初めての海外旅行は、手続きや準備が山積みで、何から手をつければ良いかわからない方も多いのではないでしょうか。
この記事では初めての海外旅行で人気の国から、事前準備、当日の空港での流れまでご紹介します。この記事が初めての海外旅行のサポートになると嬉しいです。
初めての海外旅行でおすすめの行き先は?
「初めての海外旅行に挑戦してみたい!」と思っている方が、まず悩むのは行き先ではないでしょうか。一人旅か友達と行くかなど、同行するメンバーによっても行き先の選択肢は変わってくるかもしれませんね。
まずは、初めての海外旅行で人気のある国や地域をご紹介します。
【1位】海外旅行の定番「ハワイ」
日本からの観光客が多く、日本語の通じるレストランやホテルも比較的多いハワイ。ワイキキ周辺にはビーチやショッピングモールも充実しています。
英語が苦手な方でも安心して観光や食事を楽しめるので、ハネムーンや家族旅行にもぴったりです。
夜も人通りが多く賑わっているので、治安について過剰な警戒心を持つ必要がないのも魅力です。
【2位】3時間のフライトで気軽に行ける「台湾」
親日家が多いことでも有名で、羽田空港から約3時間のフライトで行ける台湾。初めて飛行機に乗る方や、長時間のフライトに不安がある方でも訪れやすい国と言えるでしょう。
ノスタルジックな雰囲気と幻想的な景色が魅力で、日本人の舌に合うグルメも多いのが特徴です。本場の小籠包や牛肉麺に舌鼓を打つグルメ旅も楽しめるでしょう。
【3位】女性の一人旅にもおすすめ「韓国」
羽田から直行便でわずか2時間半ほどの韓国も、初めての海外旅行先として非常に人気があります。
最近では女性一人で渡韓する方も多く、グルメやコスメ、美容皮膚科などが主な目的となっています。
明洞や東大門市場などのショッピングエリアのほか、夏場は済州島のビーチリゾートにも多くの人が集まります。
初めての海外旅行は2~3ヶ月前からの準備がおすすめ
海外旅行の準備期間にやることを解説します。パスポートやビザは発行まで時間がかかるため余裕を持って準備を始めましょう。
パスポート・ビザ(査証)の申請
海外旅行にはパスポートが必要です。パスポートは、申請から受け取りまでに約1週間ほどかかります。
出発ギリギリに申請すると、発行が間に合わず旅行が白紙になってしまう恐れもあります。余裕を持って手続きをしておきましょう。
パスポートは各都道府県のパスポート申請窓口で申請できます。
アメリカでは「ESTA」が必要
ビザが免除されている国でも、電子渡航手続きが必要な場合があります。ハワイを含むアメリカ圏にいく場合は、ESTAを申請しましょう。
飛行機・ツアーの予約
パスポートを入手したら飛行機やホテル、ツアーの予約をしましょう。
添乗員さんがついている「パッケージツアー」や、ホテルと飛行機だけの「フリープランツアー」などさまざまな形があるので、見比べながら自分の希望に合ったものを選びましょう。
もちろん、旅行会社を介さずに飛行機とホテルを個人で予約することも可能です。
海外旅行保険の加入
旅行中に怪我や病気で医療機関を受診したり旅行中に盗難に合うなど、海外旅行に予期せぬトラブルはつきものです。
そのようなトラブルに備えるため、出発前には海外旅行保険に加入しておくことをおすすめします。
海外旅行保険はクレジットカードにも付帯されている場合もあります。
海外で安心して過ごすための持ち物
海外旅行用スーツケース選びのコツ
海外旅行用のスーツケースは、宿泊日数によって必要なサイズが変わります。
おおよその目安は以下の通りです。出発の段階ではスペースに余裕を持たせておきましょう。現地でのお土産などを入れる余裕を残しておくためです。
3泊以下 | 4〜5泊 | 6〜7泊 | 8泊以上 |
---|---|---|---|
〜40L | 41〜60L | 61〜80L | 81L〜 |
また大きなサイズになればなるほど、スーツケースの重量は重たくなるので4輪キャスタータイプがおすすめです。
走行時の安定性も高く、小回りが利くのでスムーズに移動できます。2輪タイプは移動の際に傾けて推し進める必要があるので、大きなスーツケースでは移動で体力を消耗します。
