東京に本社を置く旅行バッグ・ラゲージの老舗メーカー『ace.(エース)』。とくにスーツケースの人気が高く、世界各国に多くの愛用者がいます。そこで今回は、エースのブランドの魅力を解説したうえで、スーツケースの選び方やおすすめスーツケースをご紹介します。
エースとはどんなメーカー?魅力を紹介
エースは「すべての移動=旅と考え、その旅を快適なものにするために最も良いカタチを提供する」というコンセプトを掲げた、旅行バッグ・ラゲージの老舗メーカーです。ここではエースの歴史や魅力をお伝えします。
エースの歴史
1940年にかばん製造業者として誕生し、その後「東レナイロン素材」や「合成皮革素材」をバッグに一早く取り入れて製造業界に革命を起こしました。
またその当時、海外旅行の自由化によって日本人も海外旅行を楽しむようになってきたため、エースもスーツケースの輸入販売を開始。しかし、輸入したスーツケースは外国人の規格に合わせたもので、日本人には不向きでした。
そこでエースは、日本人の体格や旅行スタイルに合わせた、“日本人が使いやすいスーツケース”をつくることを考えます。エースは研究を重ねて試行錯誤を繰り返し、1966年ついに国内初の国産スーツケース「デボネア」を開発・発売したのです。
エースの魅力
エースは長年培ったかばんづくりのノウハウと高い技術を活かし、高品質な商品を世に送り出し続けています。機能性に優れたスーツケースが多く、その使いやすさからリピーターや複数持ちする人もいるのだとか。
空港でひと際目立つという奇抜なデザインはありませんが、洗練された高級感のあるスーツケースが多いです。
機能性が高い分値段は決して安いものではありませんが、長く愛用できるのでコストパフォーマンスは非常に良いです。
エースのスーツケースには複数のブランド、シリーズがある!
エースは、コンセプトの異なるブランドを複数展開しています。なかでも人気なのが『ace.』『PROTECA』『HaNT』『World Traveler』『Jewelna Rose』の5つです。ここでは、5つのブランドの特徴をご紹介します。
ace.(エース)
エースのメーカー名をそのままつけた主要ブランド「ace.」。ビジネスシーンを意識した「ace. GENE LABEL(エース ジーンレーベル)」と、トラベルシーンを意識した「ace. TOKYO LABEL(エース トーキョーレーベル)」があります。
ace. GENE LABELは黒やベージュなどベーシックなカラーが主で、1泊~2泊、2~3泊のコンパクトサイズのスーツケースをラインナップ。スタンダードな縦型だけでなく、横型もあります。
一方ace. TOKYO LABELはカラーもサイズもバリエーション豊富で、洗練された美しいデザインが特徴です。
スーツケースのシリーズはパリセイド3-Z、クリーディエ、ジェットエクセル、アルゴナムFなど数多くあります。
PROTECA(プロテカ)
熟練した職人の手によって、一つひとつ丁寧に作られているのが「PROTECA」です。スーツケースのシリーズはジーニオ センチュリーZ、スタリアCX LTD、エアロフレックス デラックスなど複数あり。
独自の高い機能性を兼ね備えたスーツケースで、高品質&スタイリッシュなデザインが特徴です。エースブランドの中でも1位、2位を争う人気の高いブランドになります。
HaNT(ハント)
エースの女性社員が「本当に欲しいと思う商品を作る」というコンセプトで開発しているのが「HaNT」です。女性ならではのアイデアやこだわりが機能やデザインに採用されており、10代の若者から30代以上の大人女子まで幅広く虜にしています。
スーツケースのシリーズはノートル、マイン、ラミエンヌ、ソロの4種類。カラーバリエーション豊富で見た目がかわいいのが、HaNTの魅力ポイントです。
World Traveler(ワールドトラベラー)
「World Traveler」はトラベル向けだけでなく、ビジネス向けもラインナップしています。スーツケースのシリーズはサグレス、プリマス、コヴァーラム、ナヴァイオの4種類。シンプルでスタイリッシュなボディは、使い勝手が良いと好評です。
コンパクトサイズから大型サイズまで取り揃えており、比較的リーズナブルな価格で手に入ります。
Jewelna Rose(ジュエルナローズ)
トレンドを押さえたおしゃれなデザインが特徴の「Jewelna Rose」。丸みを帯びたかわいいボディと、パステルやビビットなど色鮮やかなカラーが乙女心をくすぐります。
