ニュージーランドのワーキングホリデー|申請方法や費用・仕事を解説

広大な氷河やフィヨルドなど、美しい大自然が広がるニュージーランド。全人口は480万人ととても少ないですが、多種多様な民族が暮らし、外国人でも受け入れてもらいやすい国です。治安が良く、四季の移り変わりを目にできる点は、日本と似ていますね。
そんなニュージーランドのワーキングホリデーは、最大1年間の滞在ができ、語学学校に通ったり仕事をしたり、時には観光をしながらニュージーランドの文化に触れることができるため、とても人気です。
語学力の向上はもちろん、働きながら国際的な交友関係が広がり、たくさんの経験を得ることができるでしょう。
今回は、ニュージーランドでのワーキングホリデーについて解説します。ビザの申請方法や具体的な費用などについても触れていますので、ワーホリを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
ニュージーランドのワーキングホリデー|年齢やビザなどの基本情報


ニュージーランドのワーキングホリデー制度は開始が1985年とオーストラリアに次いで古く、年間発給枠もありません。毎年、多くの方がワーキングホリデービザで渡航しています。
ニュージーランドのワーキングホリデービザの基本情報は、以下の通りです。
【ニュージーランド ワーキングホリデービザの基本情報】
年間発給数 | 発給枠なし |
期間 | 12か月間 |
就学 | 6か月まで |
就労 | 制限なし |
(参考:ワーキング・ホリデー制度|外務省)
ビザ取得の情報
ニュージーランドのワーキングホリデービザを申請するための条件は、下記の通りです。
- 申請時に18歳以上30歳以下であること※
- 日本国籍を持っていること
- 子供を同伴しないこと
- ワーキングホリデービザでの滞在期間+3か月間以上の有効期限があるパスポートを保持していること
- 最低4,200NZD(ニュージーランドドル)以上の資金を持っていること
- ニュージーランドから帰国する航空券を購入するための資金を持っていること
※ただし、30歳までにワーキングホリデービザを取得していれば、渡航時に31歳になっていても問題ありません。
(参考:Information about : Japan Working Holiday Visa | Immigration New Zealand)
(参考:Explore visa options for visiting | Immigration New Zealand)
ニュージーランドへのワーキングホリデーでできること


ワーキングホリデーは、簡単にいうとその期間の間にその国で就学・旅行・就労する生活することが可能になるビザの事です。
通常、観光や留学は可能でも就労することは認められないことが多いことを考えると、働きながら旅行や就学ができるワーキングホリデービザはとても価値が高いといえます。
では、ニュージーランドへのワーキングホリデービザでできることを詳しくご紹介していきます。
ニュージーランドへワーキングホリデーで渡航すると下記のようなことができます。
- ワーホリを使って勉強する
- ワーホリを使って働く
- ワーホリを使って永住する
ワーホリを使って勉強する
ワーキングホリデーは、その期間内ずっと働かなければならないということはありません。
最大半年間という制限はありますが、語学学校に通うこともできます。
ですので、最初の半年かは語学留学に集中して英語の勉強をし、その後就労に切り替えてもよいでしょう。
とはいえ、留学生ビザでも制限付きで働くことができることを考えると、まずは学生ビザでニュージーランドの語学学校に通い、ある程度語学力がついたあとにワーホリビザに切り替えて働くという方法でもよいかもしれません。
英語を学べる
ニュージーランドでは英語とマオリ語が公用語ですが、現在では英語を話す方の割合は98%ととても高く、生きた英語が学べます。
また、ニュージーランドは英語圏の中でも割と低価格で質のよい授業が受けられると評判が高いです。
特に、多国籍な都市と知られているオークランドには、語学学校がたくさん揃っています。学校に通うと色々な国の方との交流も広がりますし、最初の数か月は語学学校で英語力を磨き、そのあと就労するのもよいですね。
(参考:ニュージーランド – Japan|AFS JAPAN)
就学期間は最大6か月
ワーキングホリデーでは、就学期間が決められているところが多く、国ごとに異なりますが4~6か月のところがほとんどです。
ニュージーランドでも、ワーキングホリデービザの期限自体は1年間ですが、就学期間は6か月と決められています。
ワーホリを使って働く
ワーキングホリデーの場合、就労時間の制限がなく働くことができるのが一番の魅力です。
学生ビザの場合、週20時間までであればアルバイトが可能です。しかし、ワーキングホリデーであれば、制限なくフルタイムで働くことができます。
長時間働いて、現地での生活資金を稼ぐことはもちろんのこと、職場で生きた英語を学んだり、ニュージーランドの文化に直接に触れられることは一生の財産になるでしょう。
ワーホリを使って永住する
ニュージーランドで永住権をもらうためにワーホリを活用することもできます。
ニュージーランドは、世界の中でも比較的永住権が取りやすい国の一つと言われています。
ニュージーランドで永住権を取る方法は色々とありますが、一番現実的なのが、国や州の企業がスポンサーとなり、永住権を申請するというもの。
一番ポピュラーなのが現地のレストランで勤務して、その勤務先がスポンサーとなり永住権を申請するという方法です。
就労期間が長い方が有利だと言われておりますので、ワーキングホリデーのあとに就労ビザに切替、その後永住権を申請するという方法がスムーズでしょう。
どのくらい稼げる?ニュージーランドでワーホリする時の仕事事情