海外旅行に持っていくスーツケースは、TSAロック(=運輸保安局認定ロックシステム)が付いたものを選びましょう。
特にアメリカ圏への渡航時には、テロ対策のため保安局の荷物検査をされることがあります。TSAロックなら鍵を壊さずにスーツケースを開けることができます。
基本の持ち物リスト
海外旅行に持っていく基本の持ち物をご紹介します。これ以外にも、化粧品やスキンケア用品など自分の毎日の生活に必要なものは、コンパクトにして持っていくことをおすすめします。
1パスポート
海外旅行にいく際に一番欠かせないのがパスポートです。万が一の盗難や紛失に備えて、顔写真のページのコピーも一緒に持参しましょう。
2. eチケット(航空券)お客様控え
メールで送られてくるのでプリントアウトして空港へ向かいましょう。印刷したものの提出を求められることはほとんどありませんが、念のため印刷しておくのがおすすめです。
3. ホテルやツアーの予約確認書・海外旅行保険証
ホテルの住所が記載されている予約確認書もプリントしておくと安心です。入国審査時に滞在先の提示を求められることもあります。
4. 現金
海外旅行では基本的にクレジットカードを利用するシーンが多いのですが、チップや公共料金の支払いなど現金が必要な場面もあります。
街の両替店や空港の両替サービスを利用して、現地の通貨を用意しておきましょう。最低限の日本円も現金で持っておくと安心です。
5. クレジットカード
買い物やレストランの支払いはクレジットカードがメインです。防犯面を考えても大量の現金を持ち歩くのは望ましくありません。海外旅行保険付帯のクレジットカードを持っていきましょう。
6. スマートフォン・充電器
日本で使っているスマートフォンはSIMカードを差し替えたりレンタルWi-Fiを使うことで海外でもそのまま使用できます。予約や翻訳、地図アプリなど、日本にいる時以上に頼りになります。
7. 変圧器・変換プラグ
日本と海外では電圧が異なるため、変圧器や変換プラグが必要です。日本の100V対応の電化製品をそのまま海外で使用すると発火や故障の原因となります。
プラグの形も国によってさまざまなので、全世界対応の変換プラグをひとつ購入しておくと便利です。
8. 着替え
洋服は小さく畳めて、アイロンの必要がない素材のものがおすすめです。下着などは数日分余分に持っておきましょう。
ハワイなど日本より湿度の低い国では、夏でも夜になると冷え込み長袖が必要なこともあります。現地の最低気温と最高気温をきちんと調べて洋服を準備しましょう。
9.パジャマ
海外のホテルでは日本のホテルのようにパジャマは用意されていません。パジャマやリラックスできる部屋着は持参する必要があります。
10. コンタクトレンズ・メガネ
普段コンタクトレンズをしている方は、レンズとケア用品も忘れずに持っていきましょう。
他のほとんどのものは現地の薬局やスーパーでも購入できますが、視力に合ったコンタクトレンズを海外で調達するのは大変です。
持っていくと便利!おすすめアイテム
上記以外にも持っていくと良いおすすめアイテムを紹介します。
1. ウェットティッシュ・ポケットティッシュ
日本では一般的なウエットティッシュですが、海外ではあまり普及していません。スーパーマーケットでも購入できない国もあるので、日本から持っていくと役立ちます。
食べ歩きグルメや屋台でご飯を食べる際にも非常に便利です。
2.エコバッグ
日本と同様に、海外でも買い物袋は基本的に有料です。細かな出費を抑えるためにもカバンにひとつ入れておくと便利です。
またお土産としてもかわいいエコバッグも販売されているので、現地で購入して持ち歩くのも楽しいですよ。
3. 荷物用のはかり
飛行機に預ける荷物には重量制限があり、それを超えてしまうと追加料金の支払いが必要です。
出発時は大丈夫でも、帰国時はお土産を購入して荷物が重くなっていることが予想されるので、小型の荷物用はかりを持っていくと便利です。
4. スリッパ
室内でも靴を履く文化のある海外では、ホテルにスリッパが用意されていないことがあります。リラックスするために室内用のスリッパやビーチサンダルを持参しましょう。
旅行当日の空港での流れ