スーツケースのシリーズはトロトゥール|キャンディポケット、エステル、エディッタトローリー、ノマドステーションの4種類です。
エースのスーツケースを選ぶ前に知っておきたい、機内持ち込みのこと
現在販売されているスーツケースのなかには、機内へ持ち込みできるサイズのものもあります。
機内持ち込みできる手荷物は一人1個と身の回り品1個。機内持ち込みOKのスーツケースは、サイズや質量など航空会社によって規定が異なります。
スーツケースを購入する前には、航空会社の機内持ち込みルールを確認すると良いでしょう。
サイズ:W35×H45×D20cm 三辺計:100cm以内
総重量:10kg以内
【国内線(100席以上)、国際線のサイズ目安】
サイズ:W40×H55×D25cm 三辺計:115cm以内
総重量:10kg以内
搭乗ロビーや機内で使用したい(取り出したい)ものがある場合や、破損・盗難などが心配な場合は、機内持ち込みOKサイズのスーツケースを選ぶのがおすすめです。
エースのスーツケースを選ぶポイント
エースのスーツケースは、サイズやデザインが豊富にあります。「どれを選べば良いか分からない!」と悩んだり、「違うのにすれば良かった…」と後悔したりしないためにも、ここではエースのスーツケースを選ぶポイントをご紹介しましょう。
サイズで選ぶ
スーツケースを購入する際にまず重視したいのがサイズです。サイズを選ぶときは、「滞在先に何泊するか」がポイントになります。
1~3泊の時は、Sサイズ(~40L)のスーツケースがおすすめです。日帰り出張や短期間の国内旅行に使えます。機内持ち込みができるサイズでもあるので、一つあると重宝するでしょう。
3~7泊の時はMサイズ(41~80L)のスーツケースは、8泊以上の時はLサイズ(81L~)のスーツケースが良いです。目安は10L=1泊なので覚えておくと便利です。
また、スーツケースを選ぶ時は「最適なサイズを選ぶ」ことも忘れてはいけません。
ボディの材質で選ぶ
スーツケースは大きく分けて「ソフトタイプ」と「ハードタイプ」の2つの素材があります。
主にナイロンやポリエステルなどの化学繊維をボディに採用しているのが、ソフトタイプのスーツケースです。布製で伸縮性が高いため、帰路で少し荷物が増えても詰め込めます。軽量性に優れており、小旅行や出張などに向いています。
主に強化プラスチックやポリカーボネート、ABS樹脂などをボディに採用しているのが、ハードタイプのスーツケースです。造りが頑丈で衝撃に強いため、防犯面の心配はほとんどありません。ロック機能がしっかりしているものも多いので、海外旅行用として向いています。
そのため、スーツケースを選ぶ時は材質のメリット・デメリットを考慮したうえで選びましょう。
ブランド・シリーズで選ぶ
先にも述べたように、エースのスーツケースはブランドによって特徴が異なります。
ビジネスシーンにぴったりのものを選びたい、おしゃれでかわいいデザインのものを選びたいなど目的や希望が決まっていれば、それにあったブランド・シリーズをチェックしてみると良いでしょう。
ブランド・シリーズを大まかに決めてから、サイズやボディの材質など細かい部分を確認して選ぶのも良いかもしれません。
鍵やキャスターなどの機能性で選ぶ
スーツケースは、使用目的によって重視する機能性が変わります。
例えば、海外旅行では「TSAロック(ティーエスエーロック)」と呼ばれる鍵がついているスーツケースがおすすめです。アメリカ領土(ハワイやグアム島などを含む)の空港では、スーツケースをTSA職員(アメリカ運輸保安局)が検査する可能性があり、場合によってはスーツケースをこじ開けて中身を確認することもあります。
TSAロックつきのスーツケースなら、特殊なツールを使ってTSA職員がロックを解錠・施錠できるので、海外旅行用としても安心です。
また、移動の負担を軽減したい場合は、360度回転可能で急な方向転換にも真横の動きにも対応できるダブルキャスターがおすすめです。ストッパー付きのキャスターなら手を放しても大丈夫なので安心ですね。
エースのスーツケースはどこで購入できる?
エースのスーツケースは直営店や全国の取扱店、グローバルストアなどで購入できます。実際に目で見て選びたい人は、これらの店舗に足を運んでください。
「近くに直営店がなくて買いに行けない…」という方は、公式アウトレットストアや通販サイトを利用してみてはいかがでしょうか。タイミングによっては割引になっている商品もあるので、定期的にチェックすると良いでしょう。
エースのおすすめスーツケース15選!
