので、今から楽しみです!