ホームステイで失敗しないためのコツ!費用や持ち物、過ごし方を徹底解説!
ホームステイの良いところは、滞在先の家族(ホストファミリー)との密な関係性が築ける点です。ホストファミリーと接することで、語学学校に通うだけでは得られない、その国のリアルな文化や会話にふれることができます。今回の記事では、そんなホームステイのメリットやデメリット、そしてホームステイ先での暮らし方のコツなどをご紹介します。
ホームステイとはどんな留学方法?
ホームステイは、渡航先の国の一般家庭に滞在して生活をする留学スタイルです。
通常は有償(ペイイングホームステイ)ですが、ごくまれに無償(ボランティアホームステイ)の場合もあります。
ホームステイ先での過ごし方
一般的に、ホームステイでは一般家庭の一部屋を借りて生活をします。
まれに他のホームステイ者との相部屋になる場合もありますが、ほとんどの場合が一人部屋を与えられるという形です。
ホームステイの滞在期間中はホストファミリーと一緒に食事をとったり、一緒に遊んだり、お出かけして過ごします。
ホームステイをしながら語学学校で学ぶことも可能
語学留学の際の滞在先に、ホームステイを選ぶこともできます。
ホテルやアパートなどの賃貸物件を借りる場合と比較して、学校以外でも生の英語に触れられるといったメリットがあります。
ホームステイの期間は?
滞在期間は1ヶ月~3ヶ月が一般的ですが、それ以上の滞在も可能な場合があります。
また、ワーキングホリデーや正規の留学などで長期間滞在する際に、最初の1ヶ月程度をホームステイで過ごし、その間に賃貸のアパートを探すといった利用も可能です。
いずれにしても、ホームステイ期間中はその家庭の「家族の一員」として過ごすことになります。できるだけ積極的にホストファミリーと交流し、楽しい思い出を作りながら語学を上達させていきましょう。
ホームステイのメリット・デメリット
海外での滞在方法としてホームステイを選ぶことに、どんなメリットやデメリットがあるのでしょうか?
他の滞在方法と比較しながら、整理していきたいと思います。
メリット
まずは、メリットからご紹介します。主に以下の4点です。
- 食費や光熱費を考えなくて良い(もともとのホームステイ料金に含まれている)
- 現地の生活に触れられる
- 英語の上達が早い
- 文化や生活習慣を学べる
1つずつ解説します。
食費や光熱費を考えなくて良い(もともとのホームステイ料金に含まれている)
ホームステイでは、一般的に食費や光熱費はすべて料金に含まれています。
留学時に他の滞在方法を選ぶと、語学学校の料金の他に一人暮らしをするための家賃や光熱費、水道料金などが必要となり、その料金は物件や実際に使用した量によって変動します。
それに対して、ホームステイの場合はそれらがすべて料金に含まれているため、留学にかかるお金を計算しやすいというメリットがあります。
現地の生活に触れられる
ホームステイには、「直接、現地の生活に触れられる」というメリットがあります。
滞在中はホストファミリーの家族として留学期間を過ごすわけですから、ただの旅行や語学学校では経験できない現地のリアルな生活を体験することができます。
英語の上達が早い
ホストファミリーと密にコミュニケーションをとりながら生活をするので、語学学校に行くよりも英語に触れる機会が多くなります。
他の滞在方法の場合、授業以外の時間に能動的に動き、意識して英語を使わなければ現地の人たちとのコミュニケーションはとれません。
それに対して、ホームステイでは日常的に家族としてのコミュニケーションをとるため、なかば強制的に英語を話すことになります。
英語を話す機会が増える分、初心者の方でも自然と英語力が身につきますし、語学学校とホームステイを併用することで、さらなる上達が望めます。
文化や生活習慣を学ぶことができる
ホストファミリーと一緒に生活をすることで、その国の文化やものの考え方、生活習慣などを学ぶことができます。
語学学校に入学してくるのは基本的に外国人であるため、国際感覚は身に付きますが現地の文化が学べるとは限りません。
毎日の生活の中でホストファミリーと直接触れ合うことで、体感として得られる貴重な感覚です。
デメリット
続いてデメリットを紹介します。ホームステイのデメリットは以下の3点。
- ホームステイ先の家族に問題が起こる場合がある
- 他のホームステイ者と問題が起こる場合がある
- ホームステイ先の食べ物が合わない場合がある
ホームステイ先の家族に問題が起こる場合がある
ホームステイ経験者の中には、「滞在先の家族の問題」に直面した人も多くいます。
たとえば、家族同士が喧嘩をしたり、トラブルを抱えているケース。最初は仲の良かった家族が、ホームステイ期間中に離婚してしまったなど、家族問題に巻き込まれてしまう可能性は否定できません。
また、ホストファミリーの宗教上の理由で持ち込みが禁止されているものを持ち込み、トラブルとなるケースもあります。持ち込み禁止のものには、お酒や煙草などの嗜好品が多いです。
家族との距離が近い分、このようなトラブルが起こる可能性は0ではないということを頭に入れておきましょう。
他のホームステイ者と問題が起こる場合がある
ホームステイ先の中には、部屋がいくつかあり、複数の外国人を受け入れている家族もいます。
ホームステイをしている者同士なので、ほとんどの場合は仲良くなるのですが、なかには反りが合わずにトラブルに発展してしまうケースも。
交流が深まることでより良い思い出が作れる可能性もあり、一長一短ではありますが、特に繁忙期は相部屋になる可能性あります。
ホームステイ先の食べ物が合わない場合がある
ホームステイでは、食事は滞在先の家族と一緒にとることが基本です。
しかし、中にはホストファミリーの料理が口に合わない場合もあるでしょう。また、自分が苦手でどうしても食べられない食材が提供されることもあります。そういった場合は我慢をして食べるのではなく、口に合わない旨を素直に伝えるようにしましょう。
ホームステイではホストファミリーと一定期間一緒に過ごすわけですから、心を開いて本音を話せる関係を築くことが大切です。
ホームステイの受け入れ先は選べる?
