留学の際、持ち物の準備で欠かせないのがスーツケースです。大きさも種類もさまざまなので、どれを選べば良いか迷ってしまいますよね。今回は留学用スーツケースを選ぶときのポイントと、おすすめの商品をご紹介します。この記事を参考にして、使い勝手の良いお気に入りのスーツケースを見つけてみてください。
留学用スーツケース|押さえるべき3つのポイント
旅行とは異なり、短くても数週間滞在する留学。
スーツケースは、大きければ大きいほど良さそうと思ってしまいがちですが、大きすぎると飛行機に乗る際に超過料金を請求されたり、重すぎてなかなか運べなかったりということも…。
ここでは、留学用スーツケース選びで押さえておくべき3つのポイントをご紹介します。
留学期間に応じたサイズを選ぶ
一般的に、スーツケースの容量は「1泊10Lで計算すると良い」といわれています。
「何週間も、何ヶ月も行く留学の場合はどうなるのだろう?」と疑問に思う方もいらっしゃるかと思いますが、長期留学の場合でも最低1週間分の衣服があれば、洗濯をして着回すことができます。
そのため、留学期間に関わらず、平均して1週間分の衣服や生活用品が入るスーツケースがあれば十分です。
留学日数ごとに適したサイズをまとめました。
1~2週間 | 1ヶ月 | 数ヶ月~1年 |
---|---|---|
約70L | 約85L | 85~100L |
ここで気をつけたいのが、スーツケースのサイズです。飛行機搭乗時には、機内持ち込み荷物と預け入れ荷物の2種類がありますが、どちらも大きさと重さに制限があります。
詳細は後述しますが、スーツケースの3辺(幅、高さ、奥行きの合計)が158cm以下であれば、多くの航空会社において無料で預け入れが可能です。
「5kg」を目安に軽いものを選ぶ
スーツケース本体が軽いものを選びましょう。軽ければ持ち運びがスムーズです。特に現地空港へ降り立ったあと目的地まで移動するのに、自分ひとりで持ち運べる重さでないと大変です。
無事に目的地まで着いたとしても、エレベーターがなく、階段のみしかないアパートで生活する場合は、重いスーツケースを持って階段を上らなければいけないかもしれません。なるべくスーツケース本体は軽いものが良いです。
スーツケース本体が軽ければ、それだけ荷物を詰めることができるので、なるべく軽いものがおすすめです。
丈夫なものを選ぶ
スーツケースは素材によって「ソフトタイプ」と「ハードタイプ」の2種類があります。ソフトタイプの方が軽いので運びやすいというメリットはありますが、留学用には丈夫な「ハードタイプ」がおすすめです。
海外の空港では、スーツケースが手荒に扱われることもしばしば。硬い「ハードタイプ」の方が頑丈で壊れにくい仕様になっています。
中に衝撃が伝わりにくいのも「ハードタイプ」の特徴です。電化製品や割れ物などを入れても、比較的安全に持ち運ぶことができます。
スーツケースにあると便利な機能とグッズ
上でご紹介した3つのポイント以外にも、あると便利な機能やグッズをご紹介します。
2輪よりも4輪
スーツケースには、2輪と4輪がありますが、4輪の方が移動はスムーズです。
2輪はスーツケースを斜めにして動かさなければならず、重いスーツケースを運ぶときには大変です。4輪であれば、斜めにせずにそのまま転がして動かすことができるので、扱いやすいでしょう。
TSAロック
アメリカへ留学する際は、TSAロック機能付きのスーツケースを選びましょう。アメリカの空港では、セキュリティチェックのために鍵を開けて預けることになっていますが、TSAロック付きであれば、ロックをかけたまま預けることができます。