ここでは、エースのおすすめスーツケースをシーンごとにピックアップしてご紹介します。
機内持ち込み
まずは、エースで機内持ち込みOKのスーツケースを5つご紹介します。
【ace. TOKYO (エース トーキョー)】パリセイド3-Z 06912
移動中も荷物の出し入れがラクにできるフロントポケットつきの、ハードタイプスーツケースです。容量は37Lで、2~3泊程度の旅に適しています。
方向転換がスムーズにできる双輪キャスターになっており、キャスターストッパーも付いているので移動も便利。
スーツケースの中は、メッシュポケット付き中仕切りとファスナー式収納スペースで分かれています。
【PROTECA(プロテカ)】フィーナST LTD 12951
ポリエステル素材に、撥水効果のある高強度ポリカPU加工を施した本数限定モデルです。容量は24Lで出張や1~2泊の旅行に向いています。
ボディには、衝撃を抑える独自開発フレーム「エアリムII」を採用。高さ調節ができるプルドライブハンドルを搭載しているので、男女ともに使いやすくなっています。
【HaNT(ハント)】ノートル 06881
国際線、または国内線座席数100席以上の機内持込みに対応可能なハードタイプのスーツケースです。容量は31Lで、2~3泊程度の旅行に向いています。革のようなシボ加工がされており、傷が目立ちにくいのが魅力。
クラシックなトランク風デザインが目を惹きますね。スーツケースの内部はプリント生地を採用。本体カラーごとに異なるので、自分好みのデザインを選んでください。
【World Traveler(ワールドトラベラー)】メリーキャリケース 57911
エースと星野リゾートがコラボしたソフトタイプのスーツケースです。容量は18Lで1~2泊の旅に向いています。ボディはソフトタイプですが、撥水効果のある生地なので多少雨に濡れても大丈夫です。
キャスターは360度回転する4輪タイプ。スーツケースの中はリュックのように1気室で仕切りがないので、かさばる荷物もラクに収納することができます。
【Jewelna Rose(ジュエルナローズ)】トロトゥール キャンディポケットS 39871
コロンとした見た目がかわいいハードタイプのスーツケースです。容量は27Lで、国際線または国内線100席以上への機内持込ができます。こちらのスーツケースにはエキスパンタブル機能がついており、拡張すると34Lまで容量が増えます。
カラーがティールブルー、スリーピーラベンダー、パウダリーピンクの3色あり、どれもキャンディのようにキュートな発色なので女子旅を乗り上げてくれるでしょう。
トラベル向け
続いて、エースのトラベル向けのおすすめスーツケースを5つご紹介します。
【ACE DESIGNED BY ACE IN JAPAN(エース デザインド バイ エース イン ジャパン)】オーバル スーツケース 06422
エキスパンダブル機能を搭載したジッパータイプのスーツケースです。マチ幅が5cmアップするので、帰路で荷物が増えても安心。容量は57L、拡張時は70Lまで増えるので、5~6泊の旅行に向いています。
ボディには、耐久性が高いABS混合樹脂を使用しており、表面にはシボ加工を施してあるので、キズが目立ちにくいです。ダイヤル式のTSAロックになっているので、
鍵の持ち歩きの必要がありません。
【PROTECA(プロテカ)】スペッキ80 08033
2006年に発売されたプロテカ初のファスナー式スーツケースを復刻したモデルです。容量は33L、59L、75Lの3種類があり、滞在日数によって選ぶことができます。
足元にはサイレントキャスターを採用しており、静かな走りを可能にしています。持ち手は多段階に調整できるプルドライブハンドルになっているので、長時間スーツケースを引くときも手への負担が少ないです。
【HaNT(ハント)】ハントソロ LTD 06557
透明のシェルに、美しいヘアラインをデザインしたボディが特徴的な限定モデルです。スーツケースの内部は片面収納タイプを採用しており、中仕切りにインナーポケットが付いているので、小分けの収納ケースは必要ありません。
鍵部分は3ケタのダイヤルのTSAワイヤー式ロックのため、盗難防止対策も◎。容量は53Lで3~4拍に向いています。
【World Traveler(ワールドトラベラー)】コヴァーラム 06582
