メキシコ留学完全ガイド！スペイン語を学べるおすすめの学校から費用まで徹底解説

メキシコには、サボテンやソンブレロなど明るいイメージがありますが、留学先として良く理解している人は少ないようです。メキシコは気候が穏やかで生活しやすく、スペイン語習得にも適しています。この記事では、メキシコ留学について基礎知識からわかりやすく解説します。

「そもそもメキシコがどんな国なのか知りたい」という方は、下記の記事をお読みください。

メキシコに留学するメリットは？

まずはメキシコを留学先に選ぶメリットを見ていきましょう。

言語と文化を同時に学べる

メキシコはスペイン語圏の中ではもっとも人口が多い国で、スペインの2倍以上もの国民がスペイン語を話しています。国内ではほとんど英語も通じないため、スペイン語漬けの環境となります。

メキシコ政府では、「メキシコ文化コース」という学習プログラムを開催しており、言語と文化を同時に学べる機会も得られます。

学生の方はもちろん、社会人の方にも知見をさらに広げられる環境がメキシコにはあります。

物価が安く学生に優しい

メキシコは物価が全体的に安いため、スペイン本国に留学する場合と比較すると、学費もかなり安価に抑えられます。

学生生活を送るには優しい国といえますが、特に交通費の安さは必見です。

地下鉄は距離に関わらず約30円、バスの初乗り運賃が約25円、タクシーの初乗り運賃が約50円と、学習の合間に観光に出かけるときでも負担になりません。

国土が広く旅行や観光も楽しめる

広い国土を持つメキシコは、エリアによって全く異なる景色を楽しめる国です。メキシコ留学中に観光や旅行を満喫できるでしょう。

さまざまな古代遺跡群めぐりのほかにも、世界的なリゾート地であるカンクン、神秘的なユカタン半島など、日本では決して見られない景色を満喫できます。

メキシコの観光名所については下記のページでもご紹介しています。

メキシコ留学のデメリットは？

メキシコ留学には魅力的な面がたくさんありますが、デメリットも存在します。

まず、治安の問題が挙げられます。特に大都市や国境付近では、犯罪率が高く、外国人が狙われるケースも少なくありません。日中でも油断せず、常に周囲に気を配る必要があります。

次に、言語の壁があります。メキシコではスペイン語が主流で、英語があまり通じない地域も多いです。スペイン語を習得していないと、日常生活や学習面で苦労する場面もあるでしょう。

衛生面も気になるポイントです。水道水が飲めない地域が多く、食べ物や飲み物には十分な注意が必要です。いわゆる「旅行者下痢」にかかりやすいため、体調管理には気を使わなければなりません。

メキシコで可能な留学の種類

メキシコで可能な留学の種類はいくつかあります。それぞれの特徴や魅力を詳しく見ていきましょう。

スペイン語の語学留学

スペイン語の語学留学は、メキシコ留学の中で最も人気のある留学方法です。

メキシコは、スペイン語を母国語とする国の中でも最大の人口を誇り、独自の文化と歴史を持つ国です。メキシコでの語学留学は、教室内での学習だけでなく、日常生活の中でも生きたスペイン語に触れる機会がたくさんあります。

メキシコの語学学校では、初心者から上級者まで幅広いレベルに対応したコースを用意しています。最短1〜2週間から参加できる学校が多いので、短期間から長期滞在型まで、目的や予算に合わせて期間を選択できます。

また、各学校ではホームステイも申し込みができるので、メキシコの家庭文化を体験しながら、より実践的なスペイン語を学ぶこともできます。

大学・大学院進学

メキシコの大学や大学院は、欧米の大学と比べて学費が比較的安く、質の高い教育を受けられることで知られています。特に、メキシコ国立自治大学（UNAM）やモンテレイ工科大学など、国際的にも評価の高い大学があります。

大学や大学院では、スペイン語で授業が行われることが多いため、ある程度のスペイン語力が必要です。ただし、最近では英語で行われるプログラムも増えてきており、選択肢が広がっています。専攻分野としては、ラテンアメリカ研究、考古学、環境学、国際関係学などが人気です。