ニュージーランドにワーキングホリデーで渡航した場合、どのくらい稼げるのでしょうか。
まず、職種としては接客業が圧倒的に多いです。
オークランドやウェリントンといった都市は日本人観光客が訪れることも多く、日本人向けのレストランやカフェ、ショップの仕事に需要があります。また、ワイカトやフィヨルドランド、クイーンズタウンといった観光地のホテルでの仕事をする方もいます。
ニュージーランドでのお給料はどのくらい
ニュージーランドの最低賃金は、2022年4月に21.2NZDに引き上げられました。2022年11月のレートで換算すると1,833円となり、日本の時給よりも高額です。
仮に、最低賃金の21.2NZDで毎月160時間(1日8時間×20日)働いた場合、3,392NZD稼ぐことができます。
11月20日時点でのレートで換算すると、日本円で月29.3万円稼げる計算です。これは最低賃金で計算していますので、実際はもっと稼ぐことも可能でしょう。
(参考:NZ、最低賃金を4月に21.2$に引き上げ – NNA ASIA・ニュージーランド・経済)
ニュージーランドのワーホリにかかる費用


稼ぎやすいニュージーランドでのワーキングホリデーですが、以下のような費用もかかります。
- ビザ申請費用
- 航空チケット代
- 海外留学保険
- 学費
- 生活費
ビザ申請費用
日本からワーキングホリデービザをオンライン申請する際に、ビザ申請費用はかかりません。
ただし、2019年10月より海外渡航者観光保護税(IVL)が導入されたため、その分の費用として35NZDの支払いが必要になります。
(参考:NZ政府による電子入国許可(NZeTA)と観光税(IVL)の導入|在ニュージーランド日本国大使館)
航空チケット
ニュージーランドのワーキングホリデービザの取得時に、帰国時の航空券は必須ではありません。ただし、「帰国の航空券を購入するのに十分な資金が必要」と明記されています。あらかじめ往復チケットを取得しておくか、帰国時の航空券代も別途用意しておきましょう。
日本からニュージーランド行きの航空券は、時期や航空会社よっても差がありますが、往復で6万円~30万円ほどが相場です。
なるべく費用を抑えたい場合は、安い時期を狙って計画を立てると良いでしょう。
海外留学保険
海外留学保険に入ることがワーキングホリデービザ発行要件の一つとして定められている国が多い中、ニュージーランドには特にそのような規定はありません。
しかし、海外での医療費は高く万が一のことを考えると、海外留学保険に入っておいた方が安心です。
海外留学保険は、保険会社や補償内容によっても異なりますが、年間で25万円前後かかることが多いです。
保険選びに迷ったら、一括見積サイトがおすすめ。保険タイムズなら、ワーホリなどの長期間の海外渡航に合ったプランが見つかりますよ。
学費
ワーキングホリデー中に語学学校に通う場合は、その学費も必要です。
ワーキングホリデー期間中に最大6か月まで学校に通うことが可能ですが、実際には最初から働くか、3~4か月ほど学校に通ったあとに就労する方が多いです。