「ホームステイをするなら、こんなホストファミリーがいい」
「こんなホームステイ体験がしてみたい」
ホームステイをするにあたり、多くの希望や条件をお持ちだと思います。そういった希望はある程度叶えることができますが、中には叶えるのが難しい希望もあります。
ホストファミリーに対してどんな希望が叶いやすく、どんな希望が叶いにくいのか。具体的な項目をご紹介していきます。
希望に出したとき叶いやすい条件
希望が叶いやすい条件は、以下の3つです。
- ペットの有無
- 小さい子どもの有無
- 食事制限の有無
基本的に、渡航者のアレルギーなどに関する希望については聞き入れてもらえます。
希望に出したとき叶いにくい条件
反対に、希望しても叶いにくい条件もあります。代表的なものは、以下の4つです。
- ホストファミリーの人種や宗教
- 家族構成
- インターネット環境の有無
- 他の留学生の有無(相部屋の場合もある)
特に、人種や宗教といった人種差別につながりかねない項目に関しては、リクエストをしてもまず通りません。
他の項目に関しては、場合によっては希望が通ることがあるので、申し込み時に相談してみましょう。
ホームステイの費用を国ごとにまとめてみました
次に、ホームステイでかかる費用の相場についてご紹介します。受け入れ先の国(英語圏)ごとの1か月あたりの相場を表にまとめましたので、ご確認ください。
国名 | 1ヶ月のホームステイ費用 |
---|---|
アメリカ | 15~25万円 |
カナダ | 12~20万円 |
オーストラリア | 12~20万円 |
ニュージーランド | 12~20万円 |
イギリス | 12~20万円 |
上記には語学学校や航空券などの費用は含まれず、純粋にホームステイだけにかかる費用です。
英語圏の場合、カナダは比較的リーズナブルでアメリカが高額なことが分かります。また、航空券の価格差を考慮に入れると、トータル的にはオセアニアの2か国が料金的にはねらい目かもしれません。
選択肢の幅をフィジーやアジアなどにも広げると、さらに料金は安くなります。詳細な料金については、留学タイムズまでお問い合わせください。
ホームステイに必要な物は?
渡航先の国が決まったら、準備を進めていきましょう。ここからは、ホームステイに持って行くべき荷物やお土産といった内容について解説していきます。
荷物
ホームステイ先に持参する荷物は、基本的には他の留学方法のときと変わりません。日用品と着替え、パソコンやスマートフォンなどがあれば、ひとまずは問題なく過ごすことができるでしょう。
また、ホームステイ先のお宅は受け入れに慣れているため、タオルやドライヤーなどを貸してくれる場合がほとんどです。
自分専用として持って行くべきものとは?