スーツケースベルト
なくても困りませんが、あると便利なのがスーツケースベルトです。
空港で荷物が雑に扱われて、万一鍵が壊れたときでも、スーツケースベルトを巻いておけば中身が飛び出すことを防げます。
ベルトを付ければスーツケースが開けにくくなるので、防犯にも役立ちます。鍵付きのスーツケースベルトを選べば、二重ロックにもなります。
圧縮袋
少しでも荷物を多く入れたい方におすすめなのが圧縮袋です。100円ショップで買うこともできます。
特にセーターやダウンジャケットなどは圧縮袋を使うと、かなり圧縮されます。かさばる冬服を持って行く際に便利です。
スーツケース購入前に確認したい航空会社別のルール
スーツケース購入前に、事前に確認しておきたいポイントがあります。それは、航空会社ごとに機内持ち込みや預け入れできる荷物のサイズが異なること。
ここでは、主に英語圏へ留学する際に使われることの多い航空会社をピックアップして、そのルールをご紹介します。
航空会社(拠点) | 預け入れ荷物のルール | 機内持ち込み荷物のルール |
---|---|---|
JAL (日本) | ・個数:最大2個 ・重さ:23kg/個 ・サイズ:3辺の合計が203cm以内 | ・個数:身の回り品の他に1個 ・重さ:10kg ・サイズ:3辺の合計が115cm以内 ・最大寸法:H55cm×W40cm ×D25cm |
ANA (日本) | ・個数:最大2個 ・重さ:23kg/個 ・サイズ:3辺の合計が158cm以内 | ・個数:身の回り品の他に1個 ・重さ:10kg ・サイズ:3辺の合計が115cm以内 ・最大寸法:H55cm×W40cm ×D25cm |
アメリカン航空 (アメリカ) | ・個数:最大10個 ・重さ:23kg/個 ・サイズ:3辺の合計が158cm以内 | ・個数:身の回り品の他に1個 ・重さ:23kg ・最大寸法:H56cm×W36cm ×D23cm |
カンタス航空 (オーストラリア) | ・個数:個数制限なし ・重さ:30kg/個 ・サイズ:3辺の合計が158cm以内 | ・個数:身の回り品の他に1個 ・重さ:7kg ・サイズ:3辺の合計が115cm以内 |
ブリティッシュ・エアウェィズ (イギリス) | ・個数:最大2個 ・重さ:23kg/個 ・最大寸法:H90cm×W75cm×D43cm | ・個数:身の回り品の他に1個 ・重さ:23kg ・最大寸法:H56cm×W45cm ×D25cm |
ルフトハンザ (ドイツ) | ・個数:1個 ・重さ:23kg/個 ・サイズ:3辺の合計が158cm以内 | ・個数:身の回り品の他に1個 ・重さ:8kg ・最大寸法:H55cm×W40cm ×D23cm |
※いずれもエコノミークラスの場合
それでも荷物が多くなってしまったら?
スーツケースは基本的にはひとつあれば十分です。
その理由は以下の2点。
- 日系の航空会社は2個まで預け入れ荷物が無料ですが、ヨーロッパ系は1個までのことがあるため
- 現地で、2つの大きなスーツケースを持っての移動は大変なため
おすすめは、スーツケース1個と、機内持ち込みできるサブバッグ1個です(+貴重品を入れるハンドバッグなど。どこの航空会社も貴重品を入れるハンドバッグ+機内持ち込み手荷物1個は無料にしています)。
なお、ノートパソコンやカメラなどは必ずサブバッグに入れて機内持ち込みにしてください。
留学用におすすめのスーツケース5選!