ニュージーランドは比較的語学学校の授業料が安いことで知られています。学校によっても差がありますが3か月で30~45万程度を考えておくと良いでしょう。
生活費
ニュージーランドで就労すると給料がもらえますが、それまでの生活費は事前に用意しておく必要があります。
ニュージーランドで生活するための生活費は、住居の形態によって大きく差が出ます。シェアハウスやアパートであれば4万円~6万円程で借りられますが、ホームステイや学生寮は毎月10~12万程度かかるところが多いです。
ホームステイや学生寮はやや高めになる傾向がありますが、ステイ先での食事や水道光熱費も含まれている場合が多いです。
食費は、自炊にするかデリバリーや外食にするかによっても異なりますが、安ければ2万前後で抑えることも可能。そのほか通信費や雑費なども含めると、ニュージーランドで必要な滞在費用として、月に10万~20万ほどを見ておくと良いでしょう。
家賃 | 4万~12万 |
光熱費 | 5,000円~1万円 |
食費 | 2万円~7万円 |
交通費 | 5,000円~1万円 |
通信費 | 3,000円~5,000円 |
雑費 | 3~5万円 |
ワーキングホリデー滞在期間を賄う生活費用をすべて用意していくのが安全ですが、滞在先で給料を得ることを考えると、すべて用意する必要はないでしょう。
ただし、「最低4,200NZD(約36.3万円)以上の資金を持っていること」と、ワーキングホリデーのビザ発給要件に書かれています。最低でも、この金額は用意したうえでワーキングホリデーに臨んでください。
ワーキングホリデービザの申請手順


最後に、ワーキングホリデービザの申請手順をご紹介します。
ニュージーランドのワーキングホリデービザを申請するためには、まずは移民局のサイトでアカウントを作成する必要があります。
- ニュージーランドの移民局のサイト(https://onlineservices.immigration.govt.nz/?WHS)にアクセスし、ビザ申請用アカウントを作成する
- 申請フォームに入力する
- 健康診断のため指定病院の空き状況を確認し、ビザを申請する
- 環境税35NZDを支払う
- 健康診断を受ける
- ビザの発行
ニュージーランドのワーキングホリデービザの取得は割と簡単ですが、健康診断が必須です。予約の日程がなかなか取れないリスクを考慮に入れ、ビザの申請は早めに行いましょう。
(参考:Explore visa options for visiting | Immigration New Zealand)
ニュージーランドのワーホリにおすすめの留学エージェント
ビザの申請や仕事の獲得、語学学校の手配などを自分で行うことに不安がある方には、留学エージェントの利用をおすすめします。
大手の留学エージェントはニュージーランドのワーキングホリデーの手配に多くの実績があり、ワーホリ向けのサポート向けのプランを用意している会社も多いです。
ここでは、特におすすめの留学エージェント3社をご紹介します。
成功する留学(旧地球の歩き方)