「ホームステイ先の家族と共有できないもの」は、必ず持っていった方が良いです。
たとえば、シャンプーや歯ブラシなどがそれにあたります。また、女性の場合は生理用品も必要になってきますね。
とはいえ、大抵の日用品は現地での調達も可能です。足りないものがある場合は、滞在先の国で購入することもできますので、過度な心配は必要ありません。
お土産
ホームステイ先へのお土産を気にされる方も多いですが、基本的には「必要ない」という考えで問題ありません。
そのうえで「ホストファミリーと良好な関係を築くために必要」と考えるのでしたら、ちょっとしたものを贈ると喜ばれます。
たとえば、ホームステイ先のみんなで食べられるような日本のお菓子でもかまいませんし、自分の住んでいる地域の名産品でもかまいません。
あまり大げさなものを持っていく必要はありませんし、お箸やコテコテの和風のものなどは、すでに先に滞在していた留学生がお土産として家族に贈っていることも考えられます。
相手のことを考え、「贈られた相手の迷惑にならないもの」を軸に選ぶと良いでしょう。
ホームステイで暮らすときの注意点
続いて、ホームステイ先で生活する際の注意点を解説します。
主な注意点は以下の7点。
- 自分のことは自分でする
- ホストファミリーのプライバシーを守る
- 部屋に閉じこもらないようにする
- 各家庭の洗濯のルールにしたがう
- インターネットなどの環境は自分で用意する
- 外出時の連絡をする
- 自分の分のお金は自分で支払う
1つずつ掘り下げましょう。
自分のことは自分でする
ホームステイ先では、自分のことは自分でやり、家族の手伝いも率先して行うようにしましょう。
たとえば、毎朝のベッドメーキングや滞在している部屋の片づけなどは、マメに行いたい項目。ゴミ捨て方法など、わからないことがある場合は必ずホームステイ先の家族に確認しましょう。
食事の支度や後片付けなどのお手伝いも、率先して行うと喜ばれます。ただし、中には「後片付けを手伝わないでほしい」というホストファミリーもまれにいます。トラブルを避けるため、最初に確認をしておくことをおすすめします。
ホストファミリーのプライバシーを守る
ホームステイ先のホストファミリーのプライバシーは守るようにしてください。家族の問題に口出しをしないことはもちろん、語学学校などで滞在先の家庭の話はしないように気をつけましょう。
部屋に閉じこもらないようにする
ホームステイ先では、ほとんどの場合、一人部屋が与えられます。とはいえ、部屋にばかり閉じこもっていてはいけません。
現地に着いたばかりだと不安なことも多いですが、積極的に家族とコミュニケーションをとるようにしましょう。
語学力の向上が見込めるというメリットがあるのはもちろんですが、部屋にこもって過ごすことが滞在先の家族に対して失礼にあたってしまいます。
各家庭の洗濯のルールにしたがう
洗濯に関しては、各家庭や地域ごとにルールが設けられている場合がほとんど。そのため、洗濯のルールは滞在時に必ず確認するようにしてください。
洗濯をホストファミリーが一緒にやってくれる場合はそれにしたがい、自分でする場合は週に1~2回まとめて行いましょう。また、洗濯物を干す場所に関しても、必ずホストファミリーに確認してください。
インターネットなどの環境は自分で用意する
ホームステイ先でインターネット環境が整っている場合もありますが、基本的にインターネット環境は自分で用意した方が無難です。
まずは留学エージェントなどを通してホストファミリーに確認をとり、必要に応じてプリペイド式のポケットWi-Fiを用意することをおすすめします。
外出時の連絡をする
ホームステイの期間中、個人で外出する機会もあると思います。そんなときは、必ず事前にホストファミリーに外出する旨を伝えるようにしてください。
とくに、夕食が必要ない場合などは必ず伝えるようにしましょう。無断で遅くまで外出していると、家族が心配して大騒ぎになってしまうこともあります。
反対に、ホームステイ先の家庭に友人を招く場合も、事前に家族の許可は忘れないように。友人を呼ぶ際も、夕食時などの時間帯を避けるように注意しましょう。
自分の分のお金は自分で支払う
ホームステイ期間中に、家族で出かけることがあると思います。その際、食事や買い物、映画や遊園地などでの出費に関しては、自分の分は自分で支払うようにしましょう。
ホストファミリーが支払ってくれると言った場合は、丁寧にお礼を言うことを忘れないでくださいね。
ホームステイ先で快適に暮らすコツ
ホームステイ先で快適に過ごすコツを一言で言えば、「ホストファミリーと密なコミュニケーションをとり、良好な関係を築くこと」です。
具体的には以下のことを意識すると良いでしょう。
家族と会話を積極的にする
ホームステイ先では、必要最低限の会話だけでなく、日常会話も積極的に行うことを心がけてください。不慣れな英語だとしてもかまいません。「上手にしゃべれないから」といって無口になるより、拙い英語でも一生懸命に伝えようとすることが大切です。
話す内容がなければ、その日あった出来事や自分のこと、ホームステイ先で生活するうえで感じる様々な疑問などについてたずねてもかまいません。そして、「おはよう」「こんにちは」「おやすみ」などの挨拶は、必ずするようにしましょう。
ホストファミリーが心地よく過ごすことができれば、自然とあなたもホームステイ先で心地よく生活ができるようになります。
率先して手伝いをする、わからないことは質問する
ホームステイ先では、率先して手伝いを行うことを心がけましょう。ただし、「こちらが良かれと思ってやったことも、相手にとっては迷惑」ということも少なくありません。
手伝いをするべきか判断に迷ったり、わからないことがあった場合は、すぐにホストファミリーに質問するようにしましょう。コミュニケーションもとれますので、一石二鳥ですよ。
帰国後はお礼のメールを書く
最後に、ホームステイが終わり帰国した後は、お世話になったホストファミリーにお礼のメールや手紙を送りましょう。
その際は、以下の内容を盛り込むと喜ばれますよ。
- 無事に帰国できたという報告
- お世話になったお礼
- 楽しかったという感謝の気持ち
「ホームステイが終わればさようなら」ではなく、その後のメッセージでも良好な関係を築くことを心がけるようにしましょう。
留学タイムズでは、ホームステイの無料相談も受け付けています
ホームステイについて、理解は深まりましたか?留学タイムズでは、ホームステイが可能な語学学校とも多数提携をしています。
自分でホームステイ先を探すのはとても困難ですが、ご希望をお聞かせいただくことで条件に合ったホームステイ先のご提案も可能です。相談は無料ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください。