アイルランドの学生ビザを徹底解説!必要書類や申請方法は?

アイルランドの学生ビザ申請方法

アイルランドへ留学する方に向けて、日本国籍の方を主な想定として、長期の就学に必要な滞在許可(immigration permission)と現地での登録の基本から、必要書類・手順までを解説します。

どのような書類が必要で、いつ・どこで手続きするのかを、初めての方でも全体像をつかめるように整理しました。ただし、実際に必要な手続きは国籍や課程、与えられる許可の内容によって異なるため、ご自身の条件は公式情報で確認してください。

日本国籍の方は、アイルランドへの入国前に査証(ビザ)を申請する必要はありません。一方、90日を超えて就学する場合は、入国後に適切な滞在許可を登録する手続きが必要です。

登録後に交付されるIRP(在留許可カード)は、本人の許可を示すものです。この記事では便宜上これらをまとめて「学生ビザ」と呼ぶことがありますが、入国査証とは別のものです。

制度や登録書類の内容は、2026年10月30日にアイルランド政府の公式情報で確認したものです。国籍・課程・入国時に与えられた許可の内容や期限によって必要な手続きは変わるため、ご自身の条件を個別に確認してください。申請や就労が全員に一律で認められるものではありません。

このページの内容

アイルランド留学で滞在許可・登録が必要になるケースは?

日本国籍の方がアイルランドの語学学校などに通う場合、入国前の査証(ビザ)は不要です。90日以内の滞在であれば、入国時に与えられる許可の範囲で短期の就学を行うのが一般的です。

ただし、許可の内容は入国審査で判断されるため、渡航の目的や期間を正確に伝えましょう。

90日を超えて就学する場合は、入国後に就学のための滞在許可を得て登録する必要があります。英語課程の場合、対象となるのは25週以上で、政府の対象課程一覧に掲載された課程です。

週数だけで判断せず、受講予定の課程が対象かどうかを確認しましょう。

対象課程は、Interim List of Eligible Programmes (ILEP)、または新しい認証制度であるTrustEdの一覧で確認します。現在は移行期で、ILEPは新規の機関からの申請受け付けを終えていますが、すでに掲載され基準を満たしている機関は引き続き募集できます。

学校が一覧に載っていても、希望するすべての課程が対象とは限らないため、課程単位で確認しましょう。

就学に関わる滞在許可(Stamp)の種類

アイルランドで就学するための滞在許可には、Stamp 2やStamp 2Aなどの区分があります。どの区分になるかは課程の種類や本人の状況で決まり、入国後の手続きで与えられます。ここでは代表的な2つを紹介します。

  • Stamp 2A
  • Stamp 2

Stamp 2A

Stamp 2Aは、対象課程一覧(ILEP)に含まれない特定の就学などに与えられる許可です。大学の短期セメスター留学や私立中等学校への就学などが例として示されています。13〜24週の語学課程向けの一般的な許可ではありません。

このビザでは、アルバイトやインターンシップはできません。

Stamp 2

Stamp 2は、対象課程一覧に掲載されたフルタイムの課程で学ぶ場合の許可です。英語課程では、最低25週・週15時間以上の授業(休憩を除く)・週4日以上などの基準を満たす対象課程に在籍していることが前提になります。

Stamp 2では、一定の範囲でカジュアルな就労(アルバイト)が認められています。別途の就労許可(employment permit)は不要ですが、有効な滞在許可を持っていることが前提です。

インターンシップは課程の内容や条件によって扱いが異なるため、一律に可能とは考えず、学校と公式情報で確認しましょう。

働ける時間は、原則として週20時間までです。週40時間まで働けるのは、6月〜9月と、12月15日〜1月15日の公式に定められた期間に限られます。学校の休暇中でも、この期間外であれば週20時間までです。

就労が認められていても、仕事や収入が保証されるわけではありません。

なお、コース終了前に、必ず英語試験を受ける必要があります。受験する英語試験は、IELTSやケンブリッジ英検などから選べます。

ホリデーとは?

英語課程の受講期間や授業のない期間の扱いは、課程の構成や許可の期間によって異なります。25週以上の課程だからといって、一律に2か月の休暇が取れるわけではありません。

休暇の有無や期間は、学校の課程案内と入学許可書で確認しましょう。

授業のない期間を旅行などにあてる方もいますが、就労時間の上限は前述の公式の期間で決まります。インターンシップを考えている場合は、許可の範囲内で可能かを事前に確認してください。

(参照:Immigration permission/stamps – Immigration Service Delivery)

アイルランド学生ビザ申請の必要書類

就学のための滞在許可を初めて登録するときに求められる主な書類は、以下の通りです(語学課程の場合)。更新時に求められる書類は異なります。

  • 有効なパスポート(有効期限に関する条件は、ご自身の手続きで確認)
  • 滞在全期間の医療・入院費をカバーする保険の証明(初回登録時。補償内容が要件を満たすか確認)
  • 生活資金を証明する英文の銀行資料(必要額の目安)
    • 滞在が8か月以下:1か月あたり833ユーロ(8か月の場合の公表額は6,665ユーロ)
    • 滞在が8か月を超える:10,000ユーロ(適用される区分は、ビザ要否や滞在期間など本人の条件で確認)
  • 銀行の入出金明細(過去6か月分。最新の明細で、銀行の書式・証明があり、資金を引き出せることがわかるもの)
  • 学校のレター(対象となる25週以上のフルタイム課程への在籍を示すもの。初回の語学課程では課程開始後の日付が必要)と、学費の支払い証明
  • 学習者保護(Learner Protection)の内容がわかる資料(課程が早期に終了した場合に備えて学校側が用意する保護措置で、入学許可書に記載されます。保険方式の場合は本人名義の証書を登録時に提示)
  • 登録料:300ユーロ(18歳未満など、免除の対象となる区分あり)