それでは、留学用におすすめのスーツケースをご紹介します。今回は短期から長期まで対応できる85L前後の容量で、価格もお手頃なもの(~30,000円台)を集めました。
【ACE(エース)】クレスタ エキスパンド機能付 93L(拡張時)
『ACE』(エース)は日本の老舗カバンメーカーです。
こちらの“クレスタ”は、『ACE』ブランドの人気シリーズです。エキスパンド機能を使えば、10Lも容量がアップします。
マチを開くと、天面に隠しポケットが出現するので、スーツケースを全開にせずとも小物類を出し入れすることができるのもポイントです。
サイズ | H74×W51×D29/32cm(3辺の合計:154/157cm) |
---|---|
重量 | 4.8kg |
容量 | 83L/93L |
素材 | ポリカーボネート/ABS樹脂 |
特徴 | エキスパンド機能付き キャスターストッパー/TSAロック/4輪 |
【TABITORA(タビトラ)】60180 XL 90L
シルバーのボディがかっこいいのが『TABITORA』(タビトラ)のスーツケースです。こちらの商品は、ヨーロッパ調のレトロなデザインです。
アルミフレームを使用しているので、樹脂製に比べると若干重いですが、密閉度が高く、防水性や防塵性に優れます。
四隅が直角なので、隅々まで荷物を入れることができるのもポイントです。直角だと衝撃で変形しやすいですが、こちらの商品はコーナープロテクターがついているので、角をガードしてくれます。
不織布カバーがついているので、使わないときにはカバーをかけて汚れを防止できるのも嬉しいポイントです。
サイズ | H77×W50×D29cm(3辺の合計:156cm) |
---|---|
重量 | 6.2kg |
容量 | 90L |
素材 | ポリカーボネート/ABS樹脂 |
特徴 | アルミフレーム使用で密閉度アップ 不織布カバー付き サイレントキャスター/TSAロック/4輪 |
【REGEND WALKER(レジェンドウォーカー)】Lサイズ 5509-70 83L
T&S社は新進気鋭の国内のスーツケースメーカー。その主要ブランドが『REGEND WALKER』(レジェンドウォーカー)です。
こちらは、シンプルなデザインなので使い勝手が良いのが特徴です。カラー展開が豊富なので、特にスタイリッシュなアーバンカラーは落ち着いた雰囲気があります。
他のメーカーのスーツケースと異なるところは、ダブルキャスター(合計8輪)を採用しているところです。石畳などのシビアな環境下でも安定して走行することができます。
サイズ | H75.5×W51×D28cm(3辺の合計:154.5cm) |
---|---|
重量 | 5.6kg |
容量 | 83L |
素材 | ポリカーボネート/ABS樹脂 |
特徴 | アルミフレーム使用で強度アップ フック機能付きの台座 ダブルキャスター(8輪)/TSAロック |
【BOUDNRIP(バウンドリップ)】BD88 105L
「LIFE IS A JOURNEY」(人生は旅である)をコンセプトにした『BOUNDRIP』(バウンドリップ)のスーツケースは、シンプルでありながらも充実した機能がついています。
ワンタッチ操作で簡単にブレーキのかかるキャスターを搭載しているので、バスや電車の中でも坂道でも安心です。
スクエアなデザインなので、隅まで荷物を詰めることができるのも特徴です。
サイズ | H74×W52×D31cm(3辺合計:157cm) |
---|---|
重量 | 5kg |
容量 | 105L |
素材 | ポリカーボネート樹脂 |
特徴 | スライド式のストッパー機能付き 静音キャスター/TSAロック/4輪 |
【American Tourister(アメリカンツーリスター)】アローナ スピナー75 87L
アメリカ発の『American Tourister』(アメリカンツーリスター)は約100年という歴史を持つブランドです。現在は『SAMSONITE』(サムソナイト)の傘下に入っていますが、その機能性とお洒落なデザインは、多くの旅行者を魅了してきました。
『サムソナイト』よりもお値打ちなのに、『サムソナイト』と同等の品質という、コスパが良いのも人気の秘密です。
おすすめは、光沢が美しい“アローナ”です。
表面は鏡面加工をしているため、カラーリングが際立ちます。カラー展開も豊富で、「映える」スーツケースとして人気があります。
シンプルなデザインで使いやすいのも特徴です。
サイズ | H75×W52×D31cm(3辺の合計:158cm) |
---|---|
重量 | 4.4kg |
容量 | 87L |
素材 | ポリカーボネート/ABS樹脂 |
特徴 | TSAロック/4輪 |
ポイントを押さえて、自分に合ったスーツケースを選ぼう!
留学時に絶対必要なスーツケース。何度も買い替えることがないものだからこそ、納得のものを選びたいところです。
メーカーからさまざまなタイプのスーツケースが販売されていますが、今回ご紹介したポイントを押さえて、ぜひお気に入りのスーツケースを見つけてください。