いよいよ出発当日、空港ではどのような流れで搭乗するのでしょうか。国際線のチェックイン手続きや搭乗までを簡単に解説します。
2時間前には空港に到着が安心
国際線の場合、空港へは飛行機の時間の最低2時間前までには到着しておきましょう。自宅から空港まで距離が遠い方は、渋滞の心配や道に迷う可能性もあります。
心配な場合は余裕を持って3時間前の到着を目指すと安心です。空港にはカフェやレストラン、さまざまなお店があるので早めに到着してゆっくり食事を取るのも良いかもしれません。
大きな空港なら、利用する航空会社のターミナルも確認しておきましょう。
チェックインは混み合うことも
空港に着いたら出発ロビーに向かいチェックインを済ませます。
チェックインには「カウンターチェックイン」「Webチェックイン」「自動チェックイン」の3種類があり、ハイシーズンにはチェックインカウンターが長蛇の列になります。
最近では時間短縮のため、航空会社のほとんどがWebチェックインや空港でも自動チェックインも可能になり、利用すると大幅な時間短縮になります。
Webチェックインが完了すると、搭乗券(eチケット)が発行されメールで届きます。当日空港カウンターで提示が必要になる可能性もあるため、印刷して持参しましょう。
カウンターチェックインでは、同時に荷物を預けることができます。
出国審査をしていよいよ搭乗
荷物を預け終わったら出国審査カウンターに進みます。パスポートと顔写真を照合し、出国スタンプが押されれば審査完了です。
最近では自動化ゲートや顔認証ゲートが設置されている空港もあります。
指紋やICチップ内の顔の画像と、顔認証ゲートで撮影した画像を照合することで同一人物かの確認を行います。
審査が終わればいよいよ搭乗です。
初めての海外旅行でよくある3つの不安を解決!
初めての海外旅行ではさまざまな不安があるものです。ここでは、よくある3つの不安を解消していきます。
【海外旅行の不安①】外国語がわからないけど大丈夫?
渡航先にもよりますが、ハワイなど日本語が比較的通じやすい旅行地を選ぶと安心です。もしくは日本語ガイド付きのツアーを利用するのも良いでしょう。
日本人だけの団体ツアーなら、日本語に囲まれながら観光や買い物を堪能できます。困った時もすぐにガイドさんに相談できるので、英語が全くできなくても安心です。
「英語は話せないけれど自分の力で海外を楽しんでみたい」という方は、スマートフォンに翻訳アプリを入れたり、最低限の頻出単語やフレーズを覚えておくのもおすすめです。
【海外旅行の不安②】旅行先で怪我や病気になったらどうしよう…
気候や食べ物など、慣れないものが多い環境では体調不良になる可能性も十分に考えられます。普段体力に自信がある方でも、日本から常備薬を持っていくことをおすすめします。
現地の薬局でも薬は購入できますが、用量が日本のものと異なる場合もあるため、飲み慣れた日本の薬を持参しましょう。
【海外旅行の不安③】治安の悪さやスリが心配
日本は世界の中でもトップクラスに治安の良い国です。海外旅行では行き先に関わらず最低限の防犯対策が必要です。
海外旅行でおしゃれをしたい気持ちはわかりますが、高価なものは持たず、チャックなど口の塞がるカバンを選びましょう。リュックやカバンを体の前に持つことも大切です。
また、レストランやカフェでは貴重品を目のつくところにおきっぱなしにするのはNGです。
テーブルの上にスマートフォンやカメラを置いていると、目を離した隙に盗まれる可能性があります。貴重品は片時も目を離さないように心がけましょう。
盗難の補償対策として、海外旅行保険に加入しておくことも大切です。高価なものが盗難にあったり怪我をした際に金銭的な補償を受けることができます。
気負いすぎずに初めての海外旅行を楽しもう
初めてのことばかりの海外旅行では、手続きから渡航まで不安なことも多いでしょう。しかし準備期間をしっかり取って、ひとつずつ用意していけば安心して出発できますよ。
「何か忘れているかも」「トラブルがあるかも」と心配しすぎると、せっかくの旅行もずっと緊張したままになってしまいます。
適度な緊張感と現地で対応する柔軟さをもって、初めての海外旅行を楽しみましょう。