頑丈なアルミフレームをボディに採用した、メイドインジャパンのハードタイプスーツケースです。容量は73Lで、7泊以上の滞在に向いています。他にも58Lと84Lがあるので、滞在日数に合わせて選ぶことが可能です。
スーツケースの中は中仕切りだけでなく、クロスベルトも搭載。荷物をしっかりと固定できるので、荷崩れを防ぐことができます。キャスターにはベアリング入りの双輪キャスターを採用しているため、回転がスムーズです。
【Jewelna Rose(ジュエルナローズ)】エディッタトローリー スヌーピー 06617
ニュアンスカラーのボディがおしゃれでかわいい、ハードタイプのスーツケースです。このスーツケースは内側がスヌーピー仕様になっているので、開けるだけで気分が上がりますよ。
内部は中仕切りにインナーポケットが付いており、さらにクロスベルトも両側にあるので荷物をがっちりと固定できます。鍵部分は3ケタのダイヤル式TSAロックを搭載。容量は62Lで、3~4拍の旅に向いています。
ビジネス向け
続いて、エースのビジネス向けおすすめスーツケースを5つご紹介します。
【ace.】クリーディエ 06922
スーツケースを立てた状態で中の荷物を出し入れできる、トップオープンタイプのスーツケースです。国際線または国内線100席以上の航空機内に持ち込み可能で、小型のコインロッカーへも収納できます。
こちらのスーツケースには、ジャストサイズのインナーバッグ付き。ケース本体は玄関に置いたまま、インナーバッグだけ取り出して荷ほどきできるのも嬉しいポイントです。
【PROTECA(プロテカ)】マックスパス ソフト3 12837
国際線または国内線100席以上の航空機内に持ち込み可能なサイズながらも、42Lと容量が多いソフトタイプのスーツケースです。
フロント部分に大きめのポケットがついているので、チケットやパスポート、携帯の充電器などサッと出し入れしたいものを入れておくのに良いでしょう。
ケースはフロントがガバッと開くタイプですが、サイドストラップがあるため荷物の飛び出しは防げます。
【HaNT(ハント)】ハントマイン 05745
キズが目立ちにくい、マットな質感のボディが魅力的なハードタイプのスーツケースです。カラーはレッドやベージュなど5種類あり、ボディのカラーによって内側の柄が異なります。
同じ柄のポーチとキャスターカバーも付いてきますよ。「ビジネス向けにはシンプルデザインで落ち着きのあるダークカラーがぴったりだけど、かわいいも捨てたくない…」というキャリアウーマンにおすすめです。
【World Traveler(ワールドトラベラー)】サグレス 06061
小回りの利く4輪キャスターを搭載しているハードタイプのスーツケースです。背面のダイヤルを回せばキャスターを固定できるので、坂道や電車の中でも安心です。
ボディには軽量で耐久性のあるポリカーボネートを採用しており、美しいツヤが高級感を与えてくれます。容量は31Lで2~3泊の出張に良いでしょう。
【Jewelna Rose(ジュエルナローズ)】エステルスーツケース 05566
まるでトランクのような、クラシックでおしゃれなデザインのスーツケースです。ハンドルやコーナーガードに牛革を採用しており、高級感が増しています。
キャリーバーがゴールドになっているのも素敵ですね。トランクの内側左はポケットの付いたファスナー仕切りが、右側には収納ポケットのついた中仕切りがあります。
エースのスーツケースの保証と修理
エースのスーツケースは、2015年1月以降に発売されたPROTECAの日本製ハードスーツケースを除き、基本的には無償保証はついていません。
ただし、製造上での欠陥があり、それによって不良が生じた場合は無償で修理をしてもらえます。
2015年1月以降に発売されたPROTECAの日本製ハードスーツケースの場合は、購入後3年間の無償修理が保証されています。
また、PROTECAは通常に使用しているときの破損だけでなく、航空会社に預けている間に発生してしまった破損も無償で修理してくれるのも魅力的です。
万が一に備えて、スーツケースの保証と修理サービスはあった方が良いと考えている方は、PROTECAを選んでみてはいかがでしょうか。
エースでお気に入りのスーツケースを見つけよう!
今回はエースのスーツケースの特徴や魅力、選び方、おすすめの商品などをまとめてご紹介しました。
高品質&高機能で、デザインもおしゃれなエースのスーツケース。
あなたも自分好みのスーツケースをエースで見つけて、出張や旅行に活用してくださいね。