親子留学

親子留学では、子どもは現地の学校や語学学校のキッズコースに通い、親は語学学校の大人向けのスペイン語コースで学ぶというパターンが一般的です。

親子留学の利点は、子どもが自然にスペイン語を習得できることです。他の子どもたちと交流しながら、生きたスペイン語を学ぶことができます。

また、親子で異文化体験ができるため、家族の絆を深めながら、新しい価値観や視野を広げることができます。

メキシコでワーホリは可能？

働くこともできるワーキングホリデー（ワーホリ）ですが、残念ながらメキシコではワーホリはできません。

ワーホリは、日本と各国がそれぞれ協定を結んでいるのですが、メキシコと日本の間にはワーホリ協定が結ばれていません。（2024年現在）

メキシコと同じ中南米ですと、アルゼンチンならワーホリが可能です。

また、スペイン語の上達を主な目的にしている場合、スペインでのワーホリも検討してもいいかもしれません。

参照：ワーキング・ホリデー制度｜外務省

メキシコ留学で人気・おすすめの都市は？

メキシコ留学で人気の都市を見ていきましょう。

メキシコシティ

メキシコの首都メキシコシティには、アステカ文明のテンプロマヨール、スペイン統治時代のメトロポリタン大聖堂など、各時代の美しい建造物が保存されています。
一方で非常に人口密度が高く、昼夜を問わずにぎわいのある都市でもあります。

オアハカ

南シエラマドレ山脈、標高1,550メートルの高地に位置するオアハカ。この町は世界遺産に登録されている古い街並みと、可愛らしい刺繍で有名な都市です。

グァナファト

グァナファトは、銀山とカラフルな街並みで知られています。銀山、美しいコロニアル建築はともに世界遺産に登録されています。

プラヤ・デル・カルメン

プラヤ・デル・カルメンはカンクンの南65㎞に位置し、カリブ海に面したリゾートの町として人気があります。ヤシ並木とサンゴ礁の美しいビーチライフを楽しむことができます。

グアダラハラ

グアダラハラは、メキシコ第二の都市として知られ、ハリスコ州の州都です。コロニアル様式の建築物が立ち並ぶ旧市街は、世界遺産にも登録されています。

メキシコ留学で人気・おすすめの学校は？

メキシコでおすすめの語学学校には以下のようなところがあります。

上記を含むメキシコでおすすめの語学学校については、下記の記事でご紹介しています。

メキシコ留学にかかる費用はどれくらい？

メキシコ留学にかかる主な費用を見ていきましょう。

学費

メキシコ留学の学費の目安は1か月5～25万円で、私立と公立とでかなりの違いがあります。

大学への留学の場合には、1年で10～200万円程度となります。

メキシコ政府奨学金などの制度があるため、学費負担が大きくなりそうな場合には調べてみると良いでしょう。

渡航費

日本・メキシコ間は格安料金の航空チケットが少なく、航空運賃は往復で20万円からとなります。

日本からの直行便は3社が運航していますが、乗り継ぎが必要な場合もあるので注意しましょう。

家賃・生活費

物価が安いので部屋は2～3万円ほどで借りられます。

屋台も多く出ているので、食費・生活費は4～5万円程度あれば十分に賄えます。

メキシコ留学の奨学金

メキシコの留学に利用できる奨学金には、政府が募集している「日墨戦略的グローバル・パートナーシップ研修計画 スペイン語・メキシコ文化コース」があります。

そのほか、過去には「メキシコ政府奨学金特別プログラム」の募集も行われていました。

気になる方はチェックしてみてください。

（参考：メキシコ | 海外留学情報サイト）

メキシコ留学に必要なビザは？

メキシコへの留学は、180日以内の滞在であればビザが不要です。

180日以上4年未満で就学する場合には、学生用ビザを取得します。ただし学生用ビザは、教育担当機関のSistema Educativo Nacionalに登録されている学校のみが取得対象となります。

アメリカを経由する場合は注意が必要

アメリカを経由してメキシコに入国する場合には、ESTA(電子渡航認証)を取得しておかなければなりません。

アメリカではビザ無しの場合、90日以内の滞在にESTA取得が義務付けられています。メキシコと日数が異なるため、アメリカを経由して往復する場合には注意が必要です。

メキシコ留学に際しての注意点

メキシコではいまだ治安が不安定な場所があるため、観光客が行かない場所には近寄らないようにしましょう。
また、メキシコの留学手続きにはかなりの時間を要します。余裕を持って、3～6か月前には準備を始めるようにしてください。
空港や税関などでは、英語が通じない場合もあります。必要と思われる最低限の単語くらいは、確認しておくと安心です。

メキシコ留学に関するよくある質問（Q&A）

最後に、メキシコ留学に関するよくある質問をご紹介します。

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