このあとご紹介するとおり、滞在許可の登録はアイルランド入国後に現地で行います。銀行資料や保険などは日本で準備しておくと安心ですが、初回の語学課程の学校レターは課程開始後の日付が求められるなど、現地で受け取る書類もあります。

どの書類をいつ用意するかを事前に確認し、余裕を持って準備しましょう。

銀行の英文残高証明書について

銀行資料は、パスポートと同じ名前で本人を確認できるものが基本です。家族などのスポンサーから資金の提供を受ける場合は、本人との関係やスポンサーの資力を示す資料が求められることがあるため、必要な書類を公式情報で確認しましょう。

なお、生活資金を学費の支払いや現地での就労収入で代わりにすることはできません。

通貨については、円建ての資料を使う場合も、必要額を満たしていることがわかるよう金額や換算を確認しておきましょう。資料の書式や記載内容が条件に合っているかは、事前に公式情報で確認してください。

ビザが不要な国籍の方も、入国した時点で必要な生活資金に直接アクセスできたことを証明する必要があります。登録の直前に用意すればよいわけではなく、入国後の入金で要件を満たせるとも限りません。

銀行資料の発行時期などの具体的な条件は、ご自身の手続きに関する公式の要件で確認しましょう。

(参照:Information on Student Finances – Immigration Service Delivery)

アイルランドでの滞在許可の登録方法

STEP
必要書類を準備する

まずは出国前に、日本で用意できる書類(銀行資料・保険の証明など)を準備しましょう。学校のレターのように渡航後に受け取る書類もあるため、何をいつ用意するかを確認しておくと安心です。

STEP
入国管理局の予約を取る

滞在許可の登録は入国管理局(ISD)の登録オフィスで行います。事前に予約を取る必要があります。

2025年1月13日以降、滞在許可の初回登録は居住地にかかわらず全国一律で、ダブリンの入国管理局(ISD登録オフィス/13-14 Burgh Quay, Dublin 2)で行います。

以前は地方在住者が地元の警察署(Garda)で登録していましたが、現在はISDに一本化されています。

予約は入国管理局のオンライン予約ポータル(Customer Service Portal)でアカウントを作成して取得します。公式には、滞在許可が与えられてから90日以内に登録するよう案内されています。

期間内に予約が取れない場合の扱いも公式に示されていますが、予約しただけで許可が得られるわけではありません。入国時に与えられた許可の期限と公式の指示を確認しましょう。

問い合わせ先や連絡方法は変更されることがあるため、最新の窓口は入国管理局(ISD)の公式サイトで確認してください。

(参照:How to register your immigration permission for the first time – Immigration Service Delivery)

STEP
予約した日時に入国管理局で申請する

予約した日時に必要書類を持って登録オフィスへ行き、滞在許可の登録とIRP(Irish Residence Permit)の申請を行います。

入国管理局の場所は以下になります。

STEP
IRPカードが届く

登録が承認された後、IRPカードは登録した住所へ郵送されます。公式の案内では、承認後15日程度が配達の目安とされていますが、到着日を保証するものではありません。届かない場合は、公式の窓口に問い合わせましょう。

IRPカードを受け取ったら、初回の登録手続きは完了です。カードに記載された許可の種類(Stamp)や期限を確認し、更新が必要な場合は期限に余裕を持って手続きしましょう。

英語課程での滞在許可の更新条件

英語課程で就学するための滞在許可は、合計で最大3回(各回最大8か月)までとされています。ただし、更新は自動ではなく、条件を満たした場合に限られます。

つまり、初回の許可に続けて2回まで更新できる計算ですが、実際に滞在できる期間は課程の期間や与えられる許可の内容によって異なります。高等教育など、英語課程以外の課程には別の条件があります。

更新には、それまでの課程での出席率85%以上、英語試験の受験、次のレベルへの段階的な進級、対象課程への在籍などの条件があります。詳しい要件は、更新前に公式情報で確認しましょう。

また、延長時には以下の書類が必要です。

  • パスポート
  • IRPカード
  • 学校の入学許可書
  • コース出席率85%以上だったことを証明する学校のレター
  • 学費の支払い証明書
  • 私的な医療保険の証書(更新時は旅行保険は認められないため、補償内容を確認)
  • 前コース終了前に受けた英語試験の結果

(参照:Required Documents – Immigration Service Delivery)

アイルランドの学生ビザについてわからないことがあれば留学エージェントへ!

ここまでアイルランドでの就学に関わる滞在許可について解説してきましたが、手続きでわからないことがある場合や、対象課程一覧(ILEP・TrustEd)に含まれる語学学校を探したい方は、留学エージェントに相談してみてください。

最終的な許可の条件は、公式情報でご自身の状況に合わせて確認しましょう。

以下の記事で、アイルランド留学におすすめの留学エージェントをご紹介しています。

制度・条件の確認に用いた出典(2026年10月30日確認)。掲載当時の費用例は各比較の期間・含まれる費用・為替条件をご確認ください。申し込む際は、希望する条件で最新の案内をご確認ください。

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