出典:成功する留学
成功する留学は、35年の実績を誇る老舗の大手留学エージェントです。業界で初めて「ST Star AwardsアジアNo1.留学エージェント」を5回受賞。日本で唯一、殿堂入りを果たしています。
もともと「地球の歩き方」ブランドで留学サポートを行ってきた実績もあり、提携している学校は世界17カ国に740校。現地オフィスも9か国14都市に構えており、日本国内でも複数の旅行・留学業界団体に加盟しているため、国内外のサポートも万全。
できるだけ安い費用でワーホリしたい方を対象に、「語学学校に通わない」プランの提案も可能です。
【基本情報】
本社所在地 | 東京都中央区日本橋3-6-2 日本橋フロント1F ROOM12 |
TEL | 03-6634-3360 |
営業時間 | 月~土 10:00~18:00 ※木曜はお休みです |
アクセス | JR「東京」駅から徒歩5分 東京メトロ「日本橋」駅から徒歩2分 |
支店 | 東京、大阪、福岡 |
URL | https://www.studyabroad.co.jp/ |
※電話番号・営業時間・アクセス情報は、東京デスクの情報です
スマ留
出典:スマ留
スマ留は、圧倒的な安さとサポート力が人気の留学エージェントです。
語学学校の空き時間を有効に活用することで、質を落とさずに授業料を安くすることに成功しており、ワーホリの初期に語学学校に通いたい方は低価格で通学できます。
ワーホリで稼ぎたい方を対象とした「ワーホリプラン」も用意されており、このプランを利用すれば日本で就労先を決めてから出発することができるため、渡航後すぐに働くことが可能です。
また、ワーホリプラン利用者には、簡単な英語力さえあれば、海外の高額な最低賃金が確約されていますし、昇給制度も用意されています。
留学費用の分割払いができる「スマートローン」を利用すれば、ワーキングホリデーで現地で働き、得た収入を返済額として支払うことも可能です。
【基本情報】
本社所在地 | 東京都渋谷区代々木2丁目11-17 ラウンドクロス新宿6階 |
TEL | 03-6279-4992 |
営業時間 | 月~日 11:00-14:00/15:00-17:00 ※水曜はお休みです |
アクセス | JR「新宿」駅南口・サザンテラス口から徒歩5分 都営大江戸線「新宿」駅から徒歩2分 |
支店 | 東京 |
URL | https://smaryu.com |
※電話番号・営業時間・アクセス情報は、東京サロンの情報です
夢カナ留学
出典:夢カナ留学
夢カナ留学は、「実質0円留学」を掲げる留学エージェントです。
ワーキングホリデーの制度を有効活用し、海外で収入を得ながらの留学を提案。一人ひとりに合った留学プランを組み立ててくれるため、夢カナ留学を利用した91%の学生が2か月以内に海外で希望の職種に就いているという実績もあります。
ワーホリを検討している方はもちろん、海外インターンシップ・海外アルバイト・海外ボランティアなど、海外で働く経験を積みたい方にもおすすめです。
HPの無料カウンセリング予約フォームには「カウンセリング会場(夢カナ留学 本社オフィス)」と記載がありますが、オンラインでの相談も可能です。オンライン面談を希望する方も、そのまま予約手続きを進めてください。
また、語学留学・ワーキングホリデーなどすべての留学を対象とした「留学奨学金」や、他社より高い見積りの場合の「1万円引き制度」などの制度が充実しているため、通常の語学留学を希望する方にもおすすめです。
【基本情報】
本社所在地 | 東京都新宿区新宿6-29-8 新宿福智ビル4階 |
TEL | 03-5848-5432 |
営業時間 | 月~日 10:00-18:30 |
アクセス(東京本部) | 東京メトロ・都営大江戸線「東新宿」駅 A3出口から徒歩1分 東京メトロ「新宿三丁目」駅 E1出口から徒歩7分 |
支店 | 東京 |
URL | https://ryugaku.yume-kana.com |
上記のエージェントを含むワーキングホリデーにおすすめの留学エージェントは、こちらの記事で詳しくまとめています。
>>ワーキングホリデーに強い留学エージェントおすすめ5選|選び方も解説
まとめ


ニュージーランドは国土が広く雄大で、日本同様に四季の移り変わりが美しい国として知られています。英語を学べることはもちろん、永住権も比較的取得しやすいと言われており、ワーキングホリデーで海外渡航したい人たちにも気です。
異国の地で戸惑うことも多いかとは思いますが、ワーキングホリデーでの日々は自分の人生の中でも特別な体験になることは間違いないでしょう。
ワーキングホリデーの手続きは自分でも行えますが、ビザの取得や語学学校の手配などに不安がある方は、留学エージェントのサポートを受けると安心できますよ。プラン自体の相談も無料で行えますので、まずは無料カウンセリングに申し込んでみると良いでしょう。